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2011年2月

2011年2月28日 (月)

靴底の補修剤(サンスター・熱硬化型)、修理のその後

Sunstar

サンスター技研 SUNSTAR ENGINEERING INC. | くつ底補修材
成分:ウレタン樹脂、無機系顔料、硬化促進剤

サンスター技研の熱硬化型の靴底補修剤を使ってから2ヶ月経過。

その後、どうなったか記録メモ。

前記事:靴底の補修剤(サンスター・熱硬化型とシューグー・溶剤型)を試してみた



靴底補修をした後、思っていたよりも丈夫だったので普段のローテーションに入れて履いていた。

歩く時はしっかりと歩くので、ざっと概算して歩行総距離100kmちょっと。
ほとんどが舗装道路。雪道少々。
スクーター乗る時は基本履かない(寒かったし)。

こんな感じ。

Shoesunstar_3

剥がれるとかまったく無し。
ポツポツと白い斑点となっているのは、補修中に入り込んだ気泡の穴。

とりあえず溝を削り足して、もう少しかかとが削れたら追加で補修、を、履けなくなるまで繰り返せそう。



減り方が偏ってる。歩き方がちょっと歪んでるなー。



メモ
溶剤型のシューグーで補修した方は、アッパーのへたり具合が酷いのでご近所用専用。



セメダイン シューズドクターN ブラック 50ml 靴底の肉盛り補修剤 HC-003セメダイン シューズドクターN ブラック 50ml 靴底の肉盛り補修剤 HC-003

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2011年2月26日 (土)

エジプトは、ミロシェビッチを引きずり下ろした学生達(オトポール)から何を学んだのか? | FP誌

Egyptprotest

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前の記事
エジプト・カラー革命・裏話 4月6日運動とオトポール!
エジプト革命 アルジャジーラTVが放映した「4月6日運動」の活動


「レボリューション U - オトポール、CANVAS、ミャンマー、そしてエジプト革命」
Revolution U - Otpor, CANVAS, Burma, and the Egypt Revolution - By Tina Rosenberg

「エジプトは、ミロシェビッチを引きずり下ろした学生達から何を学んだのか?」
"What Egypt learned from the students who overthrew Milosevic." 。

米国の外交専門誌フォーリン・ポリシー誌で、反体制グループの支援組織CANVAS(元Otpor)がエジプト革命の4月6日運動グループや、他の国の反体制グループに対してどうトレーニングなどをしているのか詳しく載っていた。

セルビア(旧ユーゴスラビア)の「オトポール」(Otpor / Отпор)が、どういう戦略で抵抗運動を進め、ミロシェビッチを引きずり下ろしたのか。
オトポルののメンバーは、その後に「CANVAS」 (Centre for Applied Nonviolent Action and Strategies)というNGO?団体を作って世界中の若者の反体制運動を支援し、エジプト革命の「4月6日運動」(April 6 Youth Movements」はもとより、多くの国で若者の反体制グループへの支援をしている。
グルジアやジンバブエの例をあげつつ、特にミャンマでの反体制運動の失敗とその後の若者たちの新たな反体制グループへのトレーニングの様子が書かれている。また、ベラルーシや北朝鮮の反体制グループ、そしてイランでのGreen revolutionの失敗など。

FP誌のティナ・ローゼンバーグ(Tina Rosenberg)記者が、Otporの主要メンバーの、スルジャ・ポポビッチ(Srdja Popovic)、スロボダン・ジノビッチ(Slobodan Djinovic)、それとイワン・マロビッチ(Ivan Marovic)に取材をしてきた。



長いので気になったところを少々。例によって適当な日本語意訳です。

Otpor's founders realized that young people would participate in politics -- if it made them feel heroic and cool, part of something big. It was postmodern revolution.

"Our product is a lifestyle," Marovic explained to me.
"The movement isn't about the issues. It's about my identity. We're trying to make politics sexy."

Traditional politicians saw their job as making speeches and their followers' job as listening to them; Otpor chose to have collective leadership, and no speeches at all. And if the organization took inspiration from Gandhi and Martin Luther King Jr., it also took cues from Coca-Cola, with its simple, powerful message and strong brand.



オトポールは、当時の反体制運動の戦略として、伝統的な政治活動で使われる指導者のスピーチなどは行わず、集団での指導体制を選んだ。
インドのマハトマ・ガンジーや米国のマーティン・ルーサー・キングの運動から影響を受けつつも、さらに、シンプルで力強いメッセージと強力なブランドイメージというコカ・コーラの販売戦略を手本にしたと言っている。

若者たちを政治運動に関わらせるために、運動を格好良くセクシーなものというイメージを作ろうとしたそうだ。
拳を振り上げたシンボルマークの黒いTシャツを着て逮捕されたメンバーを、あたかもロックスターのように仕立て上げ英雄化していった。

セルビア・スタイル(Serb style)とポポビッチ氏が言う、劇場型の政治運動を作っていったのだろう。

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何年もの退屈とも言える時間を使って市民の中に浸透していき、街頭でのデモ運動では、非暴力で、かつ体制側にも暴力を使わせないような、街頭の群集のリスクが少なくなるような運動を計画していった。

