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2011年4月

2011年4月27日 (水)

「マッチポンプ売りの少女 〜童話が教える本当に怖いお金のこと〜」というマネー本

マッチポンプ売りの少女 ~童話が教える本当に怖いお金のこと~マッチポンプ売りの少女 ~童話が教える本当に怖いお金のこと~
マネー・ヘッタ・チャン

あさ出版 2011-04-25
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前作の「ヘッテルとフエーテル 〜本当に残酷なマネー版グリム童話〜」は面白かった。(前記事

ここのところ震災絡みのこむずかしいことばかり考えていたので、気分転換が出来る本を探していたところ店頭に並んでいたのを見つけて衝動買い。(そういえば前作も衝動買い・・・)


「こむずかしい事を簡単に」というスタンスで書かれた、童話を下地にしたブラックユーモアなマネー本。
知らないと騙される「うまい話」や「マッチポンプの図式」を、独特の騙り語り口調で紹介しています。

もちろん前作と同じく、これも童話で100%フィクションだそうです。



主人公は、前作と同じくヘッテルとフエーテル兄妹。それとマッチ売りの少女。

ある日ある時、ヘッテルさんは小さな本屋さんを営んでいました。
兄のフエーテルくんは小説家を目指して日々精進するもなかなか目がでません。コブラ社の破格の賞金の小説大賞にも応募しますが、残念ながら落選。
その時の受賞作は、ドラマで有名だったタレントが役者を廃業して書いた小説でした。

「KANEROU  ー金漏ー」 水主マヒロ・作

ヘッテルさんは彼のファンだったのでたくさん注文を出し、コブラ社も注文された全数を発送するという太っ腹な対応。
1日目にはたくさん売れましたが、次の日からはさっぱり。どうも読んだ人の評判が悪いらしい。

ヘッテルさんも読んでみたところ・・・一言で書くと・・・
「アメリカならジンだよな、ジン。アメリカジン。なんちゃって」・・・・・・え?

1日目の売れ行きに気をよくして追加で大量注文をしていたヘッテルさん。すべてはあとの祭り。

小説家をあきらめたフエーテルくんが、自分の原稿をマッチで燃やしていたら、その炎の中に夢にまで見た暖かい家庭が、夢にも思わなかったマッチポンプの姿が・・・


あの当時、友達といろいろと盛り上がってて、釣られて予約注文してたので身につまされる。

そういうことだったんだよな・・・orz



三十路を越えたヘッテルさんは、婚活のために結婚紹介所に登録することに。業者はゴーグルメガネで検索してチェックしてたのですが・・・
同級生だったヤンデレラに奨められるまま生命保険を・・・
ヘッテルさんは、雑誌の記事を読んで、今が買い時だと思って安いマンションを・・・
一方、堅実な公務員のフエーテルくんは、賢い手を思いついてマンションの管理組合役員となったものの・・・
・・・

とまあ、こんな感じで。

めでたし、めでたし。めでたくなし、めでたくなし。



もちろんこれは童話でフィクションで実在の人物や団体には関係ないはず。

前作のインパクトが強いので、比較するとちょっとパワーダウンした感じもしますが、イソップ童話のずるいキツネの話を読んでいるようで、ニヤニヤしっぱなし。


最後のお話は「預金封鎖と新円切換」。

これは童話でフィクションで・・・


前記事:「ヘッテルとフエーテル 〜本当に残酷なマネー版グリム童話〜」というマネー書:



ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話
マネー・ヘッタ・チャン

経済界 2009-11-25

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2011年4月26日 (火)

「生き残る判断 生き残れない行動」を読んで、東日本大震災の例と一緒に考えてみた(2/2)

生き残る判断 生き残れない行動生き残る判断 生き残れない行動
アマンダ・リプリー 岡真知子

光文社 2009-12-17
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「生き残る判断 生き残れない行動」
副題:大災害・テロの生存者たちの証言で判明
原題:"The Unthinkable ~Who survives when disaster strikes --- and why~"

長かったので分割しましたの2/2。


「災害の時には、脳は自分が思うほど働かない」

本書では、米国同時多発テロ(以下、9・11)やハリケーン・カトリーナによる洪水、北海でのエストニア号の沈没、ナイトクラブの火災事故や銃撃事件 など、突然の災害や事故、事件での生存者たちへの直接のインタビューを通して、彼らがどのように感じ、考え、行動して生き残ったか解き明かしている。

それらから分かったのは、どんな種類の災害に遭っても人々は似た地点からスタートし3つの行程を通ること。
まず現状を「否認」する。次にショックから回復する過程で「思考」をして、生き残るための「行動」をする。


前半:「生き残る判断 生き残れない行動」を読んで、東日本大震災の例と一緒に考えてみた(1/2)
「災害の時には、脳は自分が思うほど働かない」
「災害の時は、リスクを正常に判断することが出来なくなる。」



何一つとして正常ではない時には、平時とは異なった考え方や受け取り方をする。

災害時の非常に強いストレス下では、その現実を「否認」するために、自分の経験から考えられる「筋の通った説明をするためのストーリーを作る」ことがある。

9・11で、ワールド・トレード・センターの北タワーに居た一人の女性は、
一機目の衝突を知って、「パイロットが心臓発作か脳卒中を起こしてしまったんだわ。」と考えたそうだ。
二機目の衝突の音は覚えておらず、これは過度のストレスを受けたことによる「解離」の状態だったと推測されている。
そして他の人から、二機目の衝突が起きていたことを聞いた時、驚いた事に、「何て馬鹿な人たちだろう。競争をしていたんだわ。」と、到底有り得ないストーリーを考えていたと話している。

