MI6 の公式本出版。007に実在モデルがいた。秘密兵器の「Q」セクションも。
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1909年から1949年までのMI6(現・SIS)の初期40年の歴史をピックアップしたもの。
MI6が正史出版、モームら有名作家も情報部員 国際ニュース : AFPBB News
日本のニュースでは007 ジェームス・ボンドに実在モデルが居た、グレアム・グリーンやサマセット・モームなど有名作家もスパイだったというものが多い。
英国のニュースを斜め読みしてみると、他の視点の記事もあって面白い。
MI6が帝政ロシアの怪僧ラスプーチンを暗殺した事を示す証拠はないとか、
ダウニング街10番地(首相官邸)の玄関先に届けられる宅配のミルクに毒を入れられるのを恐れていたとか、
「007 ゴールドフィンガー」のワンシーン、ウェットスーツを脱ぐとタキシード姿でそのまま会場へというシーンは、Peter Tazelaarというオランダ人の洒落者エージェントが実際にやったことだとか。
また、007映画で秘密兵器を開発していた「Q」のセクションもあったそうだ。
「盗難時に自爆するファイル・キャビネット」や「薬物入りシガレット」を開発。
9ポンド(約4kg)の書類を2分以内に破壊と、なんかしょぼいけど、諜報活動は虚々実々。表に出せないアタッシュケースとかアストン・マーチンの改造車とかを作っていたはず(笑)
007の次回作「ボンド23」では、Qの昔話で自爆キャビネットを登場させてほしいな。
James Bond based on real life MI6 agent Pieter Tazelaar | Mail Online
Spy secrets revealed in history of MI6 | World news | guardian.co.uk
007のキャラクターは、イアン・フレミングの友人だったビル・(ビッフィ)・ダンダーデール(Wilfred Albert (Biffy) Dunderdale)が元になっているそうだ。(wikipedia(en))
1899年生まれ。22才から60才までMI6(現・SIS)に在籍。
イスタンブール(1922-26)で経験を積んで、ナチス・ドイツのフランス占領までパリ支局長(1926-40)を勤める。その後、第二次大戦終戦の年までポーランド課長(1940-45 )。
1990年死去。
(参照:Wilfred Albert (Biffy) Dunderdale - Special Forces - Roll Of Honour - Archive)
美女と早い車が好きで、ロシア語使って、23〜27才の若くて血気盛んで精力もお盛んな頃にイスタンブール勤務。
「007 ロシアより愛をこめて (From Russia with Love)」が、イスタンブールで実際にあったことを元にしているってのは妄想しすぎか。
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メモ
ジェームス・ボンドのモデルはW. ダンダーデールの他にも複数人いたと言われてきた。
The name's Dunderdale, Biffy Dunderdale - News - The Independent
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