CANVASはこれまでに50の国の反体制グループを支援したと言っているが、もちろん失敗もある。そんなに革命や反体制デモは成功していない。

ミャンマの軍事政権への反体制運動について、失敗例と現在進行形のコーチングの例があげられている。
例えば、2008年、ラングーンでの僧侶アシン・コヴィダ(Ashin Kovida)と「僧侶代表委員会」による街頭デモ(参照)の失敗は、非暴力でのデモ活動に対して軍事政権が発砲して鎮圧するとは思っていなかったからだそうだ。

また、運動が始まらなかった例としてベラルーシと北朝鮮の反体制グループが書かれている。

北朝鮮の反体制グループとはソウルのホテルで2日会っているが、結局、あたかも彫像のように動こうとしない北朝鮮の人々に対して、一体全体どうすればいいのかまったく考えつかなかったそうだ。

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今回、チュニジア、エジプトと続いた革命運動は、イランへも強く影響を及ぼすかもしれない。

2009年のイランの大統領選挙の抗議運動「Green Revolution」では、反体制グループのリーダーがオトポールのような戦術を使おうとしなかったから失敗した、のだそうだ。
イランは10年も恐怖に頼る政治をしていて柔軟性のないものとなっているので、ムバラク元大統領にとってのエジプト軍のように、政権が頼りにする柱となる勢力が民衆にとって恐怖の対象とならなくなった時、その政権は倒れるだろう、と言っている。

政権の柱は、アフマディネジャド政権のイランだと、大統領府、イラン革命防衛隊と民兵組織バシジ。それとイラン国民の誇りとしての科学技術、原子力開発かな。
多民族国家だから不満の種はいくらでも出てきそうだし作り上げられるし、革命防衛隊に対してのイラン国軍の不満を高めることも出来そうだ。原子力開発に対しては技術者への攻撃とウラン濃縮設備へのサイバー攻撃を実行(参照)している。

しかし、反アラブ人という結束や、イスラム教スンニ派に対するシーア派の立場、イスラエル・シオニスト政権に対する強硬姿勢など、ひっくり返すのはけっこう大変な気がする。
よしんばひっくり返せたとしても、エジプト革命のような背後に米国がいるカラー革命だと分かったら、モサデク政権転覆でのCIA暗躍とダブるだろうから、イラン人のプライドを酷く刺激しさらに反米な強硬な対応になるんじゃないだろうか。

イランで内乱が起こっても、それはそれで良いと思っているような気もするが。
2013年の大統領選挙に向けて、いろいろ仕込んでいそうだ。

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それにしても、話のなかでコカコーラの販売戦略が出てくるとは思わなかった。

前の記事で触れたAlliance of Youth Movements(AYM)の協賛企業に、なぜMTVが入っているのか不思議だったけれども、ソフト・パワーの戦術として若者層への浸透力の強いアメリカ大衆文化やエンターテイメント産業も利用しているのだろう。オトポールは2000にMTVから「Free Your Mind」賞を送られている。(参照

MTVの映像作成ノウハウをプロパガンダの映像に使えるようにトレーニングとか、MTVのライブ映像で流れるアーティストと反体制派グループのイメージをダブらせるとかやっていそうだ。
CANVASの作った反体制運動の非暴力マニュアルは、どこかの就活セミナーや研修のリーダーシップ・マニュアルとも感じられる出来だった。



もっとも、AYMの協賛企業に入っているのはコカ・コーラではなくペプシ。

これはこれで、旧ソ連との独占契約に続く、カラー革命後の国々へ向けたペプシコの壮大な販売戦略なのかもしれないが。



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2011年2月24日 (木)

エジプト革命 アルジャジーラTVが放映した「4月6日運動」の活動

Otporegypt

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前記事「エジプト・カラー革命・裏話 4月6日運動とオトポール!

アルジャジーラ(英語版)が、「4月6日運動」(April 6 Youth Movement / حركة شباب 6 أبريل)に密着し、4月6日運動の活動家が内部撮影した映像も使って編集、放映されたもの。アップロードは2月9日。

セルビア(旧ユーゴスラビア)の「オトポール」(Otpor / Отпор)から非暴力での反政府運動のノウハウを教わった過程が、オトポルのスルジャ・ポポビッチ(Srdja Popovic)氏のインタビューも含めて収録されています。

1月25日の大規模デモの企画会議、25日デモ、「怒りの日」デモ、携帯電話やネット遮断。治安警察の催涙弾対策、治安警察による本部の襲撃、等。

25分弱と長めですが、一見の価値有りかと

4月6日運動のメンバーたちの明るい感じが印象的。

"People & Power - Egypt: Seeds of change / Al-Jazeera English"





2011年2月23日 (水)

エジプト・カラー革命・裏話 4月6日運動とオトポール!