それは彼女の知識や経験から考えられる、最も筋の通った説明だったのだろう。
普段なら「そんな馬鹿な事は起こるはずはないわ」と理性的に考えなおすのだろうが、災害時には自分が思うように脳みそは働いてはくれない。

その後、彼女が避難をしている途中で、二機目が衝突するまで時間が空いていた事を他の人から聞き、「意図的にやったんだわ!」と事実に近い事を自分で口にしている。・・・にも関わらず、それをまるで思いつかなかったことのように「否認」し、頭から追いやって無視をしたそうだ。
WTCから避難するまでに、さらに不条理な怒りがわき起こったり、災害はビルの中だけでしか起こっていないと考えていたと話している。

東日本大震災でも、
現地にいた被災者の言葉なのに、常識的に考えると首を傾げたくなるような例がいくつもあった。

一つは、その町に居るはずのない中国の救助隊が略奪行為をしたというものだ。(参照
(中国救助隊が遺体の写真を撮影し公開しているという話は、現地にいない人によるデマだと確認されている。参照

中国からの緊急救助隊は来日後、自衛隊機で移動をし岩手県大船渡市で活動をしていたが、宮城県の被災地で略奪行為をしているという被災者の言葉があった。
災害直後の数日は被災地への支援が届かず、商店の食料品や物品等の略奪行為があったそうだ(参照)。
生きるためだったとはいえ、同じ町の住人の行動を「否認」したいという心の働きから「よそ者が略奪」「〜が略奪」というストーリーを作ってしまったのではないだろうか。

あるいは、携帯電話やインターネットを通じて伝え聞いた被災地の外の噂やデマを、正常に判断出来ないまま、その情報も交えた「筋の通った説明とするために」言ってしまったのかもしれない。

また、俳優の辰巳琢郎氏がブログで「避難所にいるのに、食糧がなく、子供が餓死してるんですよ。」と被災者に直接に聞いた言葉を載せている(参照)。
「避難所で子供が餓死」というセンセーショナルな表現が一人歩きした結果、他の被災地の避難所でも起こっているかのように誤解されデマ化していったので、覚えている人も多いのではないだろうか。(辰巳氏は、その後の記事で訂正と補足をしている。参照

もしかするとこの場合も、津波から必死に逃げて避難してきたのに救援が間に合わず、避難場所で子供が亡くなっている事実(重症を負っていたり低体温症が原因?)を納得出来ずに、避難所で食料が足りない事実とストレートに繋げてしまって「餓死」という言い方となったのかもしれない。

被災者の生の言葉を疑うことを奨めているわけではない。しかし、災害直後の非常に強いストレス環境下にも関わらず「被災者の言葉だから100%真実だ」と頭から信じきってしまうことは、本当に適切かどうか、考える材料になるのではないだろうか。



その他、本書では、
恐怖に対する反応をいかにして抑え込むか。
恐怖に負けないよう脳味噌を鍛えられるのか。
パニック。将棋倒しの「物理学」。
非常時に回復力がある人は、どのような人なのか。
特殊部隊の隊員は生化学的に根本から違っている。
等々、

ひとつの記事では紹介できない量が載っている。視野狭窄は「思考」の段階に含まれるが、「否認」の部分を中心に据えて書いてみた。



メモ
非常時になったら、アドレナリンが噴き出して、俺様BGMが鳴り響き、オレはやるぜ、オラオラオラオラーッと活躍をするぜ、と無邪気に思っていても、実のところそのための訓練を十二分に積んでいなければ、自分が考えているほど脳も体も働いてはくれない (´・ω・`)ショボーン



生き残る判断 生き残れない行動生き残る判断 生き残れない行動
アマンダ・リプリー 岡真知子

光文社 2009-12-17
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「生き残る判断 生き残れない行動」を読んで、東日本大震災の例と一緒に考えてみた(1/2)

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アマンダ・リプリー 岡真知子

光文社 2009-12-17
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「生き残る判断 生き残れない行動」
副題:大災害・テロの生存者たちの証言で判明
原題:"The Unthinkable ~Who survives when disaster strikes --- and why~"

(追記2011/05/07) NHKスペシャル「巨大津波 “いのち”をどう守るのか」を見て。

本書で書かれている内容と、非常によく似た話を生存者の方々が語られていた。
津波予想到達時間になっても何も無かったので安心して体育館に下りた。とっさの判断で高速道路のゲートを突破して生き残った。「高齢者がいるから」と理由をつけて避難をしようとしなかった、など。

(追記ここまで)


長かったので分割しましたの1/2。


(後半):「生き残る判断 生き残れない行動」を読んで、東日本大震災の例と一緒に考えてみた(2/2)
「何一つとして正常ではない時には、平時とは異なった考え方や受け取り方をする。」


「災害の時には、脳は自分が思うほど働かない」

本書では、米国同時多発テロ(以下、9・11)やハリケーン・カトリーナによる洪水、北海でのエストニア号の沈没、ナイトクラブの火災事故や銃撃事件 など、突然の災害や事故、事件での生存者たちへの直接のインタビューを通して、彼らがどのように感じ、考え、行動して生き残ったか解き明かしている。

それらから分かったのは、どんな種類の災害に遭っても人々は似た地点からスタートし3つの行程を通ること。
まず現状を「否認」する。次にショックから回復する過程で「思考」をして、生き残るための「行動」をする。
しかしそのいずれの段階でも、脳も体も自分が思うように動かないことがある。
では、どうすれば良いのだろう?

