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2011年8月

2011年8月31日 (水)

ドイツZDF作成のFrontal21 「福島原発事故、その後(日本語字幕)」動画の、元番組の動画、フルテキスト、関連リンクなど

いわゆる「ドイツZDFのフロンタール21で放送された 『福島原発事故、その後(日本語字幕)』」動画について、
日本語字幕版ばかりが広まっているので、ドイツZDFの元番組動画や、番組のフルテキストなど関連情報のリンクです。
ツイッターで呟いたことのまとめ。

客観的な情報を増やすことが主眼なので、ここでは内容については特にコメントしていませんです。

みなさんの判断材料のひとつとなれば幸いです。

日本語字幕版動画は、削除と再投稿が繰り返されている(8月31日現在)(追記:9月3日現在はおさまっているようです)のでリンクは貼っていません。
動画サイトやSNSなどで調べてみてください。

(追記:日本語字幕にいくつかの間違いが見つかっています。記事後半に追記しているのでご参照ください。)

(追記2011/09/03)
日本語字幕に間違いがある動画が、YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトで拡散されています。
日本語字幕が、
・ 4分55秒あたり「5万3千ベクレル/キロのセシウム137が検出された」
・ 5分20秒あたり「子供の被爆許容量が20ミリシーベルト/時に引き上げられた」
・ 6分30秒あたり「だが福島大学には拒否された」(追記2011/09/04)
となっていたら字幕の間違いです。
それぞれ「3万5千ベクレル/キロ」、「20ミリシーベルト/年」、「福島にある大学」が適切です。

間違ったままの動画を拡散しないように注意しましょう。

詳細と、その他の誤訳については記事後半の追記を参照下さい。
(追記ここまで)

(追記2011/09/04)
福島の農家の方が、ドイツZDFの取材を受けた人への聞き取り調査や、測定結果、取材の実際などを書いておられます。

第2ドイツテレビ(ZDF)の放送内容について~取材の実際について~ |がんばります福島県農業!二本松農園ブログ

この検証を読んだ人の反応など、記事後半の追記をご参照ください。(追記へ
(追記ここまで)


(その他の追記について)
・日本語字幕の信頼性について。字幕作成者。(追記へ
・著作権問題について。ジャーナリスト上杉隆氏のブログなどから。(追記へ
・ボン大学のラインハルト・ツェルナー教授の、ZDF番組の批判文抄訳。(追記へ
・「米作りはあきらめた」と言っていた3万5千Bq/kgのCe137が検出された水田で、田植えがされた可能性。(追記へ
・検証記事への反論、他の検証記事。(追記へ
・ジャーマン・アングスト(ドイツ人の不安)というドイツの特徴。(追記へ
・この番組自体が「やらせ」ではないかという情報(追記へ

江川紹子(amneris84)さんがEntelchen Quakelmann(Entelchen)さんにきく『ドイツ報道における日本の原発問題』・関連リンク(追記へ

詳しくは、記事後半の追記をご参照ください。
(追記について、ここまで)



YouTube・ZDFチャンネルの動画(ドイツ語・日本語字幕無し)。
Die Folgen von Fukushima - YouTube

記事作成時には残っていましたが、今後どうなるか分かりません。
(追記:この動画について、福島中央テレビはまだ削除申請は出していないそうです。(8月31日正午現在)(参照))

(追記2011/09/04)
ジャーナリストの上杉隆氏のオフィシャルサイトの記事「ドイツZDFの福島原発事故報道(修正版)」で、著作権について確認されています。ZDF側内部のミスによって生じたものだそうです。(追記:その後に、記事の文章が変わったため打ち消し線を入れました。)

詳しくは、記事後半の(追記2011/09/04)をご参照ください。
(追記ここまで)


(*)日本語字幕版の最初のYouTube動画の説明には8月26日放送と書かれていましたが(参照)、Frontal21でこの番組が放映されたのは8月9日で、YouTubeのZDFチャンネルにアップロードされたのは8月11日です。
8月26日にZDFで再放送があったかどうかは不明です。
参考まで。


動画

ドイツZDFの、「Frontal21」のサイトの動画。(「Die Folgen von Fukushima」のみ。)
Die Folgen von Fukushima | Frontal21 | ZDF