Otporegypt

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エジプト、1年前から周到に準備−海外革命勢力とも接触、反体制グループが証言

元ネタの時事ドットコムの記事やその引用記事は催涙弾対策で終わっているが、世界日報の記事にはその後の部分があった。

デモのノウハウを広めるため、月に2度ほど50〜100人を集めてビデオ鑑賞会を開いていた。
タハリール広場の占拠は当初からの計画通り。
しかし、1月28日〜29日のデモは「予想外の規模だった。次期大統領選までにムバラクを辞任に追い込むつもりだった」と話し、予想より早くに政権が崩壊したと話している。



この記事が全てを語っているが、それだけだと何なのでもう少し関連情報を漁ってみた。



旧ユーゴスラビアの「オトポール」(Otpor / Отпор) とエジプトの反ムバラク体制運動が関連があることは前から指摘されていたようだ。(参照:The Otpor connection in Egypt
1月30日前後に、セルビアのいくつかのニュースが「オトポール!」の元メンバーの話としてエジプトの反体制派グループと接触があったことを伝えていた。(参照)(参照)(どちらもセルビア語)

また、Otpor! のスルジャ・ポポビッチ(Srdja Popovic)氏がAP通信の取材を受け22日にニュースとなっている。

Serbian ousters of Milosevic make mark in Egypt

彼らに対して、はじめに、独裁政権の柱となっている勢力が何なのか、警察か軍隊かあるいはメディアかを知ることだと伝えた。

そして、暴力を引き起こすからそれらを攻撃してはいけない、柱の中からの協力を引き出すことを試みなさい、と言った。

ポポビッチ氏はこう話す。

2009年に、4月6日運動のモハメッド・アデル(Mohamed Adel)らが、ベオグラードのOtpor メンバーが設立したNGO?団体「CANVAS (Centre for Applied Nonviolent Action and Strategies)」を訪れ、非暴力での反体制運動について教わったそうだ。その時に、Otporのシンボルマークをエジプトで使う承諾を受けている。

記事は彼の言葉で締めくくっている。

"Once the fear disperses, enthusiasm rises. Everything is possible."

「一度、恐怖を散らせば、熱意が高まります。全ては可能です。」



他にも、わざわざ「反乱をリードするために外国人はけして使わない」と書いているけれども・・・

4月6日運動のアムル・エッズ氏のインタビュー記事と同時に、このAP通信のポポビッチ氏のインタビューが出たってことは、エジプト革命がカラー革命の続きであることを公にするタイミングを「誰か」が計っていたのだろうか。


追加記事(2011/02/24):エジプト革命 アルジャジーラTVが放映した「4月6日運動」の活動



CANVASは、イラン、ジンバブエ、ミャンマー、ベネズエラなどの若者による反体制グループを支援している。ドキュメンタリー「独裁者を倒す (Bringing Down A Dictator)」ではそのノウハウを見ることが出来、マニュアル「非暴力闘争、50の重要ポイント(Nonviolent Struggle, 50 Crucial Points)」は16言語に翻訳されて提供されている。

Otporegypt2

「独裁者を倒す (Bringing Down A Dictator"」(YouTube・一部)

「非暴力闘争、50の重要ポイント(Nonviolent Struggle, 50 Crucial Points)」はCANVASのサイトからダウンロード出来る。

英語、セルビア語、スペイン語、フランス語、ペルシャ語、アラビア語など。

(追記:2013/9/2)
"革命マニュアル"、動画、等、資料ページ。
LIBRARY

英語版pdfにリンクしていましたが、リンク変更されていたので、追記修正しました。
(追記ここまで)



前の記事では、ジャレッド・コーエン "Jared Cohen" をキーとして、SNS、フェイスブックやGoogleの方からエジプト革命を見てみたけど、カラー革命の一つと分かると、それはもっと大きな構造の一面だったことがよく分かる。


この大きな構造について、かなり参考になる記事です。

エジプトの抗議運動: "独裁者"は命令はせず、命令に従っている: マスコミに載らない海外記事

エジプトの革命:「大き な中東」を創造するための破壊?




メモ
裏の情報から見るクセがつくと、ロスチャイルドの陰謀とかニュー・ワールド・オーダーといった情報に漬かりすぎてしまいそうだから横目で見る程度にしてるけど、こういろいろと出てくると漬かってしまいたい誘惑が・・・(;´Д`)



これは、顔や顔相が分かってそこそこ面白かった。動物図鑑としてですが・・・(;´Д`)

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2011年2月20日 (日)

外交政策の戦術ツールとして試されていた?フェイスブック、ソーシャルメディア

追記:表示していたFacebookのロゴ画像は、Facebookの規約(項目5.6)に反していたので、消去し、画像ファイルを削除しました(Googleキャッシュも削除)。ここに陳謝いたします。




(追記2011/02/23)
記事追加「エジプト・カラー革命・裏話 4月6日運動とオトポール!

4月6日運動の活動家だけでなく、Otporの活動家もエジプト革命に関わっていたことが分かった。Otporの元活動家のインタビュー記事の話。

こうあっさりと、カラー革命だと認めてしまうとは想像していなかった。
(追記ここまで)

エジプトでの抗議運動や関連情報をマスメディアの報道やネットで見て聞いて調べていると、ときどき違和感を感じ、要所要所で誰かがツボを押さえて流れをコントロールしていたのではないだろうか?という疑問が沸いてきた。

