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2010年7月15日 (木)

雑誌「考える人」 ロングインタビュー 村上春樹|松家仁之、読了

考える人 2010年 08月号 [雑誌]

新潮社の季刊誌「考える人」2010年8月号(夏号)に村上春樹のロングインタビューが載っていた。やっと読了。

5月の箱根で行われた2泊3日のインタビューをまとめたもので、巻頭から101ページまで(写真ページを含む)と読み応えがある。




全体を通して村上春樹という作家と「ノルウェーの森」「ねじまき鳥」や「1Q84」など作品について、書き方や考えとか思いというものがよく感じられる。89ページものインタビューとなると大概途中で飽きてくるけれども、松家編集長のインタビューと構成の巧さだろうか、ちょっとした中編小説を読んだような読後感。

やはり気になるのは、「1Q84」の続編。
何となく、松家氏もいつ持ち出そうか気にしているようで、村上氏もタイミングを見ているような、1日目から2日目は読んでいてちょっと面白かった。(実は、読んでいる私が一番気になっていただけというオチ)

最初は「1Q84 BOOK4」の発刊に向けた宣伝の一環かと思ったけれども、村上氏は続編の可能性に触れつつも「続編を書くかは今の段階では分からない」と答えている。

BOOK1・BOOK2で「書くべき事は全部書いた」とも言っていて、BOOK3は「僕なら(続きは)こう書く」という1つの例だそうだ。

確かにBOOK2を読み終わった後、謎は謎のままで、ここで終わっててもOKだな、と感じていた。
その後にブログや書評を読むとBOOK3、BOOK4について推察しているものがけっこうあったので、てっきりそういう構成の1冊目2冊目と思いこんでいたけど、情報過多のこの社会も善し悪しだなあ。



続編は書かれると私は思う。

はっきりとは言っていないけれども、インタビューを読んでいて次を書きそうに感じたし、書くとすると「1Q84 BOOK0」な気がする。
同じように感じた人もいるんじゃないだろうか。


それはともかく・・・


考える人 2010年 08月号 [雑誌]
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おすすめ平均
starsもう少し後で考えてみたい
stars雑誌タイトルどおり、本当に「考え」させられます!
starsこの号は特別。読むべき理由がある
stars「ロングインタビュー」に嘘偽りなし

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村上春樹のインタビューの中身は当然としても、同じくらいに「考える人」という雑誌と松家仁之(まついえまさし)編集長に興味をもった。
どこがどうとはっきり言えないが、読んで、巧いと感じる。

このインタビューを読み始めて驚いた。

村上春樹って、自著についてこんなに語る人だったっけ?



むしろ、逆にそういうことを避けていたはず。

村上氏は、インタビューを引き受ける際の松家氏への返信で次の言葉を引用したという。

The author should be the last man to talk about his work.
作家は自著について軽々しく語るべきではない。

どれか他のインタビュー記事(参照:村上春樹インタビュー特集・クーリエジャポン)でも読んだおぼえがある。

その言葉を念頭においてなお、この特集のようなインタビューが出来る松家氏。

作家以上に編集者に興味をもって雑誌やインタビューを読むのは初めてだ。

村上氏は、話すときに話しておくとでもいうような迷いの少ない話し方をしている。

この後、自著について積極的に語り始めるだろうか?

もしかしたらこのインタビューで十二分に話したのだから、もう日本のメディアでは「話すべき事は全部話した」と考えるかもしれない。
同じくらい密度の濃いインタビューは何年後?十何年後?だろう。



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メモ
松家氏は6月末で退社し現在はフリー。退社前の最後の大きな仕事だったのだろう。

その後調べてみたら、中の人には有名編集だったそうだ

考える人メールマガジン|No.396(2010年6月24日)
考える人 メールマガジン
「1Q84」なお未解明 続編示唆 : 出版トピック : 本よみうり堂
ジュンク堂書店公式サイト 編集者の棚 第1回 松家仁之
インタビュー・日本の編集長 第25回 考える人 編集長 松家仁之さん

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