Die Folgen von Fukushima | Frontal21 | ZDF (Flash無しバージョン)

「Die Folgen von Fukushima」が放映された8月9日の「Frontal21」番組全部(30分強)
Frontal21 (2011/08/09) | ZDF

テキスト

「Die Folgen von Fukushima」のフルテキスト(ドイツ語)(pdf)

「Die Folgen von Fukushima」のフルテキスト(Google日本語翻訳)(pdf)

「Die Folgen von Fukushima」の日本語字幕・文字起こし (追記)
(via. 脱原発の日実行委員会 @ ウィキ)(参照)(参照(数字の修正))
(ZDFのテキストを日本語訳したものではなく、日本語字幕を文字起こししたもののようです。)

ドイツZDFの『福島原発事故、その後』日本語字幕文字起し(追記)
別の人による日本語字幕文字起こし。(字幕の翻訳ミスとされる部分が一部修正されています)

その他、関連リンク

第2ドイツテレビ(ZDF)の放送内容について~取材の実際について~ |がんばります福島県農業!二本松農園ブログ(追記)
福島の農家の方が、ドイツZDFの取材を受けた人への聞き取り調査や、測定結果、取材の実際などを書いておられます。
(この検証内容に関して私には追試検証は難しいので、この記事内では参考資料という位置づけとさせていただきます。)

ECRR(欧州放射線リスク委員会)(wikipedia)(追記)
(番組中に登場する団体)

ZDF Frontal21 トップページ

Frontal21(wikipediaドイツ語版)

ZDF



(追記)
内容については特にコメントしないと書きましたが、日本語字幕版の動画の中で、字幕の数値に間違いがあったので追記します。
字幕作成者がYouTubeに投稿した動画は削除されていますが、複製動画や改変動画がYouTube他に拡散しています。ご注意下さい。

4分55秒あたりから「5万3千ベクレル/キロのセシウム137が検出された」と書かれていますが、「3万5千ベクレル/キロのセシウム137が検出された」の間違いです。

その部分の原文:
Das Ergebnis: Sie war mit 35.000 Bequerel pro Kilo mit Caesium 137 belastet.

詳しくは、フルテキストを参照ください。

字幕作成者(である可能性が極めて高い方)も、
「ZDF番組、田んぼの土壌汚染値5万3千ベクレルは3万5千ベクレルの誤りでした。YouTubeには紹介欄に訂正コメントを添えました。お詫び申し上げます。」
と書かれています。
(騒ぎが大きくなっていますし、個人の方みたいなので、参照リンク等は今は載せないこととしました。ご了承ください。)

(他に、字幕に間違いがあるかどうかは確認していません。)

(さらに追記2011/09/01)
字幕作成者は、ZDFに確認(事後確認?)(参照)したそうなので、参照リンクを追記します。
字幕の日本語訳の信頼性についての判断材料とするためです。

まず、日本語字幕のセシウム137の数値が間違っていることについて、ツイッターでのつぶやき(参照)とそこに書かれているYouTubeチャンネル(参照)。
またブログ記事(2011/08/31)で、この動画についてと字幕修正版について言及されています。間違った数値の字幕の動画にご注意ください。
(参照:Canard Plus ♡ Tomos und Entelchens Blog: ZDF Frontal21日本語字幕入り番組削除事件について

この人が字幕作成者という根拠(別人だったら迷惑をかけるので確認)

日本語字幕動画作成時のブログ記事(Googleキャッシュ)(記事は削除済み)。
ここで、「初めて字幕入れに挑戦してみました。いろいろ難点が残っているかもしれませんが、どうかご容赦を...。」と書かれています。
YouTube動画のURLは「http://www.youtube.com/watch?v=5n_3NK-tsOU」。

掲載され、その後削除されたYouTube動画のページ(Googleキャッシュ)
ここで「Uploaded by Entelchen3 on Aug 28, 2011」とあるように、アップデートされたのは8月28日。これ以前に類似動画(別URL)が話題になったという情報は見つけられませんでした。

ジャーナリストの上杉隆氏のHPでもこの動画URLにリンクされていました(削除されたため、現在は他URLの複製動画に切換済み)。(参照
他にも、この動画URLをオリジナルとしている記事多数。