意外と書いている人がいないので、「もしも〜だったら?」という方向で素人ながらに考えてみた。



ジャレッド・コーエン(Jared Cohen)。
この名前で、どういうことを書こうとしているか想像がつく方も多いことだろう。

ソーシャルメディアの話でコーエン氏の名前が出てくるのは当然といえば当然だが、彼が言ってきたことがそのままエジプト革命で起きたように感じられる。

これを先見の明と読むか全体の流れを把握し動いていたと読むかだが、後者として考えてみる。



ジャレッド・コーエン氏は1981年生まれ。
イラン、イラク、レバノンやシリア、ケニア、ルワンダなど、中東・アフリカでフィールドワークをし(参照)、スタンフォード大学卒業後、2004年から米国 国務省で、W. ブッシュ政権でのコンドリーザ・ライス前国務長官や、オバマ政権でのヒラリー・クリントン国務長官の政策アドバイザーをつとめる。
国務省が目指すITを使った包括的な外交政策「21世紀の外交術」(21st Century Statecraft)(2009年4月〜)の実行部隊のナンバーワンだったそうだ。(参照: オバマ大統領の新外交戦略—IT外交

2010年10月に国務省から、Google社が設立したシンクタンク "Google Ideas"の初代の統括者となった。

"21st Century Statecraft" は、ヒラリー・クリントン国務長官が強く推進する政策で、政策企画本部長に元スタンフォード大学の学部長アン=マリー・スローター(Anne-Marie Slaughter) 、政策アドバイザーのアレック・ロス(Alec Ross)を中核として動いている。
つい先日、ヒラリー・クリントン国務長官が「インターネットの自由」という講演を行ったが、これもこの "21st Century Statecraft" に沿ったもの。(参照:インターネットは世界の’まちの広場’になった



経歴から、外交、特に中東を舞台としてソーシャルメディアを最大限に活用することが出来る専門家ということが分かる。

コーエン氏やロス氏が逐一指示を出していたのではなく、地ならしや失敗しそうな時の修正、方向をコントロールくらいは出来ただろうし、やらない理由がない。

コーエン氏は、"Google Ideas"シンクタンクに移った時に、 "Think Tank" ではなく "Think/Do Tank" という造語を用いて、政策立案をするだけではなく実際に行動も起こすものとしている(参照)。(参照:Jared Cohen とThink/Do Tank としてのGoogle Ideas

フェイスブック 若き天才の野望」(日経BP社)の第15章『世界の仕組みを変える』では、コーエン氏がW. ブッシュ政権の政策アドバイザをつとめていた時、2004年は全く興味を示さなかったが、2008年には非常に興味を示すようになり、特に「もっとも抑圧された社会で、人々に集結して政治行動を起こさせられるか?特にテロに対して効果的な手段になりうるのではないか?」興味を持つようになった、と書かれている。


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コーエン氏が国務省にいる間に、少なくとも2度、Twitter革命とかSNS革命と呼ばれる事が起こっている。

しかし、2009年4月のモルドバ選挙暴動ではモルドバ国内のTwitter利用者の割合が低く結果に繋がったとは言えないという説があり、2009年6月のイラン大統領選挙後の大規模抗議活動ではツイートのほとんどがペルシャ語ではなく英語の上イラン国外からのもので(参照)、騒いでいたのは米国だけだったとも言われる(参照)。

コーヘン氏は、バックパッカーでの中東旅行についてイランのパーティ文化について話すとともに彼ら中東の若者たちがとても親米的だったと話している(参照)が、イラン人の性質を浅く読み違えていたのではないだろうか。

イランはこれからどうなるのか」(春日孝之 著)には、さらにイラン人の性質が詳しく書かれている。実は、イランは中東随一の親米派が多くイスラム革命当時の反米の国民感情はすでに無いそうだ。その上で、イランと米国の関係が悪いのは、結局はイランの自業自得と米国のダブルスタンダードと傲慢によるボタンの掛け違えの結果なのだろう。

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閑話休題、

コーエン氏は、常日頃、SNSだけでなくインターネットの「外」の抗議運動を支援し強化する必要があると言っている。

チュニジアでの革命後のフォーリン・アフェアーズ紙「チュニジアの行方とソーシャルメディア」(参照)では、チュニジアでの革命はツイッター革命ではなく昔ながらの伝統的な革命であるとし、以下のように書いている。

歴史を通じて、人々は革命を成功させるために(印刷物その他の)さまざまな(コミュニケーション)ツールを用いてきた。今後もスマートな運動は、その時点で利用できるツールを可能な限り利用していくだろう。
もっとも、いまやわれわれは新しいツールを手に入れており、政治運動や活動を効果的なものにするために、人々はこれらのツールを可能な限りうまく利用しようとしている。いまや、1989年、あるいは、2000年初頭と比べてさえ、より洗練されたツールを用いられる時代に入っている。

2009年のイランの抗議デモでは、Twitterの共同創業者のジャック・ドーシー(Jack Dorsey)に、イラン大統領選挙後の抗議活動をツイート出来るようにTwitterの定期メンテナンスを遅らせるように頼んだことが話題となった。(参照

これ以外に、表に出ないところで何もしていなかったらその方が不自然に感じるのは私だけだろうか?