先に結論を少し書くと、

「非常時には、脳は機能を停止してしまう。 だから何をすべきか事前に知っておくべきだ。」

飛行機事故で怪我が比較的に少なかった人や生存者が、出発前に安全図を見て最寄りの出口の確認をしていたように、多くの災害や事故で生存者は非常時に何をするか事前に知っていた。
非常時にどうするか知らなければ、脳はもっとも基本的な恐怖反応に頼るようになる。恐怖の対象について知れば知るほど、脳は恐怖を感じにくくなる。

それでも、いざというときに恐怖で頭も体も動かなくなるかもしれない。

極めて効果的な対処方法として、ラマーズ法のようなゆっくりとしたリズミカルな呼吸をあげている。(呼吸法は、パニック発作時の対処法の一つ。参照

意識的に呼吸の速さをゆるめることで、原始的な恐怖反応を段階的に縮小できる。



以下、本文。



極端な場合を除き、災害などで非常に強いストレス環境下にある時には、人間は驚くほど独創的かつ頑迷な「否認」を示す傾向がある。

人々の行動として「正常性バイアス」はよく知られるようになった。(参照)(参照
脳はパターンの確認をすることで働くため、災害時のような日常にないパターンに遭うとその例外を認識するのが遅くなる。さらに、日常のパターン化された行動をなぞることもある。

本書では、9・11での生存者たちは、我先に逃げようとパニックになることはなく、むしろ非常時とは思えないほどとても落ち着いていたとインタビューに答えている。集団だったことで「同調性バイアス」も生じ、彼ら全体の動きは遅くなり当初想定されていた避難時間の2倍以上(死亡者も計算に入れるともっと長くなっただろう)がかかったそうだ。

この「否認」の段階を抜けないと、生き残るための「思考」や「行動」の段階へ進むことは出来ない。

強いストレス下ではひとつの行動に集中しがちなため「視野狭窄」が起こりやすい。
航空機パイロットのトラブル時の例で、ひとつの赤ランプが点いてしまいその対処に集中してしまったため、高度計に意識が向かわず危険高度以下になっていることに気付かなかった例などが紹介されている。


東日本大震災では、
生存者が撮影した映像を見ると、津波が来る事を知った時点で海から遠くへ高台へ逃げるべきだが、撮影者たちは(「撮影する」という行動に意識が向いているためか)、パソコンやゲーム機などの持ち出しを考えたり(結局持ち出せない)、行動を迷って間一髪で逃げる姿がある。(参照

テレビニュースで、自動車で逃げていたが渋滞して動けなくなったため、助手席に居た生存者はとっさに近くの家に上がり込んで助かったが、運転手は車と一緒に流されてしまった、というインタビューを見た。
確認は出来ないがもしかすると、助手席の人は「高い所に逃げる」行動にとっさに頭を切り換えられたのに対して、運転手は「車を運転して逃げる」行動に集中していたため判断が遅れたのかもしれない。

対策
もし、この段階で行動が鈍くなっている人がいたり麻痺したようにすくみあがっている人がいたら、大きな声や音を立ててショックを与える方法が効果的だと書かれている。
この助手席の人は、運転者を激しく怒鳴りつけることで「高い所に逃げる」行動に頭を切り替えさせることが出来たのかもしれない。

生きるか死ぬかの瀬戸際では、岩手県の陸前高田市の動画の例のように、伝えることは簡単に、怒鳴りつけるように叫んで、行動を即す方法が適切だったのだろう。(参照




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災害の時は、リスクを正常に判断することが出来なくなる。

ハリケーン・カトリーナによる洪水の被害者は低所得層が多いと思われがちだが、実際には「移動手段が無かった」被害者は半数なのに対して、「ひどい嵐だとは思わなかった」と思い避難しなかった被害者が64%と最も多い。

高齢者は変化を好まない傾向があり、過去のハリケーンでの避難体験が悪かったこともあって、カトリーナの時には、明日は教会に行きたいなど、様々な理由を持ち出して避難を拒んだ例が載っている。
また、9・11の後には、長距離を移動する際に飛行機を利用する人が減り、明らかに事故に遭う確立が高い自動車での長距離の移動を望む人が多くなっている。
リスクを評価する時に、理性だけではなく感情にも従っているため正常な判断が出来ない。

東日本大震災では、
岩手県陸前高田市では堤防が出来て過信をしてしまい、防災教育が風化してしまったと伝えている。(参照
地震後に高台に避難したにも関わらず、しばらくして再び家や会社に戻ったため津波に飲み込まれてしまった例もあった。(参照

不安感から買い占めに走る行動も、その行動が適切なのかどうか判断出来なかったからだろう。


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後半:「生き残る判断 生き残れない行動」を読んで、東日本大震災の例と一緒に考えてみた(2/2)
「何一つとして正常ではない時には、平時とは異なった考え方や受け取り方をする。」


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アマンダ・リプリー 岡真知子

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2011年4月16日 (土)

「略奪」という言葉について考えてみた

Japan Earthquake & Tsunami Damage (33RTR2JU2Z)
Original Update by Kordian

東日本大震災では、海外メディアで多くの「日本では大災害の時でも略奪が起こらない」という記事となぜ起こらないのか分析がされている。
被災地の一部で小規模ながらも略奪行為があったことをウォールストリートジャーナル紙が報道した(参照)が、その後の海外の記事や意見は、概ね、あの状況では仕方の無かったこととして評価されているようだ。(*1)

しばらくは、国内のマスコミはこの事実に触れること自体を避けるだろう。(*2)


「略奪」という言葉について考えてみた。



「略奪」は「掠奪」とも書かれるが、「掠」の字が常用外漢字となったため同音の「略」を当てて「略奪」が使われている。英語ニュースでは "Why is there no looting in Japan?" のように "loot", "looting"が多く使われている。

「略奪(looting)」は、戦争や暴動、災害などの社会不安時に・軍隊や暴徒などが大人数で暴力的に奪い取る・ことを意味する。類義語の「強奪」は、個人や少人数が暴力的に奪い取ることを意味するが、ちょっと混同して使われている。

