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2010年4月26日 (月)

村上春樹インタビュー特集。クーリエ・ジャポン 5・6月合併号

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今号のクーリエ・ジャポンは、表紙から開いて読むのではなく裏表紙から開いて読むことを奨めたい。

村上春樹の著作に興味がある人、特に男性にはぜひ奨めたい。

裏表紙のベネトンの広告のオレンジ色のトラベルケースをチェックし、(あくまでもそのついでに)小顔でショートヘアの北欧系フライト・アテンダントのすらりとした美脚をチラリと見てから開く。

巻頭のヒゲ面の役所広司の広告を2ページ見せられるよりはずっと記事を読み進みたくなるはずだ。


開くと、巻末特別企画に「クーリエでしか読めなかった 村上春樹インタビュー(2005-2009)」の全16ページの小冊子が綴じ込まれ4篇のインタビューと記事が載っている。

村上春樹に興味がある人には、これはベストバイだろう。

何しろ村上春樹は日本のメディア露出は少ないが海外のメディアのインタビューはたびたび受けている。
2009年7月号のインタビューによると、外国では日本人作家として認識されるのでその責務を果たす必要があるからだそうだ。

その点、このクーリエ・ジャポンという雑誌はちょうどいい立ち位置にいる。
日本では報道されにくい記事やボリュームのある特集記事も読むことが出来る。ネットで調べるとどうしても興味のある記事に偏ってしまうのでちょうど良い。



ただ、これまでの記事で何度か書いたが、誌面がやや迷走気味に感じられていた。

そうだからか分からないが、次号から発売日を月末に変更して紙面刷新を図るそうだ。5月25日を期待して待ちたい。



で・・・、今号の5・6合併号はというとやはり迷走気味に感じられる。

「時代は変わった、仕事はどうなる。働きかたが、変わる。」
「村上春樹インタビュー特集」
「『自殺幇助組織』ディグニタス」
「ソマリランド」

3月号「オバマ大統領就任から1年 〜貧困大国アメリカの真実〜」は良かった。
特集記事の寄せ集めでなく、ある程度の方向性を持たせて欲しいと思うのは私だけだろうか?


その中で今回、面白かったのは「自殺幇助組織」ディグニタスの記事。


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スイスにある「自殺幇助組織」ディグニタス(Dignitas)。

興味本位の記事ではなく、6ページに渡ってその活動やディグニタス代表のルートヴィヒ・ミネリ氏がなぜこういう活動をしているか、その理念、置かれている状況などが書かれている。

スイスでは無条件に自殺幇助が合法というわけではない。
利己的動機による自殺幇助には5年以下の実刑が科せられるし、身体的健常者の精神病に対する自殺幇助は禁止されている。

ミネリ氏は「死を選ぶ権利は基本的人権の一部」と語っている。

その一方で、
「自殺について自由に語れるようになると自殺願望が弱まる」
「自殺を幇助してくれる人がいると知るだけで、病苦を感じる人に安心感をもたらす」
「間違いなく自殺できる方法を提供することで、自殺の失敗のためにより悲劇的状況に陥る自殺未遂者を減らせる」
とも語っている。

ディグニタスの活動では、自殺幇助をするかどうかのゴーサインが出るまでに何重ものチェックがあり、医者やスタッフとの診察やミーティングが繰り返されている。

そして、ゴーサインが出た人の8割が自殺を思いとどまっているのだそうだ。

ミネリ氏の理念やディグニタスの活動には賛同できないところが多々ある。しかし、病苦で尊厳死を望む人がいる現実にある意味前向きな対応をしていると感じられる。

とても重い話題だ。



とても重い話題なので、今号のクーリエ・ジャポンを閉じる時は裏表紙から閉じることを奨めたい。特に男性にはぜひ奨めたい。

ベネトンのオレンジ色のトラベルケースではなく、小顔でショートヘア、北欧系のスッチーのすらりとした美脚が活力を与えてくれるはずだ。



(追記2011/02/09)
SankeiBizで、スイスの「自殺ツーリズム」のジレンマ、という記事が載っていました。

「自殺ツーリズム」スイスのジレンマ (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
(追記ここまで)






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