「氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト―」日本語版 フランスのコミック(バンドデシネ)
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「氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト―」
原題:Période glaciaire
著者:ニコラ・ド・クレシー(Nicolas de Crécy) (wikipedia)
ルーブル美術館のバンド・デシネ・プロジェクトの一環として製作されたもの。
バンド・デシネ(bande dessinée)とはフランスでの漫画、コミック、MANGAのこと。
バンド・デシネについて詳しくは、wikipediaのその項目あたりを参照してもらいたい。
日本の漫画は、あまりにも多彩で、あまりにも幅や奥行きが広く(インモラルなアングラ作品も含め)、あまりに一般的であり庶民文化として広がっているため、その考察や研究が充分に進められていない。
一方、フランスのバンド・デシネは「9番目の芸術 (le neuvième art)」とも言われるくらいの評価を得ている。
ルーブル美術館はフーチュロポリス(Futuropolis)社と提携して2005年からルーブル美術館を題材とした漫画・コレクションを進めており、本作はその第1作目。参照
2009年には、荒木飛呂彦氏の「岸辺露伴 ルーブルへ行く (Rohan au Louvre)」が第5作目として収録され、同年、ルーブル美術館で展示・公開され大きなニュースになったので、思いあたる人も多いだろう。参照
フルカラーのフランス語版は発売されているけれども、日本ではまだ単行本収録はされてないのかな?
(追記2011/05/29)発売されていました。しかも、愛蔵版として「氷河期」と同じサイズです。
ちなみに、荒木氏がフルカラーでマンガを書いたのはこの作品が初めて。
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フランス語版はこちら。
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閑話休題、
「氷河期」は、近代文明が崩壊し氷河期となった世界で、生存者の一群がルーブル美術館を訪れ、多くの美術品を見てまわり、在りし日のルーブル、その美術品を作り出した文化や人々が大切に心に持っていたものを知り・・・、というお話。
そんな時でも、ある理由で、一緒に同居するよりも凍える方がマシという集団?がいるあたり、フランスらしいユーモアというかエスプリがでている。
ルーブルの廃墟といえば、18世紀末の画家、ユベール・ロベールの「廃墟となったルーヴルのグランド・ギャラリーの想像図」が有名だが、ロベールの作品へのオマージュの意味も込められているではないだろうか。
廃墟マニアにはたまらない一冊だろう。
(追記2011/05/29)BDプロジェクトのもう一冊「レヴォリュ美術館の地下」が日本語版で出ていた。
・Nicolas de Crécy ニコラ・ドゥ・クレシー
「Période glaciaire 氷河期」(2005年)
・Marc-Antoine Mathieu マルク=アントワーヌ・マチュー
「Les Sous-sols du Révolu レヴォリュ美術館の地下」(2006年)
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・Éric Liberge エリック・リベルジュ
「Aux heures impaires 奇数時間に」(2008年)
・Bernar Yslaire ベルナール・イスレール
「Le Ciel au-dessus du Louvre ルーブルの空の上」(2009年)
・Hirohiko Araki 荒木飛呂彦
「Rohan au Louvre 岸辺露伴 ルーブルへ行く」(2009年)
Le Louvre et la bande dessinée
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フランスでは、文化・芸術の1つとして研究や批評がされ、社会的地位を得ようとしている。
かたや日本では、議論もろくにされず、させようともせず、報道も抑えるような手を使ってまで、味噌も糞も一緒くたにして、臭い物として蓋をしようとしているのは残念でならない。
それなりの規制が必要なのは分かるが、やり方が良くない。
もっとも、日本で規制がきつく出版出来なくなったら、台湾に日本語でも電子出版する出版社が出るのかもしれないな。
今でも地方在住の漫画家も多く、距離の壁は薄くなっている。
国内の表現規制にがんじがらめになって書きたいものを書けないくらいなら、ツテさえあれば外国の出版者で書いてもいいという漫画家も出てくるかもしれない。
元気な会社のCEOがよく口にしている、若者は海外に出るべきだ、という言葉とも合致する。
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