今回の震災でいろいろな人の意見を読んだが、平時なら少人数での「空き巣」や「窃盗」、「強盗」と言われる犯罪に対しても、甚大な被害を受けた被災地で起こった犯罪には「略奪」という表現が使われる事が多く、被災直後の混乱がおさまり支援やテレビカメラが入った後の犯罪に対してもしばらく使われていた。
同じ時期に、千葉県の被災地で強盗事件があっても「千葉で略奪」とは言われないが、宮城県や福島県、岩手県等の事件だったら略奪の実例だと言う人もいたことだろう。

暴動や災害の時の「略奪」と、その他の所謂「火事場泥棒」はちゃんと分ける必要がある。

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日本語では「略奪」という言葉がその意味の重さとは逆に簡単に使われている。
「餓死」という言葉についても、 Poem Lyric Revoさんとこの「「餓死」のリアリティ」で、日本人は「餓死しそう」といいすぎ、と書かれている(*3)。

どうも日本語では、こういう重い意味の言葉であっても感覚的に使えてしまうようだ。

「略奪」という言葉は「略奪愛」「略奪婚」のようなマスメディアが創作した言葉にもなり、ちょっと危険な香りのするロマンティックな雰囲気を持つ。今回、経済力を暴力に見立てた「買い占めは合法的な略奪」という(ナンセンスな表現だけれども自分でも何となく納得してしまう)表現もあった。
普段の日本国内で「略奪」行為を目にすることは無く、某世紀末救世主マンガ(*4)や小説、エンターテイメント映画などフィクションの中、あるいはハイチ地震や米国のハリケーン・カトリーナによる洪水の被災地の報道、各地の反政府暴動の映像など、外国で起こっている事としてしか知る機会はなかった。

実際の情報以上にそれら頭の中のイメージが投影され、リアリティが薄いまま簡単に使われていたように感じる。

現地情報が少ない中、「餓死」の言葉の例のように、極めて強いストレスを受けている被災者による強い表現の言葉が少しずつ伝えられていた(*3)。「被災地で略奪」という情報も(投稿者が本当に現地の被災者だったか不明だが)ツイッター上で流れていた。
噂の真偽が不明なままその情報が流れ、誤認されたり、伝言ゲーム化したりデマが混ざっていき、特にネット上であちこちから似た情報(最初の情報源が同じ場合も多い)を聞くことで余計に、頭の中の略奪のイメージが大きくなっていったのかもしれない。

特に、その中でも強い不安感を感じている人(例えば被災者)は、そのイメージがさらに膨らんだのではないだろうか。


しかし、この手の情報と接した時には特に慎重にならなければいけない。

必ずしも、最初に暴動などが起こっていて、強奪があり、さらに広がって略奪となるわけではない。

日本でも過去に、デマや扇動、誤認情報の拡散によって焼き討ち、暴動などのさらに大きな社会不安へと広がったことがあった(*5)。
しかしそういう歴史を知らないため、想像出来ないのだろうか。



Kitty Cat
Original Update by serge s.



今回、外国メディアで地震直後に「日本では略奪は起こっていない」「なぜ日本で略奪が起こらない?」という記事が多く書かれていた。
そのような日本を誇らしいと感じる、という意見を多く見た。
今でも、テレビや雑誌、ネットなどあちこちで目にしたり聞いたりするが、地震・津波から1ヶ月が過ぎた今はそういう「印象」にしがみつかないほうがいいと感じている。

誇らしく感じるならなおさら事実を見据えて、次の非常時にも略奪を起こさない対応策を考える必要があると思う。


「『大災害の時でも略奪が起きない日本』という安全神話


ここで思考停止してしまうと、想定外の事態が起きたときには、その安全神話は脆く崩れ去ってしまうだろう。





(*1)批判の多くが、福島第一原発と放射能の方に向かったからかもしれない。
(*2)1〜2年後の「震災を振り返る」的な出版物や、4〜5年後の被災者の手記などで事実として小さく扱われて総括されると思う。
(*3)辰巳琢郎さんが自身のブログ(参照)で、被災者からの電話で聞いた「子供が餓死」という表現を載せたところ、その表現が一人歩きをし、あたかも他の避難所でも(市町村合併で消滅した自治体の避難所でも)起きているという、真偽不明の噂やデマがチェーンメール化した時に書かれた。
その後、辰巳氏がブログで「訂正と補足」を書いている。(参照
(*4)ヒャッハー。似た作品は沢山あるけど、これが一番分かりやすい例なんで毎度使ってます。
(*5)米騒動や鈴木商店焼き討ち事件など、近代史を教えようとしない弊害じゃないかな。



防災コミュニティ―現場から考える安全・安心な地域づくり防災コミュニティ―現場から考える安全・安心な地域づくり
中村 八郎 岡西 靖 森勢 郁生

自治体研究社 2010-04

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メモ
今になって蒸し返すな、という声が聞こえてきそうだけど、いろいろ調べたり自分なりに噛み砕いているうちにタイミングを逃してしまった。備忘録も兼ねて、1ヶ月の節目ということで。 (;´Д`)

英語、というか米語の口語では "loot" は贈り物という意味でも使われる(知らんかったー)。

「買い占めという合法的な?略奪?」をして、ちょっと後悔している方々には、それらの物資を被災地への "loot" 贈り物として送ってみるってのはどうだろう?ちょっと心理的に、面白い対応かもしれない。

【東日本大震災】ありがとう台湾計画|謝謝台湾計画 #xiexie_taiwan

(「謝謝台湾計画」の関連情報、報道、リンクなど)
Xiexietaiwan2
(掲載広告。デザイン著作権所有者の Kissakaさんの許可を得て掲示しています)