2009年のイランでの失敗?経験から、対象国国内での反体制派の若者グループへの活動の支援をより重視するようになった、というのはどうだろう。チュニジアのジャスミン革命で花が開き、エジプトで結実した。

当面の仮想目標はイランやリビアで、将来的には中国だろう。

同じ外交問題評議会(CFR)のスティーブン・クック(Steven A. Cook)とチュニジアと中東の情勢について受けたインタビューで、反体制グループのSNSの活用の仕方や、SNSに対するイランやシリア、あるいは中国の対応、対抗策なども交えて読むことが出来る。(Q&A With Steven A. Cook and Jared Cohen on Tunisia

ところで、1月25日デモの当日は、コーエン氏は、偶然にも、サウジアラビアのリアドで行われていたGCF(Global Competitiveness Forum)2011(参照)に参加し、クック氏はCFRのスタッフ数人とカイロのタハリール広場にいた(参照)。
時差なく対応出来ただろうし、生の情報をしっかりと収集できたことだろう。

Children of Jihad: <br>A Young American's Travels Among the Youth of the Middle EastChildren of Jihad: A Young American's Travels Among the Youth of the Middle East
Jared Cohen

Gotham 2007-10-25

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エジプト革命では、いくつかポイントとなるグループや運動がある。

「4月6日運動(April 6 Youth Movement)」のメンバーの1人が、2008年12月のニューヨークでの「青年運動サミット同盟」(Alliance of Youth Movements Summit)に参加した時に、米国の民主党議員や政府関係者と会合をもっていた、とWikiLeaksが米国カイロ大使館の公電を流した。(参照

この「青年運動サミット同盟」は、米国国務省がFacebook社、Twitter社、HowCast社、Google社、等と協力して開催している会合で、端的に書くと、SNSを使って活動をしている反体制派の若者グループを米国が支援するための研修とネットワーク作り、ノウハウの共有。2008年12月のニューヨーク会議を皮切りに活動を始めている(参照)(Wikipedia
中核となるのがジャレッド・コーエン(Jared Cohen)。(movements.org


「"We are all Khaled Saeed" 運動」は、2010年の6月に警察官の暴力によって殺害されたカレド・サイード(Khaled Saeed (Khaled Said))氏を、いわば殉死者と仕立て上げて、始められた運動。当初はサイレントデモだった(参照)が「4月6日運動」や「ムスリム同胞団」等と連携して1月25日の「怒りの日」デモに繋がっていく。
(参照:エジプト革命に火をつけた、ある青年の死

この運動をFacebookで始めたのがGoogleのワエル・ゴニム(Wael Ghoneim)。

Googleのエグゼクティブなのでいろいろと妄想力想像力を刺激される人物だが、ゴニム氏の解放直後のDreamTVのインタビューを見たり、ニューズウィーク2/23号・日本語版「エジプト革命・立役者の正体」や極東ブログさんとこの「エジプト争乱、ワエル・ゴニム氏の役どころ」を読むと、ゴニム氏はコーエン氏と面識はあっただろうしアドバイスなども受けただろうが、明確な指示などは受けていなかったと感じるようになった。

極東ブログさんの、ゴニム氏はありがちな扇動者で運動の行き先に確信はなかったのかも、という説がしっくりくる。

YouTube(英語字幕付き)- Wael Ghonim's Dream Interview
Wael Ghonim's Dream Interview - Part 1/3
Wael Ghonim's Dream Interview - Part 2/3
Wael Ghonim's Dream Interview - Part 2/3

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 2/23号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 2/23号 [雑誌]

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コーエン氏は、2010年10月に国務省からGoogle社が設立したシンクタンク "Google Ideas"の初代のディレクターとなった。
米国では政権が変わるとトップ数千人が変わることで知られている。その人的基盤がシンクタンクの頭脳集団である。

国務省での活動よりも民間での仕事の方がよりアクティブだから移った、という説明もあったが、エジプト革命では Think/Do の場としてソーシャルメディアの有用性を証明することが出来、Googleはソーシャルメディアを使った政策立案で、政権への影響力を高めていくことだろう。

国務省(というかヒラリー・クリントン国務長官)の"21st Century Statecraft"とGoogleとの連携を蜜にするための配置転換だったのかもしれない。



(追記2011/02/22)
Google革命工場-アライアンス・オブ・ユース運動: カラー革命2.0: マスコミに載らない海外記事
マスコミに載らない海外記事さんが、アライアンス・オブ・ユース・ムーブメント(Alliance of Youth Movements若者運動連盟?)について、さらに突っ込んだ視点の記事を訳しておられます。

元ネタ「Google's Revolution Factory - Alliance of Youth Movements: Color Revolution 2.0 -- Puppet Masters -- Sott.net
(追記ここまで)



もう1つ、

オバマ大統領は、けっこう早いうちにムバラク大統領の辞任を求めている。
オバマ政権とムバラク政権とはソリが合わないことは前から言われていたが、一応は親米政権。イスラエルとの関係も安定しているし、ヒラリー・クリントン国務長官とムバラク大統領の関係は古くから良好なので、その決定の早さに違和感を感じていた。イスラエルも米国の対応に不信感を持っているようだ(参照)。

反体制若手グループ支援の仕込みは2008年には始められているので、すでに権限委譲を考えていただろう。そのタイミングは今年9月の大統領選挙が最適だし、米国も選挙結果をコントロールしやすいので、それを目指していたのではないだろうか。

それが半年以上も前倒しさせられてしまったのは、エジプト民衆の力であり、ファラオの椅子にしがみついたムバラク前大統領の老害ゆえの結末だったのだろう。



メモ
ムスリム同胞団やエジプト軍上層部、イスラエルについては考慮していないので、そちらも含めたら、破綻するか、もっと深くなるかでしょう。

その他の参照した先は数多いので、はてなブックマークに載せる予定。


増え続ける関連情報でまとめられないでいたら、米国保守強硬派が似たこと言っていた(鬱だw)
米保守強行派グレン・ベック氏、「Googleは政府寄りだ、使うな」と呼びかける」(YouTube

