「ヘッテルとフエーテル 〜本当に残酷なマネー版グリム童話〜」というマネー書
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経済書のコーナーにあったので、財布のお金が「減ってる」と「増えーてる」というのは何となく分かった。
書店をぶらついていて、ちょっと変わったタイトルに引かれ少し読んでみて衝動買い。
ストレスが溜まると衝動買いが増える。いかんなあ。
著者のスタンスは「小難しい事を簡単に」「人間は過去をくり返す生き物である」。
そのスタンスで童話を下地に書かれた、身近なマネーのブラックユーモア集。
個人的にツボに嵌ったのは、「カネヘルン(金減るん)の笛吹き」のお話。
(これは童話でフィクションです。)
ある日、OLのヘッテルさんは、ミセス・インディの流行り本を読んでやる気になりました。
断る力を持って自分の人生を歩めば、起きることは全て正しい。
ヘッテルさんは、会社に人生を預けてたまるかと嫌な仕事は断り、マインドマップやライフハック、自転車に水泳をはじめました。本で薦められた投資信託を買って、ミセス・インディの言う、年収1000万円以上とかの、男性に求める三要件を信じて実行してみました
・・・
結局、ヘッテルさんは、ミセス・インディの言うことを真似したけれど、会社ではリストラ対象になったり、三要件に合わないからと高望みして婚期を逃したり、薦められていた投信は半値になったり・・・
もうかったのは・・・
これは童話だから実在の人物や組織には関係ございません、だろうけど、こんなことネタにして本にしていいのかな?
マネー本というか、ネタ本としてけっこう面白く読めた。
女性と上司にはネタにはしてもプレゼントしない方がいい本だ。特に投資に興味がありそうな人にはキツいので、友達を無くしたり仕事を無くすリスクが高い。
しかし、これを読んで鼻であしらえる女性だったら、その人と本気で付き合うことも考えてみるのもいいかもしれない。
ただし三要件に合わないからと断られたら、むしろ断られたことをラッキーだと考えるべきかも。
ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話 | |
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メモ
ミセス・インディが印税の一部をNPO支援とか書いてた本。実は印税は銀行に預けたまま、ってホントか?本当だったら酷いな。
(追記11/12)
本人が対談で言っていたそうだ。
(追記ここまで)
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