(最終更新:2011/06/17 09:30)


東日本大震災では、世界各地からの義援金や援助物資、救助隊など、さまざまな援助をうけています。

そんな中、台湾からは、救助隊派遣や支援物資提供の他、チャリティ番組などで民間からの140億円(4/15現在・為替換算|参照)を越える多額の義援金が集められていますが、日本の対応は礼を失しているように感じています。

湾岸戦争の時、クウェートが支援感謝した数十カ国の中に日本が入ってなかった事を知って、嫌な気分になったことを思い出しました。(*1)

似た事を感じて行動された方がおられました。
だったら政治はともかく(ここ重要)、民間で資金を募って台湾の新聞にお礼の広告を出しませんか、というものです。


「謝謝台湾計画」の出資受付は、4月26日午後3時をもって終了いたしました。

出資募金総額:約2000万円(被災地への義援金:約1700万円)
振込総件数 :約6000件(通帳24冊分

 詳細:最終会計報告(謝謝台湾計画)



予定通り、5月3日、台湾の新聞2紙に掲載されました。
(画像をクリックすると見開き一面の画像が表示されます。)

Sougous2s Jiyuu2s
元画像:聯合報(A9面・見開き) 
動画(聯合報)
元画像:自由時報(A5面・見開き) 
動画(自由時報)

撮影されたaccolynxさんの許可を得て掲示しています。


・Twitterのまとめ(広告掲載日!
Togetter - 「『台湾のメジャー紙に有志で意見広告(お礼広告)出そうぜ!』…その17 #xiexie_taiwan」


(注:「good」マークは、当ブログ管理人が独断で付けたお奨め記事です)


・二次使用・広告
「謝謝台湾計画」の動画広告(微風台北車站[ブリーズ・タイペイステーション](フードコート) )(5/25upload|twitvideo)(写真)
日本「謝謝台灣計畫」 | Flickr - Photo Sharing!(美麗華影城(Miramar Cinemas))(5/14upload|Flickr)good
謝謝台湾計画「ありがとう、台湾」の動画(新光三越百貨・台北站前店)(5/19upload|YouTube)good
謝謝台湾 2次使用動画(新光三越百貨・台南)(5/15upload|YouTube)

(参照:台湾での屋外広告での2次使用に関して|謝謝台湾計画



・広告掲載後の報道など
 発起人Kissakaさんへのインタビュー等
台湾の新聞・自由時報の会長に謁見 / 謝謝台湾計画の発起人(5/22|Pouch)
「台湾ありがとう!」の広告を掲載できなかった新聞社「中國時報」を表敬訪問(5/20|Pouch)(台湾への同行取材)
【謝謝台湾計画】台湾ありがとう!日本有志一同より[桜H23/5/4](5/4|チャンネル桜)(動画)(kissakaさん電話インタビュー)


・日本

検証 東日本大震災 そのときソーシャルメディアは何を伝えたか?」立入勝義 著 (新書・2011/6/16発売)|写真付き(ページの半分)good(New)

【from editor】日本を救ったつぶやき(5/20|MSN産経ニュース)
【現場から】長年の思いこもる「謝謝台湾」(5/16|SankeiBiz(サンケイビズ))
大震災で目覚める“日台民間外交力” 6000人超参加「ありがとう台湾」広告に1900万円以上が集まった(5/11|日経ビジネスオンライン)good
たかじんのそこまで言って委員会(2011/05/08):「『元気が出る話』を教えて下さい!」(67分あたりから)(5/8|読売テレビ)(動画|FC2動画)good
日本政府に代わり民間有志6000人 台湾2紙へ義援金の感謝広告掲載 : J-CASTニュース
つぶやきに6千人賛同…「ありがとう台湾」広告(5/5|読売新聞)good
ついに掲載実現!! 台湾の新聞にお礼広告を出す「謝謝計画」/「有志の思い被災地へ届け!」(5/5|Pouch)
Japanese thank Taiwan for generosity in newspaper ads(5/4|The Mainichi Daily News)
「ありがとう、台湾」 東日本大震災への義援金感謝広告、台湾紙に掲載。(5/4|Techinsight)
Ads thank Taiwanese for aid | The Japan Times Online本紙画像)(5/4|The Japan Times)

支援の台湾に「謝謝」「ありがとう、台湾」(5/4|中日新聞・本紙))(画像
震災支援、台湾に「謝謝」(5/4|東京新聞・本紙)(画像
義援金160億円 台湾にも感謝広告を(5/4|読売新聞・本紙5面)(画像

【東日本大震災】「ありがとう、台湾」日本の有志6000人、地元2紙に広告(5/3|MSN産経)
【地震】台湾の義援金に日本人有志が感謝広告(記事のキャッシュ)(YouTube)(5/3|テレビ朝日)

日本民间人士登广告感谢台湾支援救灾(5/3|共同(中文版))

な〜るほど・ザ・台湾(5月号)(表紙)(画像1)(画像2
(台湾で発行されている日本語誌)(参照


・台湾

日感謝台灣廣告費 本報再捐出(5/13|自由時報電子報)(紙面画像
謝謝台湾計画;自由時報会長から、広告費全額を再寄付!(日本語訳)good
(自由時報本社にて吳阿明董事長と面談)

日本團體訪本報 感謝台灣捐款(5/13|中國時報)
(発起人kissakaさんの訪台のニュース)

