エクストリーム・ウェア 〜究極の服をつくる技術〜
コンドームから宇宙服まで人類の進化を支える「すごい服」。
技術評論社。
科学か繊維・服飾の専門雑誌の数ページコラムをまとめたような本。
著者がフリーランス・ライター、編集者、という人なので読みやすい。ハイテク繊維方面にアンテナを向けていたつもりだけど、この分野のぜんぜん知らない話やデータが載っていたので ○。
以下、一部。
競技用水着(レーザーレーサー):レーザーレーサーはS/M/Lの3サイズしかない。
コンドーム:世界で消費されている製品の12%弱を日本製が占め、その半分がオカモト製。
発熱繊維の肌着(ミズノ、ブレスサーモ):性能はヒートテック(ユニクロ)以上。乾燥剤が繊維に化けた。
クロスウォーカー(ワコール):男性(22〜50歳)44人のデータから、1日平均約6000歩(普通に生活していればこなせるレベル)を歩いた場合、着用から3ヶ月で89%の人の体脂肪が減少。
消臭シャツ(興和堂、ブリーズブロンズ):500人分の汗を消し去る能力。
シャワースーツ(コナカ):コナカの営業はどこでも、外国でも、「どんな出張でも1着で済ます」という縛りがある。
バイク用ヘルメット(アライ):スネル(SNELL)規格以上のアライ規格。
ヒット・エア(無限電光):バイク用エアバッグシステム。日本の電気工事の中小企業が開発。欧州の警察その他で規格化、正式採用。
次世代南極観測隊向けウェア:半世紀ぶりのオリジナルの新ウェア。
http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20080922ware.html
リズム歩行アシスト(ホンダ):楽に歩けるだけでなくゆったりと歩けるように筋肉が変化。装着後に姿勢がよくなる傾向も。
http://www.honda.co.jp/ASIMO/assist/rhythm/index.html
正直なところ、水着コンドームと宇宙服、ハイテク次世代戦闘服、化学防護服をまとめてしまうのはどうかと思うが、ちょうどニュースになった話題も織り交ぜたコラム風。
通勤途中で2,3着ずつ、という感じに肩こらずに読むことができた。
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著者:佐藤 聡 |
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