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2010年8月28日 (土)

中国人が日本に抱く「10の誤解」・その背景|クーリエ・ジャポン2010年10月号

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クーリエ・ジャポン・2010年10月号の「「龍」と「象」の比較学」コラムで「中国人が日本に抱く10の誤解」が紹介されていた。

元ネタは7月23日の中新網のブログと書かれていますが、記事はその以前に出ていて日本でも7月20日に「中国人が日本に抱く「10の誤解」とその真相」のタイトルでサーチナYahoo! ニュースなどを通して紹介されています。

(yahooのニュースを読んでいたので、ブログが元ネタという箇所に違和感感じたけど、今回はコラム執筆の関係か何かで中新網の23日のブログを元ネタとして取り上げたのかな?)

関連する記事調べてみたら背景みたいなもの一部が見えたので、ちょっとメモ。





最初に記事が出たのは、7月16日の「光明日報」という新聞のウェブサイト「光明網」らしい。
中国十个关于日本的误解_光明观察」(日本語訳 - Google翻訳

(10の誤解の内容には特に触れないので、日本語での一覧は記事末尾に載せてます。)

光明观察(光明観測)というオピニオン欄の中、国際・軍事の項。
執筆者は华高(華高)というペンネームで他に執筆記事が見あたらないので(さすがに)匿名記事なのだろう。

光明日報は、知識人向けの理論性の高い内容の記事で知られている。(参照)(参照

興味深いのは、中国共産党・中央書記処の直轄であること(参照)と、この記事が出た後、鳳凰網など他紙で多くの引用記事が出たことだろう。

政府紙の中での光明日報のスタンスもあるだろうが、少なくともインテリ層では、下手に誤解を元にして日本と接するよりも得だという意識が反映されているのかもしれない。日本は民主党政権だし「政冷」を表に出さない方が「経熱」の利得が大きい。
今の情勢ならこのくらいなら許されるかも?という打診とか。


この光明網の記事の10日後には、突然、中国網(チャイナネット)が「西洋人が見た日本人の14の特徴」という2007年の記事を再掲載している。
西洋人から見た日本人の14の特徴(1)_中国網_日本語
西洋人から見た日本人の14の特徴(2)_中国網_日本語

著者はあのグレゴリー・クラーク氏(wikipedia).
中国網・日本語版は、国務院新聞弁公室が主催する、いわば中国政府の日本語公式ニュースサイト。

このタイミングで2007年10月の記事をわざわざ再掲載しているあたり、白人のお墨付きが好きな中国人の事、光明網の記事を補完しつつも国外での影響をコントロールしようとしているのかも。


日本も、こういう中国の状況を追い風にして、日本にも旨味のある政策なり日中間協力なり立ち上げてほしいけど・・・、国際政治よりも党内政治にひきこもってるようじゃ期待は出来そうにないのが残念。


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記事では、孔子の論語のよく知られた一文「己所不欲,勿施于人(己の欲せざるところを、人に施すなかれ)」を使ってシメている。

己所不欲,勿施于人。日本人误解中国,我们可以愤怒,可是我们不应该误解日本。100多年前误解西方和日本,愚昧无知,使我们被动挨打。在今天正确看待日本,应该是我们应有的智慧和成熟。

自分の望まないことを、人に茄子なかれ。日本人は中国を誤解しているが、我々は日本を誤解してはいけない。100余年前、西洋と日本を誤解し(阿片戦争、日清戦争のことと思われる)無知ゆえに負けてしまった。今は実際の日本をちゃんと見て、知恵を得て成熟しなければならない。[ちょっと意訳]


日本の状況を見て「打落水狗(水に落ちた犬は叩け)」とさらに上から目線にはならないよう願いつつも、日本人がどのように中国を誤解しているのか、ぜひ聞いてみたいものだ。

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この記事の10の誤解と、それについての中国のネットのコメントの一部がansan's楽しい中国新聞(別館)さんとこに載っていた。

どこのサイトのコメントか分からないが、百度贴吧(百度・てぃえば)というバイドゥのコミュニティも訳しておられるし、コメントは主にネット住人、日本で言うところの2ちゃんねる的視点に偏っている感じ。

ansanさんの「記事がいきなりすぎて中国人の方が戸惑ってるような気も・・・」のコメントが的を射ている気がする。

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ところで、この記事のちょっと前、「中国人の韓国についての10の誤解」という記事が中国のメディアを賑わしていた。
案外、「中国人の日本についての10の誤解」は、この記事に触発されて書かれたのかもしれない。

元記事は、韓国のNEWSTOWNで韓国人の記者が書いた「中国人は韓国の事を誤解している」という7月8日の記事。(元記事(ハングル))Google翻訳・日本語訳

中国のネットでのコメントは、やはり、あまり好意的ではなくて「棒子(バンズ)」(韓国・朝鮮人の蔑称)も散見している。

後日、同じ記者が「中国に対する韓国人の10の誤解」という記事(ハングル)も書いているが、ちょっと自己正当化強いし、中国のメディアではこの記事に触れられたものはほとんど見かけなかった。





日本では、中国の記事を受けて、どこかの新聞や雑誌が「日本人が抱く中国についての10の誤解」という正反対の記事を書いた様子もないし、この記事に対抗して、どこかのブログが書いたものも見かけない。
中国からの一方通行気味。

ここんとこ、

・自分に対する評価が気になる韓国。
・自分の立ち位置を気にする中国。
・ひきこもりがちな日本。

こういう三極の構図が出来ていて、お互いに誤解しているところが多そうだ。



<中国人が抱いている日本についての10の誤解>

(一)日本はこれまで一度も侵略戦争の謝罪を行っていない、という誤解。
(二)日本の教科書には中国侵略戦争に関する記述がない、という誤解。
(三)靖国神社で写真を取るときは死を決して盗撮するしかない、という誤解。
(五)旧日本軍には女性軍隊がいた、という誤解。
(六)日本は教科書の中の写真で戦争を美化している、という誤解。
(七)日本は軍国主義国家である、という誤解。

(八)中国が日本製品をボイコットすれば、日本を破産に追い込むことができる、という誤解。
(九)韓国人は日本製品をボイコットしている、という誤解。

(四)中国人は日本で犯罪を犯していない、という誤解。
(十)日本人は世界でもっとも道徳のない国民である、という誤解。

(参照:ansan's楽しい中国新聞(別館)
「歴史・軍事」「経済」「社会」と、カテゴリー別にちょっと順番を変えました。



<中国人が抱いている韓国についての10の誤解(韓国人視点)>

(1)韓国は小さな国だ!、という誤解。
(2)韓国は外交的に弱い国である、という誤解。
(3)韓国企業は、資本力があるが、国民の多くは貧困層である、という誤解。
(4)韓国人は英語が得意なの?、という誤解。
(5)韓国は事実上、米国の属国である、という誤解。
(6)韓国は、軍事的・社会的に不安定な国だ、という誤解。
(7)韓国の男性たちは浮気性である、という誤解。
(8)韓国は性的に非常に開放的である、という誤解。
(9)日本は一流国、韓国は二流国?、という誤解。
(10)歴史問題で韓国と中国は大きく対立している、という誤解。

Google翻訳・日本語訳の結果から調整)

性的な部分での誤解?が印象的ですね。

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