1Q84、青豆という名前の英訳について考えてみた
1Q84 について適当に考えてみた。
青豆という変わった名字。
日本語を直訳した英語 "Blue Beans" を手がかりに考えてみた。
オフィシャルな英訳は見つからなかった。
グリーンピース(Green Peas)と訳す人もいるが、メインキャラがMiss グリーンピースだとなんとなく作品の雰囲気を壊しそうだ。
英語のクイズでこういうものがあった。
Thinking puzzle: How many blue beans make five?
「5つ作るには青い豆が幾つ必要か?」
元ネタは1800年代の英国の古英語らしい。
いくつかの小説でこの表現が使われていた。(The Internet Archiveで全文検索結果)
英文学が専門の人ならもっと含蓄のある解釈が出来るのだろう。
答えは、検索するといくつも出てきてどれが適切な答えなのかさっぱり分からない。(検索結果)
英語版「1Q84」で作品の難解さを盛り上げることになりそうだ。
もう少し調べてみたら、これは分数の足し算の教え方だという答えもあった。
A bean,a bean and a half, half a bean and two beans
「1 + 1.5 + (0.5 + 2) = 5」
なるほど。天悟は数学の先生だ。
もしかすると、答えと質問が逆なのかもしれない。
「ミカンが1個、ミカンが1個と2分の1個、ミカンが2個と2分の1個あります。さて全部でミカンは何個でしょう?」みたいな。
その線で、質問をさらに単純化してみた。
How many blue beans make one?
「1つ作るには青豆が幾つ必要か?」
答えはもちろん「1つ」。
何か1つを作るために青い豆が使われた。
さらに考えすぎてみる。
その1つとは何だろう?
さきの解釈に時間軸も取り込んで、「2009年」から見た過去の「1984年」、その変化した「1Q84年」の現在にいる天悟。
その話の最後に登場したのは「1Q84年」のその後の未来、ってのはあまりにベタベタな解釈かな?
以上、ほぼ空想(^^
メモ:
青豆 (日本語)= Blue Beans (英語・直訳)= Blaue Bohnen (ドイツ語)。
In German, "Blaue Bohnen" is slang for bullets
wikipedia
ドイツ語のスラングでは、Blaue Bohnen (青豆)は銃弾を意味するのだそうだ。
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