(追記2011/02/25)
WIRED VISION 日本語版が、このグレンベック(Glenn Beck)氏のトーク番組を紹介しました。
「Google世界革命陰謀論」が浮上 | WIRED VISION

ロシアのプーチン政権も同じ見方をしてたそうだ。
(追記ここまで)



さらに、外交問題評議会(CFR)とかコーエン氏はユダヤ人とか、Googleのエリック・シュミット、ヒラリー・クリントン大統領(予定?)とか、あれとかこれとか弄りだすと陰謀論の暗い海に飲み込まれてしまう・・・
表に出てるコーエン氏は役者で、シナリオライターや演出家は舞台には上がらない。

(追記2011/02/23)
姓の "Cohen" は「コーエン」または「コーヘン」と書かれますが、他のCohen姓の人の書き方に倣って、コーエンと書いています。(参照:BIGLOBE百科事典
発音もコーエンの方が適切ぽい。参照:動画(03:40あたり)
(追記ここまで)


ゴニム氏は、早朝に滞在先で拉致られたって言われてるけど、日中のストリートでのデモの最中に狙いすまされて拘束され、連れ去られている(1:00くらいから)。カメラがしっかりとおさめているのは偶然か? 他人の空似らしい。(YouTube:追記 embed外しました。)





日本語でソーシャルメディアの本というと、ビジネス書やマーケティング書ばかりになってしまう。
これは、その流れが社会に与える影響もテーマとなっている。

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2011年2月12日 (土)

「一刀斎夢録」読了 新選組 斎藤一の物語り

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時は明治が大正に変わる頃。
ふとした事で、若い警官が老人から剣の持ち方の指南を受ける。上司から「その人から教わったことは忘れろ」と命令され、理由を聞くと、その老人が元新選組の斎藤一。

その警官への老人の昔語りとして、斎藤一の新選組〜会津戦争〜西南戦争が語られていく。


新選組にハマッた切っ掛けは高校時代に読んだ、司馬遼太郎・著「燃えよ剣」。
血気盛んな年頃なりに、土方歳三の生き様にあこがれもしたが、変に興味をもったのが斉藤一(と山崎烝)。

剣の腕は新選組でも一、二だが「燃えよ剣」ではこれといって目立った活躍は無く、蝦夷地では「諾斎」という雅号を自称する飄々としたイメージ。
伊東甲子太郎が新選組から分離した時には、スパイとして行動を共にしたが、ここもあっさりと書かれている。

その時の坂本龍馬と中岡慎太郎の暗殺から物語りがはじまる。(注)


近藤勇は劣等感のかたまり、土方歳三は見栄坊、沖田総司は凶暴きわまりない野犬のような男。人は所詮は糞袋、とかなり口が悪いが、嫌みはあまり感じない。年寄りの愚痴ではなく、激動の時代を生きて、生きるために殺していた人なりの、何故生きる、何故殺すといった哲学が語られているからだろうか。
明治から大正へと時代が変わる時に、江戸から明治へと時代が大きく変わった時を物語る。

上下巻と量は多かったが一気に読めてしまった。

子母沢寛・著の新選組三部作など新撰組関係の本はいろいろと読んだが、謎の多い人物で、人物像がとてもイメージしづらかった。そのうちに、警視庁時代の写真を見つけて「うわっ、Mr.スポックかよ」(参照:閲覧注意)と感じたり「るろうに剣心」の藤田五郎で上書きされかかったり。

こういった、新選組・斎藤一のイメージを何とかしたい、と思う人に最適だろう。





良く変わるか、悪く変わるかは分かりませんが。



案外、「るろ剣」の藤田五郎が年をとったらこんな年寄り、ってのは似合っているような・・・ (;´Д`)



一刀斎夢録 下一刀斎夢録 下
浅田 次郎

文藝春秋 2011-01-07
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(注)文藝春秋社の特設サイトにも書かれているからネタばれにならないと思う。

著者の浅田次郎によると本作は、子母沢寛・著「新選組遺聞」の中で、「副長助勤・斎藤一の口述による「夢録」が出典」と書かれているが、その存在が確認できないので筆にあかせて「夢録」を捏造してしまったのだそうだ。

浅田次郎 『一刀斎夢録』|文藝春秋|特設サイト



新選組・斎藤一の謎新選組・斎藤一の謎
赤間 倭子

新人物往来社 1998-06

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2011年2月 7日 (月)

「セックスに関心ない」って本当? 厚生労働省の「男女の生活と意識に関する調査」の元データを読んでみた

Sexsymbol
(wikimedia commons)

「第5回・男女の生活と意識に関する調査」(アンケート内容含む)

「第3回・男女の生活と意識に関する調査」結果

「第4回・男女の生活と意識に関する調査」結果

(本文中の男性と女性の書き順は元データに準じています。)


元データを読んだ評価。(詳しい数字は後述)

25才未満の男性でセックスへの関心がないという回答が大きく増えているが、女性の全ての年齢層でも草食化が進んでいる

一部のマスメディアが「肉食女子」という言葉を流行らせようとしていたが、大して広まっていないのは、それが上辺だけで実態とかけ離れているからかもしれない。

(追記:2011/03/07)
「草食化」、米では女性も? 性的行為「未経験」増える

米国の疾病対策センター(CDC)は、性に関する意識調査をまとめ、性的行為を経験したことがない15歳から24歳の若者は...

