靴底の補修剤(サンスター・熱硬化型とシューグー・溶剤型)を試してみた
新しい靴を買ったけれども、かかとが偏って擦り減っただけのまだまだ履ける靴を捨てるのはもったいない。
そこで、前から興味があった靴底補修剤で修理。うまくいけば、ご近所買い物用で使うつもりで試してみた。
試したのは、熱硬化系と溶剤系の2種類。
結論から書くと、ドライヤーやお湯を使うところが手間に感じるけれども、熱硬化系の方がずっと仕上がり具合が良い。これまで通り履いてガシガシ歩いても大丈夫。
溶剤系は、側面の仕上がりが綺麗になりにくい。熱硬化型よりもクッション性はあるようだ。
その溶剤臭が強いのが難点だが、それを改善した商品もあるようだ。
普段靴1足分くらいの節約になった。
溶剤系
![]() |
成分:未加硫炭化水素樹脂、合成ゴム、テトラクロロエチレン
接着力はとても強く、靴底がちょっと剥がれた時に接着するにも最適。
硬化まで12時間〜24時間(塗った厚さによる)。
塗ってから硬化するまで強い溶剤臭がするので、裏庭やベランダなど風通しの良いところに置かないとキツい。
チューブから出した時から固まり始めるので、作業は手早く行う必要がある。
ヘラを使って平らにならしていくけれども、ヘラにくっついたシューグーが尾をひくので、なかなかきれいにならせない。特に側面を綺麗にならすのが大変。かなりガタガタになったので、はみ出した部分をハサミでカット。
表面の仕上がりは、光沢があるけれども少し歩くと光沢はなくなるので気にすることはない。
ゴム底と似た感じ。

(追加記事2011/08/23)
靴底の補修剤で修理してみた、その2(ちょっと失敗例)
靴底の前の部分にシューグーを使った話。ちょっと失敗&反省点。
(追記ここまで)
熱硬化系

サンスター技研 SUNSTAR ENGINEERING INC. | くつ底補修材
成分:ウレタン樹脂、無機系顔料、硬化促進剤
接着力はとても強い。
ドライヤーや熱湯を使って硬化するまで5分から10分。
出来上がりは、弾力はあるが樹脂っぽい堅さとなる。
説明書によると、ハイヒールのかかとの修理にも使えるそうだ。
修理したのは、ロックポートのカジュアル・シューズ。
アッパーは普通に手入れしていたので見た目も問題ないけれども、アウトソールが柔らかめのEVA発泡樹脂なので踵ばかりが削れてしまった。

ここまで削れてしまうと、履いて歩いたら足腰から背骨に良くない。そこで修理する気になったけれども、ロックポートに聞くと靴底修理(貼り替え)料金は9000円。新靴価格は14000円。修理料金、高すぎ。
靴底を掃除した後、キットに入っている紙ヤスリで靴底を削り補修剤と馴染みやすくしておく。
靴底の脇側に、補修剤を盛る高さに合わせてキットに入っているプラスチックのシートを貼る。
デロデロデロッと補修剤をその高さまで流し込むが、少しずつヘラで塗り重ねていって中に空気が残らないようにする。

シューグーと同じようにヘラを使ってならしていく。基本的に熱を加えないと固まらないのでゆっくりと丁寧に作業が出来る。
適度な分量を盛って、最後にヘラで平らにならす。
製品パッケージのプラスチック箱に入れた熱湯に漬けること5分。
温度が低いと硬化しきらないので、しっかりと熱しなければならない。今回は、寒い日だったので途中で熱湯を入れ替えて作業した。

硬化したら、靴底の脇に貼ったプラ・シートをペリペリッと剥がす。
素材が違うので境界がはっきりしているが、側面も綺麗に出来ていた。
そして、もうひと手間。
靴底が真っ平らだと滑りやすいので、ナイフと100均の彫刻刀を使ってソールパターンを刻み込んでみた。
なかなか良く出来たと思う。

もとの靴底に対して補修剤が固いので、歩いていてちょっと違和感を感じるけれども、これはこんなものだろう。
これがもっと固い靴底の靴ならずっと馴染むはず。
サンスター技研さんには、ぜひクッション性のある発泡素材の補修剤を発売してほしいと思う。
(追加記事2011/02/28)
靴底の補修剤(サンスター・熱硬化型)、修理のその後
2ヶ月経過後、歩行距離100kmちょっとでどうなったか。
(追記ここまで)
スーパーやコンビニなどご近所への買い物だけでなく、スクーターに乗る時やちょっとした登山道ハイキングでも履いてみたけれども、スポンジ靴から修理部分が剥がれるような不安感は感じなかった。
作業前に思っていたよりも頑強。
目指せ!ギタリストさんとこの靴底レポートの写真を見ると、ランニングシューズに使って、180km走っても、削れるだけで剥がれるようなことはなさそうだ。
普段着での近所の買い物にはこの修理靴で充分だな。
その分、新しい靴の負担が減るから長持ちしてさらに節約になる。
製品一式のパッケージ・キットは実売1500円。補修剤チューブだけだと1000円。
チューブ1本で、紳士靴なら2〜3足は修理出来る。
ただし側面に貼るプラシートやゴム手袋は1回ごとに取り替えた方がいいので、代用品を用意する必要がある。
そこんとこ、サンスター技研のQ&Aページがとても親切なので読んでみてもらいたい。
身近にあるもので簡単に代用が出来る。
お奨め (;´Д`)
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はじめまして。
ビジネスシューズ用の靴底補修というテーマで、うろ覚えとなりますが、【スマートバイ】という雑誌の中で、サンスター技研のものがお勧めされてありました。
なんとなく興味を持ち、検索してみるとこちらに辿り着いた次第です。
熱硬化系と溶剤系との違いとか、セット内容で2・3足修理できる容量の説明など、とても参考になりました。
今度、初めての挑戦に挑んでみたいと思います。
投稿: アイリスバンク | 2012年9月 1日 (土) 20時22分
大変参考になりました。
一つ質問がございます。
サンスター靴底の補修剤は黒色をしておりますが、硬化した写真では靴底の色味と同じような色に写っております。
塗装でもしたのでしょうか? それとも
硬化したら真っ黒ではなくなるのでしょうか、教えてくださいませ。
投稿: いけみの | 2012年10月18日 (木) 00時37分
いけみの様
お役に立ってなによりです。
塗装は行っていません。
例えば2枚目の写真も、プラテープを剥がした直後に撮影したものです。
恐らく、
靴底が発泡樹脂で表面がざらついているためフラッシュの光でやや灰色っぽく写っていることと、硬化前の補修剤は光沢があって黒さが際立つからではないでしょうか。
この靴のEVA発砲樹脂の靴底の色は、ホームセンタなどで売られている黒色の発泡樹脂シート(硬め)と、ほぼ同じ黒さです。
投稿: メモ主 | 2012年10月18日 (木) 07時27分