東京前線︰謝謝台灣計畫 日網友感恩(5/9|自由時報)good

日民眾登報 感謝台灣捐款救震災(5/4|聯合報)(動画)good

感謝台灣大愛金援 日民眾刊登廣告(5/3|公視新聞網 PTS)(YouTube
感謝台灣大愛 日本女子登廣告(5/3|華視新聞網)(動画)
台灣熱血援助 日人自發登廣告感謝(5/3|中廣新聞)
台灣熱血援助 日人自發登廣告感謝(5/3|中廣新聞(Yahoo!奇摩))(日本語訳1)(日本語訳2(章計平・外交部スポークスマンの談話を掲載)good

「永遠是朋友」 日人刊廣告謝台助震災(5/3|TVBS)(日本語訳)(YouTube

その他、配信記事の掲載サイトたくさん。

Xiexietw12010503adyahoo2s
Yahoo!奇摩(台湾Yahoo!)トップページ(5/3)

・中国
日本网友在台湾两大报纸上刊登广告感谢地震捐款(5/6|中日经济交流网)
台湾热血援助 日人自发登广告感谢(5/3|大纪元)

・Others

日本民间登广告,和台湾说谢谢(5/8|联合早报网(Lianhe Zaobao))シンガポールgood

日本民間人士登廣告感謝台灣支援救災(5/3|多維新聞網)
(米国の中国語ニュースサイト)

RTI (Radio Taiwan International)
日本語中文



・台湾の方々の反応(個人ブログなど)(一部)
続 『謝謝台湾計画』 広告掲載当日の台湾の反応は?(日本語まとめ)good

阿里阿多!台灣!|哈日杏子的網誌★ハーリー杏子のブログ|(おまけ cake
日本の有志が台湾紙に感謝広告
日本的「謝謝台灣」計畫 刊登在自由時報及聯合報
「謝謝(ありがとう)台湾計画」感謝広告(日本語)
謝謝台灣計畫收集了19,245,494日圓,主辦人說「非常感謝台灣(中文),以後也要維持好關係」
掲示板の画像


謝謝臺灣計畫(维基百科|wikipedia台湾(中文・繁字体))

中華民國政府與臺灣人民對2011年東日本大震災之援助及各界反應與檢討(维基百科|wikipedia台湾(中文・繁字体))


・その他
【菅総理の出した広告!?】と台湾で誤解・・されてません。
accolynxさん。広告掲載前日の予告篇?記事について)

「ありがとう、台湾」日本人有志による感謝広告=台湾の人気ブロガーが応答(5/3|KINBRICKS NOW)


台湾の義援金に日本人有志が感謝広告(5/3〜|ハムスター速報(2ちゃんねるのまとめ))(元記事)(元記事2
謝謝台湾計画 解散(動画)(5/9|YouTube via. ニコニコ動画(原宿))
(口座解約の後に作成されたネット動画)

www.さとなお.com(さなメモ): 独立後の初仕事
(「支援を感謝する菅直人首相のメッセージ」の製作者のブログ記事)





以下、メインサイト、これまでの報道。日本政府の対応、等の関連リンク。



発起人のMaiko Kissakaさん作成のサイト。
(Kissakaさんのツイッターのアカウント:@kissaka

  謝謝台湾計画
謝謝台灣計劃 / 谢谢台湾计划

主旨や概要、必要経費や出資金の使途、その他、掲載紙(予定)の情報やFAQなど、随時更新しておられます。


広告掲載費以上の金額が集まった場合、余った金額は日本赤十字社を通じて被災地への義援金となります


ツイッターのハッシュタグ(検索キーワード): #xiexie_taiwan


「謝謝台湾計画」についての報道

 発起人Kissakaさんへのインタビュー
謝謝台湾計画に19,245,494円集まる! 主催者「非常感謝台湾! これからも仲良しでいよう」(4/27|ロケットニュース24)
ついに、集計結果発表!「台湾の新聞にお礼の広告を出したい」すごい金額!!(4/27|Pouch)
【ニュースの読み方】日本人が台湾にお礼の広告を出した訳[桜H23/4/22](4/22|チャンネル桜)|(インタビュー動画)
台湾の新聞に日本人としてお礼の広告を出したい / 謝謝台湾計画ロングインタビュー (4/20|ロケットニュース24)


・日本
台湾2紙に感謝の広告 震災150億円寄付でネット有志 (5/2|日本経済新聞)
謝意広告が掲載されなくても、民間レベルの"善意"が続く日本と台湾(4/27|サイゾーウーマン)
「謝謝(ありがとう)台湾」 感謝広告の募金に1800万円、ツイッターで広がる(4/26|MSN産経)
「「謝謝台湾」感謝広告の募金に1800万円」(4/26|イザ!)
「謝謝台湾」感謝広告の募金に1800万円( 4/26|SANSPO)
「謝謝台湾計画」で寄せられた募金、想定外の膨大な金額集まる!!(4/22|Pouch)
台湾の義援金に日本人が感謝、有志で新聞広告掲載(4/21|サーチナ)
【台湾】テイクオフ:「謝謝台湾計画」という…(4/21|NNA.ASIA)
「台湾に義援金お礼広告出したい」 デザイナーの呼び掛けに賛同者多数(4/13|J-Castニュース)


・台湾
日震浩劫我情義相挺 日相再謝台灣(4/30|自由時報)
日人募5百萬 刊廣告登報謝台賑災(4/26|聯合新聞網)
政府感謝廣告缺台灣日網友不滿(テレビニュース)(4/22|台湾電視)|(YouTube
登廣告謝台灣 逾2千人參與 木坂沒到過台灣 募款動機單純(4/22|中國時報)
日本語訳
登報感謝台灣賑災 1周募239萬(4/21|聯合新聞網)
感謝賑災 日人將在台登廣告(4/21|自由時報)
跳過菅直人政府!日本網友募款在台灣兩大報登感謝聲明(4/20|NOWnews 今日新聞網)
台賑日款冠全球 日相謝函獨漏我(4/16|Apple Daily 蘋果日報)
對日本賑災 台灣捐款世界第一(テレビニュース)(4/16|CTSテレビ)|(YouTube