程度の差はあれ、日米で似た傾向があるわけですね。
(追記ここまで)


2年前に比べて、婚姻関係の男女のセックスレスの理由は、女性の「面倒くさい」という理由が大きく上昇している

30代前半の男性は、仮にセックスレスの状態に居るとしても、それは「ヒツジの皮をかぶったオオカミ」。(その世代の男性は、変に空気に流されて萎縮しないほうがいい)



25才未満の男性でセックスへの興味が薄れている、という回答が増えたのは、近頃の若年層の「空気を読む」性質から、女性側に断られる可能性が高い事を積極的に望まないからではないだろうか。

自分が心身的に望んでいることを、積極的に押し通すことで、「新・村社会」(参照)とも言われる人間関係やコミュニケーションで損をしたり、自尊心が傷つくことを回避する、自分を取り巻く社会環境への対応と感じられる。
(ゆとり教育の影響や、内分泌的に衝動が高まらない可能性もあるが、いまのところ補強する材料はない)

「興味がない」と自ら言うのは、望んでも充分に叶わないことに対する自己保存の対応かもしれない(望まなければ、叶わなくても気にならない)。それが神経症的な域にまでいくと「嫌悪感を感じる」となるのかも。

新聞や雑誌記事では、「10〜20才代の男性が『セックスに興味がなく』『草食系』である」と盛んに取り上げ、それを元にしてマイストーリーを広げているようなものが多い。

マスコミ的には、リスクを避けつつ、大衆の目を引く記事で、分かりやすいかもしれないが、ミスリーディングを誘っている感じがする。

一度の調査結果での変化をもとに、そういう風潮を作り、一方的に25才未満の男性に背負わせるのはいかがなものだろう?

マスコミがそういう空気を作ることで、余計に悪化させているんじゃないか?

なぜ若者は保守化するのか-反転する現実と願望なぜ若者は保守化するのか-反転する現実と願望
山田 昌弘

東洋経済新報社 2009-11-20

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今回(第5回)の結果は前回(第4回)(2008年)との差が激しい。

統計結果でこのように大きく変わる時は、社会が大きく変わったり、対象層の意識が大きく変わった、あるいはアンケートの内容が変わった場合がある。

本当は嘘つきな統計数字」(門倉貴史 著)によると、セックスに関するアンケートでは文化的なバイアスが加わりやすい。
例えば、日本ではセックスに関する事をオープンに表現することに慣れていないため、マイナスのバイアスがかかりやすく、結果は実態よりも低くなる可能性が高い。

この調査は、「望まない妊娠防止に関する総合的研究」班による調査結果。前回(第4回)は「全国的実態調査に基づいた人工妊娠中絶の減少に向けた包括的研究」の一環。

「若者のセックスに対する意識」を調べるためだけのものではない。

性に対する意識とともに、家族との関わりや、虐待やネグレクト、避妊やピル、子宮頸ガン予防ワクチンや人工妊娠中絶についての意識調査であり、質問の表現や質問する順番、回答の選択項目の表現などで、調査企画者の思惑によるバイアスがかかっていると考えるべきだろう。

また、今回の調査から虐待に関する質問項目が増えている。



婚姻関係がある男女のセックスレスについて。2008年→2010年の変化。
(問21、問22)(複数の選択肢からの単一回答)

セックスに対して積極的になれない理由

「面倒くさい」・・・男性は9.3%→10.7%と微増。女性は大幅に増加し18.8%→26.9%
(セックス自体やそれに至るまでの過程を面倒くさいと思っているのか、セックスとそれに関係するコミュニケーションか、それとも全部かは不明。)

「出産後何となく」・・・男性は13.6%→18.9%と5%増加、女性は21.0%→22.1%と微増。

「仕事で疲れている」・・・男性は5%減少(24.6%→19.7%)、女性は微減(15.1%→13.9%)。仕事を言い訳にしていない

「セックスより楽しいことがある」・・・男性でやや増加(2.5%→4.9%)、女性でやや減少(8.6%→6.3%)。大して変わらない。

「相手がいない」・・・男性で増加(5.9%→8.2%)女性で微減(1.6%→0.5%)。

男性の意識はそれほど大きくは変わっていないようだが、女性の「面倒くさい」という回答が特に大きく変化している。
口語なら、「そんな気分になれないの・・・」 だろう。

女性の持つ男女関係やセックスに対する価値観の揺らぎかもしれないし、単に、「そんな気分になれない」さまざまなストレスを内外から感じているのかもしれない。


セックスしたがる男、愛を求める女セックスしたがる男、愛を求める女
アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ 藤井 留美

主婦の友社 2010-07-14

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いわゆる、草食化について。

Sexlisk_question01_2

「セックス(性交渉)をすることに『興味がない』+『嫌悪している』割合」は、男性の25才未満で2年前より大きく変化しているが、女性は全ての年齢層で高い増加率であり、2010年は2年前よりもさらに高率になっている。
晩婚化と少子化もあるし、「出産後何となく」セックスレスという分を全部割り引いて考えても高率。

一度の調査結果での変化をもとに、一方的に25才未満の男性に背負わせるのはいかがなものだろう?

