クレベリン ゲルとその濃度（その２） 国民生活センター「二酸化塩素による除菌をうたった商品」

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クレベリンゲルの記事へのアクセスがかなり増えている。
検索されたキーワードを見ると、効果、副作用、安全性、危険性などが並び、気にしている人が多い事が分かる。

国民生活センターの「二酸化塩素による除菌をうたった商品　－部屋等で使う据置タイプについて－」という報道発表資料が良くできているので、一読されることを薦めたい。

二酸化塩素による除菌をうたった商品−部屋等で使う据置タイプについて−(発表情報)_国民生活センター

[報告書本文（PDF）]　二酸化塩素による除菌をうたった商品−部屋等で使う据置タイプについて−(456KB)

ゲルタイプ、ゲル生成タイプ、錠剤タイプの９製品で調査を行っている。もちろん商品名・製造元もはっきり書かれている。

読んだ感想と結論は、「要は、使い方次第」。

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製品ごとの特徴がよく出ていてそれぞれの製品を使う時に注意すべき点がよく分かる。

たとえば、ゲル生成タイプ（３製品）は比較的に二酸化塩素の気中濃度が高めだが、「クレベリンゲル（大幸薬品株式会社）」と「パルエックスＧ（レッドハート株式会社）」は、使用開始後５日目以降はほとんど変動がない。一方、「ウイルスバスターゲル（株式会社キンエイクリエイト）」は、使用開始１〜４日目の塩素系ガス放散速度がハンパ無く高いので、使用するなら充分な注意が必要となる。（報道発表資料の図２）。（二酸化塩素の気中濃度は計算値）

においの強さと容認性、長時間在室していられるかどうか（生活環境不快度）の項目では、ゲル生成タイプ３製品は比較的に高い（悪い）値を示している。

テストは、部屋の大きさが35ｍ³（8.7畳相当）の試験室で、使用開始後5日目に行われた。（資料 p.20）（クレベリンゲルは蓋のスロットで調整が出来るが、何も書かれていないので全開してテストをしたのだろう。）

この結果は、20082009年に書いた記事で推計した結論が適切だったことを後押ししてくれるだろう。

大幸薬品の製品情報では150g製品で8〜12畳を想定しているが、自宅だと18畳を基準にしてもいいんじゃないだろうか。

8畳間だったら青いフタの開口スロットを半分ほど閉めてガスを調節。

　(;´Д｀)

テストでは、クレベリンゲルの８畳間での濃度は0.03ppm（資料 図４）で、生活環境不快度は「２：まあ在室してもよい」が最も多い（資料 図５）。

クレベリンゲル（と、パルエックスＧ）は使用開始直後は濃度が高めで５日目以降は安定している（資料 図２）。

もし、使用開始直後のクレベリンゲルの臭いが気になるなら、開けてから５日ほど屋外に放置しておいて、使う時は部屋に合わせて蓋を調整をするのが賢い使い方だろう。

あるいは、クレベリン・マイスティックを使い、使用本数を調整。

１本あたり１畳、1ヶ月使えるそうなので、部屋に合わせて調整出来そうだ。

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この報道発表資料では、インフルエンザ等の予防になるかまでは触れられていない。

こればかりは大規模な疫学的調査が行われないと分からないので、結局のところは製造元の発表をどこまで信じるか次第。

（追記）
追加
関連記事：クレベリンゲルの使用感、関連情報に関する記事のまとめ

・インフルエンザ対策。クレベリンとその濃度
・クレベリン ゲルとその濃度（その２） 国民生活センター「二酸化塩素による除菌をうたった商品」
・クレベリンゲルのインフルエンザに対する、陸上自衛隊での検証結果

（追記ここまで）

除菌効果については「事業者へのアンケート調査」（資料 p.14）で触れられている。

有効成分の効果と気中濃度について回答があった７社の製品で、除菌効果を発揮する気中濃度の幅は0.01～0.19 ppm。
ゲルタイプの製造元３〜４社が含まれているわけで、それらも気中濃度0.01ppm以上なのかと不思議に感じるが、製造元の試験方法によっては結果が食い違う可能性はあるし、根拠となるデータはないと回答したところや無回答のところもあったそうなのでこれに該当するのかもしれない。

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ところで、この国民生活センターの報道発表資料をうけて大幸薬品がアホな新聞広告を出していたそうだ。

国民生活センターの該当ページは見つからなかったが、国民生活センターの試験により製品の品質が確認された等の広告内容らしい。参考（他社のプレスリリース）
Google検索で検索ワードの候補になってるし、ブログで不快感示している人もいる。アホなことしたもんだなあ。

やれやれ　┐(´-｀)┌

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参考サイト
二酸化塩素による除 菌をうたった商品−部屋等で使う据置タイプについて−(発表情報)_国民生活センター

国民生活センターが11月16日:に公表した、「大幸薬品（クレベリンゲ ル）に関する新聞広告について」

クレベリンゲルの大幸薬品に不信感

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