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2010年1月24日 (日)

映画「オーシャンズ」を見てきた。ネタバレあり。

オーシャンズ (原題:Océans)
ジャック・ペラン (Jacques Perrin)監督の海洋ドキュメンタリー映画。
「WATARIDORI」を撮った監督ということで、いろいろと期待して見に行った。

海洋ドキュメンタリーだが、子供の素朴な疑問に答えるところから始まり、そして終わるように、制作者のメッセージを含んだストーリー性がある作品。

以下、本文にはネタバレな内容を書いています。ご注意ください。













映画の中では一番最後に出てくるが、あえて最初に書いておきたい。

「作品中で生き物は一匹も傷つけていません」



海と海洋生物の、驚きの映像や、綺麗な映像は確かに素晴らしかった。
しかし予告編で書かれている、「アース」や「ディープ・ブルー」のようなドキュメンタリー映画と思って見ると違和感を感じるだろう。
(まさに自分がそう思って見ていたので違和感を感じました)

海洋ドキュメンタリーだが、制作者の主義主張が加わった映像作品。
「WATARIDORI」でインプリンティングを利用したように、ドキュメンタリー性を薄めても「作品中で生き物は一匹も傷つけず」、(自然の営み以外の)生き物が傷つけられるシーンは人工的に作ったのだろう(*2)。


撮影は、さまざまな機材を使ってこれまで見たことがない映像が撮られている。
詳しくは、「オーシャンズ」オフィシャルサイト「プロダクション・ノート」から撮影機材のページを見てほしい。
自走水中カメラの「ジョナス」「シメオン」、高速水中スクーター(*3)などが使われている。(オーシャンズ 特別メイキング映像 - YouTube -

シロナガスクジラがオキアミを食べるシーンや、イワシの群れで狩りをする水鳥やイルカ、サメ、クジラたちのシーンだけでも一見の価値がある。

アザラシやラッコは、好奇心が強いのだろうか。
南極のシーンでは、ウェッデルアザラシがずっとカメラマンを気にしていたため、ずっと自分が見つめられているような気がしていた。
エンディングでも、アザラシやラッコがこちらを見つめる映像を多用していたから、多分、監督もそれを狙っているのだろう。

もっとも、コシマガニが集団でワサワサと動いているシーンは、レーザーやロケットを装備させれば「スターシップ・トゥルーパーズ」だなと思ったのは内緒な方向で。

そりゃまあ哺乳類の方が可愛いし。

映像以上に、個人的に面白かったのが「音」。

珊瑚礁や海底で、カニやシャコ、タコ、ヤドカリなどなどの動きとともに音が出ていて、生き物たちの生活がより生き生きと感じられる。

人工的に作った音もあると思う(*1)が、とても効果的に使われていた。



(*1)
多くの音は、実際のサンプリング音を編集したのだろうが、コブダイの目が動く音や、クジラの尾びれの水切り音など、録音が無理だと思える部分は人工的に作られたと思う。

(*2)
子供の質問に答える形で始まる作品なのだから、そういう現実があることを伝える必要はあるが、過剰に衝撃的なシーンはあえて実写である必要はないと思う。

まだるっこしいので、具体的に書いておくと、
フカヒレ漁の後、ヒレを切断されたヨシキリザメはメカトロニクスによる映像だとパンフレットで監督自身が言っている。
また、イルカ漁のシーンでの血が混じる潮吹きはCGかペイントだろうし、捕鯨のシーンでザトウクジラに打ち込まれた銛とロープはCGだろう。どちらも自作でもしなければ撮影する機会のない映像だ。

他の方のブログを読むと、やはりこれをドキュメンタリーと言っていいのか疑問を呈している人が少なからずいるようだ。
この作品はボーダーラインに近いところにいると思う。

すでに実際の映像と見分けがつかないCGを作ることが出来るのだから、ドキュメンタリー映像に人工的に付け加えたり削ったりしたものがあるならどこかに明記して欲しいものだ。


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(追記 1/28)
映画レビューのブログサイトで、過激活動で有名な環境保護団体シー・シェパード(Sea Shepard)の名前がエンド・クレジットに載っていたという記事が散見されます。

少なくとも、「オーシャンズ」のエンド・クレジットはちゃんと見ていたつもりだけど、Sea Shepardの表記は(載っていたとしても)私は見ていないので、この記事では考慮していません。

シーシェパードの活動手法には賛成出来ないが、一方でそれに対する反論も感情的だったり政治的思惑が見られるので、どちらからも少し距離を置いています。

(追記ここまで)



(*3)
オフィシャルサイトの「高速水中スクーター」の説明で、『マッコウイルカ』って新種のイルカ?(笑)
そういえば「ディープ・ブルー」でも日本語サイトの解説で間違いがあったけれども、曲がりなりにもドキュメンタリー映画の解説なのだから、ちゃんと添削してから載せてほしいな。

解説はナショジオの方がお奨め。
映画「オーシャンズ」特設サイト - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト



メモ
米国での配給はディズニーが行っている。
YouTube - Oceans - Official Teaser



(追記:2010/02/03)
魚雷型カメラ「ジョナス」「シメオン」などを駆使して美麗な海の生物の姿を記録した映画「オーシャンズ」、その知られざる舞台裏いろいろ - GIGAZINE

映画「オーシャンズ」の特別協賛の「BOAT RACE(競艇振興会)」の宣伝のように感じられる、GIGAZINEらしい記事が出ていた。
どうもCyberBuzzというサイトの招待企画の関係らしい( 体験商品詳細ページ)。

悪評も多い映画なので、競艇振興会はいろんな意味で大変そうだ。

アディ・ギル(Ady Gil)号との衝突事件の後とか、公開のタイミング、悪すぎ。


映画「オーシャンズ」のスポンサーとしてエンドクレジットにSea Shepardの名前があったらしい。

自分の目で確認はしていないが、一応、この映画とシー・シェパードとの関係についてちょっと調べてみた。
Advisors - Media and Arts - Sea Shepherd

組織によっては勝手に名前を載せられてしまうケースもあるので、Jacques Perrinがどこまで関わっているのかは分からない。
(追記ここまで)



どちらかというと、こちらの方がお奨め。

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