・中国
跳过菅直人! 日网友募款在台两大报登感谢声明(4/21|环球网)
“谢谢台湾”?!日本网友募款登报声明表感谢(4/21|华夏经纬网)

・Other Countries / Languages

RTI (Radio Taiwan International)
日本語 | 中文 | Indonesia | ไทย |

日本網民募款"謝謝台灣"活動獲廣泛迴響(4/26|BBC中文網)



・これまでの流れ
謝謝台湾計画まとめ ~台湾にお礼をいおう~

・ツイッターでの経緯、いろいろな意見(反論含む)のまとめ。

Togetterまとめ
「『台湾のメジャー誌に有志で意見広告(お礼広告)出せるのかぬ?』から始まった… #xiexie_taiwan」
「『台湾のメジャー誌に有志で意見広告(お礼広告)出そうぜ!』…その2 #xiexie_taiwan」
「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」「その17」(広告掲載日!)

別のTogetterまとめ
「#xiexie_taiwan 謝謝台湾計画」「その2」「その3」

・その他
日本で進行中の『謝謝台湾計画』 台湾人の反応は? |mantou's ちうごく新聞



・各国・地域等からの支援内容(外務省)
東日本大震災:4.各国・地域等からの緊急支援

台湾からの支援内容((財)交流協会 東京本部)
台湾からの支援(東日本大震災)

台湾で放映されたチャリティ番組(Wikipedia(zh)
「送愛到日本 311震災募款晚會」(3/17)
《相信希望 Fight & Smile》募款晚會」(3/18)(全動画、メイキング他)



・支援を感謝する菅直人首相のメッセージ(首相官邸)

絆 Kizuna - the bonds of friendship

Kizuna - The Bonds of Friendship -(英文)

報道(一例)
菅首相、世界の「絆」に感謝 各国7紙に広告 国際ニュース : AFPBB News



(注意)日本政府から台湾に対して謝意が示されていないわけではありません。

支援を感謝する菅直人首相のメッセージ((財)交流協会 台北事務所)
絆 Kizuna - the bonds of friendship(pdfファイル)
(首相官邸のメッセージと比べると、「台湾からは、・・・」の1段落が追加されています)

台湾政府の公式声明:中華民國外交部 - 新聞稿日本語訳
交流協会台北事務所代表の挨拶

台湾紙の報道(ネット)
Japanese prime minister thanks Taiwan for post-disaster aid - CNA ENGLISH NEWS
自由電子報 - 日本來函

台湾の新聞記事の例(紙面画像)
日本政府からの感謝の広告が出ていないかと�... on Twitpic



(*1)直接にクウェートに手渡されたものではなかったとか、外交上問題があったとも言われています。参照:湾岸戦争 - Wikipedia



メモ
以下、個人的な見解をもう少し。

支援の多少で対応を分けるのはどうか、とも思います。

でも、お隣さんが最高額の支援金(人口2300万人で140億円以上)を集めてくれてるのに、特に日本のマスコミ報道の扱いがちょっと小さすぎるんじゃない?
大都会の集合住宅じゃないんだから、挨拶だけの関係ですむわけじゃなし。

台湾での支援金の多くが民間から集められたものだそうです。だったら、政治であれやこれやあるんだったら、日本でも民間でお礼するのもいいんじゃないかな。

その広告掲載費を被災地の義援金に使うべきじゃないか、って? 

自粛しすぎて逆効果ってのもそうだし、「復興」は被災地への直接支援のみで行われるにあらず、です。



台湾だけでなく、
日本のマスコミ報道では、いくつかの国を除いて、外国(政府・民間問わず)の救援・支援活動についてのニュースが少なすぎだったと思う。
どの大手の新聞もテレビも似た記事ばっかり。

内向きになりすぎ。



2011年4月14日 (木)

雑感

地震から1ヶ月。
被災地のこととか被災者のこととか、いろいろあるけど。雑感。





「福島第一の事故さえ無ければなあ・・・」

地震・津波の被災地への救助・支援はもっと速やかに進んだろうし、たとえ傷は深くても治りはずっと早く、長期的には、日本の印象や、日本の技術や自然災害に対抗する評価は大きく高まっていっただろうに。





「地震が半年早く起こらなくて良かった・・・」

尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の後に、地震と津波、福島第一の事故が起こり首都機能の麻痺、政治・経済の混乱、情報の錯綜が起こったら。

ただでさえ災害の後は噂やデマ、流言飛語が出回りやすいし、そこにあの頃の日本国内と中国国内の雰囲気が重なるとどうなっていたか。





つД`)

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2011年4月 5日 (火)

小ネタ:Googleリアルタイム検索で検索期間を細かく設定する方法

Googleリアルタイム検索のタイムラインの表示は、一日単位か1ヶ月単位で表示される。もうちょっと、数日の変化とかを視覚的に見たい場合の小ネタ。



キーワードでのリアルタイム検索をすると右側に、今日の日付のタイムラインのグラフが出てくる。いちいち前日に戻すのが面倒くさい。
この月(例えば「4月」)をクリックすると1ヶ月のパターンが出てくる。ちょっと分かりにくい。

Googlerealtime01_4

数日や1週間のパターンを見てみたい場合は、URL欄のオプションの数値を切り替えることで期間の変更が出来る。

4月の場合は、

http://www.google.co.jp/search?(中略),mbl_hs:1301583600,mbl_he:1304175599

となっている。

"mbl_hs:〜"の方が期間の最初で、後ろの"mbl_he:〜"の方が期間の終わりの時間。これは秒単位で、1日は、60*60*24=86,400秒。
期間の終わりを20数日ほど前倒ししたいので、ざっくりと計算して2,000,000秒ほど減らしてみた。

