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2011年4月 1日 (金)

「大震災名言録 〜次の災害を乗り越えるための知恵〜」 ぜひ読んでほしい阪神大震災の知恵とネタ

大震災名言録―次の災害を乗り越えるための知恵大震災名言録―次の災害を乗り越えるための知恵
藤尾 潔

明月堂書店 2010-01
価格:¥ 580 通常配送無料

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「大震災名言録」
副題は「次の災害を乗り越えるための知恵」

注意:この本は最初、1998年に光文社から出版され知恵の森文庫で文庫化されましたが、どちらも廃刊となり、現在は明月堂書店から文庫で出版されています(理由はあとがきに)。


表紙イラストは、いしいひさいち さん。

阪神大震災。(阪神・淡路大震災、兵庫県南部地震)
崩れた自宅の前で主人が、屋根のある犬小屋でくつろいでいる飼い犬をじーっと見ている。

このイラストを見て、強く怒られる方にはおすすめ出来ません。


冒頭の、田辺聖子さんの推薦文「ユーモア震災記」から一部抜粋。

どうしようもない運命は駄洒落で笑わな、

しゃーないやん(仕方ないじゃない)

という不逞な居直りがやけくその明るさを与えている。ーーーそして、本書はこのたぐいの被災地のユーモアを拾いつつ、読者を哄笑に捲きこみつつ、みごとに趣向を変えた「震災記」になっている。
私は本書を読みながら、幾度も取りはずして笑ってしまった。いや、むろん被災者の苦難に同情しつつも、現実の柵(しがらみ)をするすると通り抜け、自在に泳ぎまわるメダカのようなユーモアのむれに笑わないではいられぬのである。

(中略)

読んでいくうちに、やさしい葉擦れの音を聞くように、心はいつか和む。とびきりおかしい本だけど、いつか励まされているのに気付くのである。

(カッコ内は管理人追記)

お笑いで知られる関西人が何十万人も被災してしまった。そんな現実すらもネタにして笑いをとって、心に余裕をつくって苦難を乗り切っていた話が載っています。

マンホール・トイレとか支援ゴミとか、単位取得ボランティアとか、よく知られている話もありますが、避難所のリーダー生態学やボランティア図鑑、震災での関西弁あいさつ辞典など、ニュースに出てくることのない話が満載。

何しろ、文庫版あとがきによると「出版取次会社の人が『この本は売れません』と30年の取次生活を賭けて断言」し、やはり全く売れなかったそうだ(笑)それでも、知る人はよく知っている有名な本。



誰もが気付いているように、震災ではテレビが流したがっている美談や涙を誘う話、感動的な話ばかりじゃあない。

阪神大震災の、実際の被災者、実際のボランティア、いろいろな人々。嬉しい話があれば嫌な話もある。男がいれば女もいるし男と女の話だってある。笑いあれば涙あり、本音あり建前あり、善意があればエゴだってある。 だって、にんげんだもの(みつを)

それらを関西人ならではのユーモアでくるみ、時にはオチもつけ周囲を笑わせることで心の余裕をつくっています。

笑いは自粛せずに、時々「アホやなあ」(←関西人には誉め言葉らしい)と思いながら読んでみてください。


「忘れるくらいなら、笑ってほしい。」(あとがきより)


Puppy


避難所の話やボランティアの話がニュースに載るようになってきました。
本書に載っている話のいくつじゃは今回も被災地で繰り返されると思います。それでも、忘れていなければ少しは賢く対応出来るのではないでしょうか。

本書の内容は、被災地に実家を持つ著者が足で集めたもので、確認のためにそれらが実状と合っているかどうかたくさんの関係者に読んでもらって修正や削除をしたそうです。信頼性は充分。とはいえ、中にひとつふたつは、誰もが騙されきった話が混じっているかもしれませんが。

阪神大震災では、噂は主に渋滞が多い中でのタクシーの運転手によって広まっていったらしい。
そのタクシーの運ちゃん曰く、その年は「セ・リーグのオーナー会議で阪神タイガースの優勝が決まった」(デマ)のだそうだ。

きっと、今年は「パ・リーグのオーナー会議で楽天ゴールデンイーグルスの優勝が決まる」ことでしょう(笑)


これまでに読んだ阪神大震災の本の中でも、「事実を伝える」という点で特筆すべきノンフィクション。



メモ

どれか一篇を抜き出して書こうか迷ったけれども選びきれなかった。
個人的には、日本銀行神戸支店の支店長の話とか、倒壊した灘区の酒造会社の「究極の営業」や奮闘、逆襲とかの一連の話が好きなんだが。


以下、各章タイトル
・男と女と震災と
・避難所もろもろ事情
・震災関西弁あいさつ辞典
・炊き出し食い倒れよもやま話
・ボランティア図鑑
・震度7通信交通錯綜事情
・地震当世胸算用
・神戸人物往来
・マスコミ瞬間血風録
・がんばれ神戸? 心のケアむずかし事情
・政治的ロストワールド

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