むしろ、そうやって要求を重ね、求めるハードルを高めることで、余計に空気を悪化させているようにも感じられる。


(追記2011/02/08)
読み返していて気付いたけど、『興味がない』・『嫌悪している』けれども、義務的に、あるいは人間関係的にセックスはするという層もいるはずなんですよね。
そうなると、若年層でもそういう層がいる可能性もあるわけだし、草食系という用語がどんどんと主観的判断に拠るものになってしまう。
(追記ここまで)


本調査の結果には、

セックス(性交渉)をすることに、関心がないと嫌悪しているを加えた割合をみると、男性だけでなく女性でその割合が高いことがわかります。
と書かれている(下線、メモ主)が、
セックス(性交渉)をすることに、関心がないと嫌悪しているを加えた割合をみると、女性でその割合が高く、男性でも高くなってきています。
の方がより適切だろう。

男性では、特に16才〜25才と45才以上で変化が激しい。


男性は、2008年の結果では、20才未満は17.5%、20才代・30才代・40才代では平均して10%前後だった。
2010年の結果では、20才未満は36.1%、20才代は約17%、30才代は約11%、40才代は約20%。

特に30才代前半の男性は、唯一減少している年齢層であり、仮にセックスレスの傾向があるとしても、それは「ヒツジの皮をかぶったオオカミ」の状態。
仕事のためか、周囲とうまくやるためか、いろいろと大人の対応をしているのだろう。


女性は、2008年の結果では、女性の20才代の約25%、30才代の約33%、40才代の約46%が「興味がない+嫌悪している」と回答している。

これらの数字は、偶然にも、その年齢層の平均年齢をほぼ反映させた数字になっていた(20~29才だと"25")。

これが2010年の結果では、女性の20才代の33%、30才代の48%、40才代の56.5%となった。

これらの数字もn

うわなにをするやめr






















(書いてない部分も多いし、次記事に続くかも。復活できたら(笑))


2011年2月 4日 (金)

メモ:ClamXav のアンインストール

Sophos Anti-Virus for Mac が調子が良いのでClamXavをアンインストール。メモ


最新版のClamXavのdmgファイルをダウンロード。(ClamXav

マウントすると、「ClamAV Engine REMOVER」というスクリプトがあるので実行。

Clamxav_uninstall1


どのバージョンのClamAVエンジンもアンインストールしてくれる。


Clamxav_uninstall2


あとは、ClamXav本体と、"~/Library/Preferences/" フォルダの"uk.co.markallan.clamxav.plist"を削除。"clamXav.plist "があるならそれも削除。

終了。

参照:Mark's Software Forums :: View topic - uninstalling


crontabに書き込まれていたスケジュールも消えていたので、ついでにcronが出していたメッセージメールも削除。

ターミナル.appを起動して、mailコマンドを実行して削除。
エラーメッセージも含めて250通ほど残っていたけど、全部、ClamAV関係だったので全削除。



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2011年2月 2日 (水)

「本当は嘘つきな統計数字」幻冬舎新書 読了

本当は嘘つきな統計数字 (幻冬舎新書)本当は嘘つきな統計数字 (幻冬舎新書)
門倉 貴史

幻冬舎 2010-11

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本書のタイトルに目を留めた人は、統計やアンケート結果の数字に何かしら疑問を感じているのかもしれない。

新聞やテレビニュース、ネット情報で使われる「〜統計」「〜調査」「アンケート」等の結果の数字について、頭から信じるのは適切ではなく、あてにならないものもあるという内容。

書かれている内容は、統計やアンケート結果について調べてみたことがあれば当たり前と言われるものが多いが、最近の事例を使っているので、データ解釈を間違えたり恣意的に作られた統計結果について広く浅く知るにはちょうどよいだろう。


本書を読む上で頭の片隅に置いておいてほしいのは、本書内でも統計結果について解釈をしているが、これもまた例外にはならないということ。

「統計数字は『嘘つき』だ」と強調するために、あれもこれも嘘だと言っているようであり、広く浅く書かれているため個々の統計結果に対する反証が皮相的なものばかりになって、自ら信頼性を落としているのが残念だ。
また第6章は「はじめに結論ありきで試算」という項目だが、本書の内容にもはじめに結論ありきで書かれているところがあるように感じられる。
最後に TPPとタバコ税増税批判をしているが、勘ぐってしまうと、これらの批判をしたいがために、統計のうち特に恣意的に作られたものだけを列記しているようにも感じられてしまう。

政府や各種団体、マスコミ等が公表している統計結果やアンケート結果を読み解く上で、それらがどういう立場で集計をされたのか知ることは重要だ。
「こういうバイアスがかかっている」とちゃんと考えられれば、自分なりの適切な判断をが出来るだろうし、本書に書かれているような「罠」の仕組みが分かれば、頭っから信じる愚は犯さないことだろう。

本書がどういうスタンスで書かれているかは、巻末に載せられている幻冬舎新書の一覧を見てみればイメージ出来るのではないだろうか。
昨年11月末に創刊された幻冬舎新書のスタンスも知ることが出来そうだ。参照



統計グラフのウラ・オモテ (ブルーバックス)統計グラフのウラ・オモテ (ブルーバックス)
上田 尚一

講談社 2005-10-21

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