画像が小さいけれど、URL欄の後ろの数字が2,000,000減っている。

Googlerealtime02_2



期間の最初も数日削ってみた。
ここで注意が必要なのは、期間の最初の時間を調整する時は正確に1日=86,400秒として足し算をする必要があること。
そうしないと、目盛りと目盛りの間が0時〜24時とならず、かえって分かりにくくなってしまう。

Googlerealtime03_2

3日の深夜にどーんと増えて、4日に大きく拡散し、5日の午前中もまだ拡散していることが分かる。

一旦、検索しなおすと元に戻るので、ざっくりとパターンを見る為の小ネタ。





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2011年4月 1日 (金)

「大震災名言録 〜次の災害を乗り越えるための知恵〜」 ぜひ読んでほしい阪神大震災の知恵とネタ

大震災名言録―次の災害を乗り越えるための知恵大震災名言録―次の災害を乗り越えるための知恵
藤尾 潔

明月堂書店 2010-01
価格:¥ 580 通常配送無料

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「大震災名言録」
副題は「次の災害を乗り越えるための知恵」

注意:この本は最初、1998年に光文社から出版され知恵の森文庫で文庫化されましたが、どちらも廃刊となり、現在は明月堂書店から文庫で出版されています(理由はあとがきに)。


表紙イラストは、いしいひさいち さん。

阪神大震災。(阪神・淡路大震災、兵庫県南部地震)
崩れた自宅の前で主人が、屋根のある犬小屋でくつろいでいる飼い犬をじーっと見ている。

このイラストを見て、強く怒られる方にはおすすめ出来ません。


冒頭の、田辺聖子さんの推薦文「ユーモア震災記」から一部抜粋。

どうしようもない運命は駄洒落で笑わな、

しゃーないやん(仕方ないじゃない)

という不逞な居直りがやけくその明るさを与えている。ーーーそして、本書はこのたぐいの被災地のユーモアを拾いつつ、読者を哄笑に捲きこみつつ、みごとに趣向を変えた「震災記」になっている。
私は本書を読みながら、幾度も取りはずして笑ってしまった。いや、むろん被災者の苦難に同情しつつも、現実の柵(しがらみ)をするすると通り抜け、自在に泳ぎまわるメダカのようなユーモアのむれに笑わないではいられぬのである。

(中略)

読んでいくうちに、やさしい葉擦れの音を聞くように、心はいつか和む。とびきりおかしい本だけど、いつか励まされているのに気付くのである。

(カッコ内は管理人追記)

お笑いで知られる関西人が何十万人も被災してしまった。そんな現実すらもネタにして笑いをとって、心に余裕をつくって苦難を乗り切っていた話が載っています。

マンホール・トイレとか支援ゴミとか、単位取得ボランティアとか、よく知られている話もありますが、避難所のリーダー生態学やボランティア図鑑、震災での関西弁あいさつ辞典など、ニュースに出てくることのない話が満載。

何しろ、文庫版あとがきによると「出版取次会社の人が『この本は売れません』と30年の取次生活を賭けて断言」し、やはり全く売れなかったそうだ(笑)それでも、知る人はよく知っている有名な本。



誰もが気付いているように、震災ではテレビが流したがっている美談や涙を誘う話、感動的な話ばかりじゃあない。

阪神大震災の、実際の被災者、実際のボランティア、いろいろな人々。嬉しい話があれば嫌な話もある。男がいれば女もいるし男と女の話だってある。笑いあれば涙あり、本音あり建前あり、善意があればエゴだってある。 だって、にんげんだもの(みつを)

それらを関西人ならではのユーモアでくるみ、時にはオチもつけ周囲を笑わせることで心の余裕をつくっています。

笑いは自粛せずに、時々「アホやなあ」(←関西人には誉め言葉らしい)と思いながら読んでみてください。


「忘れるくらいなら、笑ってほしい。」(あとがきより)


Puppy


避難所の話やボランティアの話がニュースに載るようになってきました。
本書に載っている話のいくつじゃは今回も被災地で繰り返されると思います。それでも、忘れていなければ少しは賢く対応出来るのではないでしょうか。

本書の内容は、被災地に実家を持つ著者が足で集めたもので、確認のためにそれらが実状と合っているかどうかたくさんの関係者に読んでもらって修正や削除をしたそうです。信頼性は充分。とはいえ、中にひとつふたつは、誰もが騙されきった話が混じっているかもしれませんが。

阪神大震災では、噂は主に渋滞が多い中でのタクシーの運転手によって広まっていったらしい。
そのタクシーの運ちゃん曰く、その年は「セ・リーグのオーナー会議で阪神タイガースの優勝が決まった」(デマ)のだそうだ。

きっと、今年は「パ・リーグのオーナー会議で楽天ゴールデンイーグルスの優勝が決まる」ことでしょう(笑)


これまでに読んだ阪神大震災の本の中でも、「事実を伝える」という点で特筆すべきノンフィクション。



メモ

どれか一篇を抜き出して書こうか迷ったけれども選びきれなかった。
個人的には、日本銀行神戸支店の支店長の話とか、倒壊した灘区の酒造会社の「究極の営業」や奮闘、逆襲とかの一連の話が好きなんだが。


以下、各章タイトル
・男と女と震災と
・避難所もろもろ事情
・震災関西弁あいさつ辞典
・炊き出し食い倒れよもやま話
・ボランティア図鑑
・震度7通信交通錯綜事情
・地震当世胸算用
・神戸人物往来
・マスコミ瞬間血風録
・がんばれ神戸? 心のケアむずかし事情
・政治的ロストワールド

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