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2010年4月13日 (火)

「アルプスの少女ハイジ」は盗作だったのか?個人的まとめ

アニメ「アルプスの少女ハイジ」の原作、ヨハンナ・スピリ(Johanna Spyri)作「ハイジ」が盗作だという話題がネットを賑わせている。

元になった日本語ニュースは、「アルプスの少女ハイジ」原作に盗作?疑惑(読売新聞)、他、あちこちで報道されている。

日本での「アルプスの少女ハイジ」のニュースへの関心の高さをうかがわせる。

どういうことなのかちょっと調べてみた。



ヨハンナ・スピリ(Johanna Spyri)作 の「ハイジ」(原題:Heidis Lehr und Wanderjahre)が、その50年前に出版されたドイツの作家・詩人のヘルマン・アダム・フォン・カンプ(Hermann Adam von Kamp)作の「Adelaide - das Mädchen vom Alpengebirge」(直訳:アルプスの山から来た少女アーデルハイド」と似ているというもの。

結論から書くと、「よく似ている」。
(両方の原作を読んだわけでなく、スイスやドイツ、他のニュースやブログ、論評をあさってみた結論)


似ているのは、

・アーデルハイド(ハイジ)はお爺さんと山岳地帯に住んでいた。
・それが、都市に移り住むこととなった。
・アーデルハイドはうつ病になってしまった。
・アルプスの山に戻るとみちがえるように元気になった。

というところらしい。


ハイジ(Heidi) はアーデルハイド(Adelaide, Adelheid)のニックネームのひとつ。よくある名前。

アニメでは、ロッテンマイヤーさんはハイジを「アーデルハイド」と呼んでいる。
小説ではクララはハイジに「あなたはハイジ?それともアーデルハイド?」と問い、ハイジは「わたしはハイジと呼ばれたことしかないわ」と答えている。

一方、読んだ中に「クララ~、ハイジ〜」のクララやロッテンマイヤーさんらしき人物に触れたものが見あたらなかった。
もちろん、あの脅威のブランコwも出てこない

このことから、アダム・フォン・カンプ氏の作品にはクララやロッテンマイヤーさんに相当する人物は出てきていないのだろう。
(もし、ドイツやスイスの人たちがそこに気付いていながら、クララとハイジの関わりを軽視して、あえて書かなかったのなら、それは極めて大きな間違いだ!)

スピリ作・英語版 Heidi by Johanna Spyri - Project Gutenberg
スピリ作・独語版 Heidis Lehr- und Wanderjahre by Johanna Spyri - Project Gutenberg



元のドイツのアダム・フォン・カンプ氏版が出版されたのは1830年。
スピリ氏は3歳なので、どこかで読んだか読み聞かされていても不思議ではないだろう。

ただ、似たプロットの作品だから即「盗作」と言うのはちょっと厳ししぎるように感じる。

ハイジはよくある名前だし、「田舎から東京に引っ越したら鬱になって、Uターンして帰郷したら元気になった」というのもこれもまたよくある話。
その時代に「著作権」とか「インスパイアされた」という表現があったかどうかも分からない。



ここは、「アルプスの少女ハイジ」の物語は、スイス人のスピリ氏を母親に、ドイツ人のアダム・フォン・カンプ氏を父親に生まれた作品と見るのが適当なのだろう。



もっとも、スイスの人にとってはスイスによるオリジナル作品でないのは残念だと思う。

中には、この発見をしたペーター・ビュトナー氏(Peter Büttner)を、リビアのカダフィ大佐を追い落としてスイス第一の敵と呼ぶところもあった。Swiss Watching
(カダフィ大佐はスイスに対して聖戦を呼びかけている。AFPBB News



メモ
スピリ作の「ハイジ」の原題は『Heidis Lehr und Wanderjahre』(ハイジの修行時代と遍歴時代)及び『Heidi kann brauchen, was es gelernt hat』(ハイジは習ったことを使うことができる)という。(アルプスの少女ハイジ - Wikipedia





アニメ世界名作劇場は、一度は原作の小説を読んでみることをお奨めしたい。

ウィーダ作「フランダースの犬」をはじめて読んだ時は布団の中でうっすら涙が出てしまった(高校生だったのに)。


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原作に忠実なものならこちら。

4036503006アルプスの少女ハイジ (第1部) (偕成社文庫 (3030))
偕成社 1977-09

4036503103アルプスの少女ハイジ (第2部) (偕成社文庫 (3031))
偕成社 1977-10

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コメント

はじめまして!
調べてもなかなか分からなかったことが、ここに書いてありました。
親切な方がいらっしゃって、助かりました。本当にありがとうございました。

わたしは、ど~も前世がヨハンナ・シュピリな気がするんです。いまも自然に囲まれた場所で動物たちと暮らし、文章書くのも好きだし、神さまに感謝して生きています。

ちょっと面白いでしょ。

お役にたててなによりです。
「ハイジ」のように、時代を超えても感動を与えられる作品を書いてください。

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