この記事の客観性を大事にするため、蛇足ながら書いておきますが、ZDFの事前の書面による同意無しに、ZDF作成の映像に日本語字幕を入れ公開する行為はZDFの著作権を侵害しています。(参照
尤も、いわゆるファンサブ動画ですし、ZDFに確認をしたと書かれているので、ZDFは気にしないとは思いますが。

(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/09/01)
日本語字幕の「福島大学」は「福島にある大学」の方が適切だそうです。

Togetter - 「ドイツZDF番組の内容をめぐって」
ドイツZDFの『福島原発事故、その後』日本語字幕文字起し: 愛と苦悩の日記

メモ:日本語字幕の信頼性に関わる情報は追記すべきかもしれないと考え、追記。忙しいながらも目についたものだけですが。
(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/09/02)
5分20秒あたりの「子供の被爆許容量が20ミリシーベルト/時に引き上げられた」は「子供の被爆許容量が20ミリシーベルト/年に引き上げられた」の間違いです。

その部分の原文:
für Kinder von einem auf 20 Millisievert heraufgesetzt haben

原文では「20ミリシーベルト」とだけ書かれています。
上記の「日本語字幕・文字起こし」のサイトの表現も「20ミリシーベルト/時」のままです(9月2日現在)が、間違いが修正された日本語字幕動画もあるので、日本語字幕の間違い動画に注意しましょう。
(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/09/02)
0分18秒あたりの「大宮さん(61)は本宮の農家 原発からは80キロ離れている」とありますが、本宮市の福島第一原発からの直線距離は50〜60kmです。(参照

その部分の原文:
Herr Ohsawa ist Bauer aus Motomia. 80 Kilometer sind seine Felder von der Atomruine entfernt.
原文テキストでも80kmと書かれています。詳細は不明です。

日本語字幕の間違いではありませんが、誤解を招きそうな部分なので追記しました。
(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/09/03)
福島の農家の方が、ドイツZDFの取材を受けた人への聞き取り調査や、測定結果、取材の実際などを書いておられます。

第2ドイツテレビ(ZDF)の放送内容について~取材の実際について~ |がんばります福島県農業!二本松農園ブログ

番組内容の信頼性について参考となると考えたので、追記。
この検証内容に関して私には追試は難しいので、この記事内では参考資料という位置づけです。

(追記2011/09/04)
Togetter で、記事が公開された後のツイッターでの発言がまとめられています。時系列ではなく個々の反応がよく分かるまとめ方。

Togetter - 二本松農園ブログによるZDF取材実態抗議レポートに対する反応
(追記2011/09/04ここまで)
(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/09/04)
著作権について、ジャーナリスト上杉隆氏のオフィシャルサイトで、独自に確認された記事が載っています。(8月29日に作成された記事ですが、その後修正を繰り返されています。|9月4日午前11時に確認したもの。スナップショット画像(*注))

ドイツZDFの福島原発事故報道(修正版) | ジャーナリスト上杉隆 -公式ウェブサイト- takashi uesugi - official web site

(記事から引用)
原発爆発シーンの著作権については、コメント欄でsoedataさんが投稿いただいたように、こちらでもZDFに問合わせしたところ、福島中央テレビさんの指摘は正しいようでZDF側内部のミスによって生じたものであるとのことでした。ZDFとしては福島中央テレビさんと協議されるそうです。
(記事から引用ここまで)

ZDFからの返信メールの日本語訳は、記事中のsoedataさんのコメント(コメント番号5番)(投稿日時:9月2日 1:03 am)です。
ご参照ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(追記)
9月4日の夜、午後11時に同じページを見てみたところ文章が変わっていました。スナップショット画像(*注))

(記事から引用)
原発爆発シーンの著作権については、こちらでもZDFに問合わせしたところ、当初ZDFからの回答で「福島中央テレビさんの指摘は正しいようでZDF側内部のミスによって生じたものであるとのことでした。」とお伝えいたしましたが、その後のZDFの内部調査で「爆発シーンの映像は合法的に購入をしたことが分かった。」と連絡をいただきました。ZDFとしては福島中央テレビさんと協議されるそうです。
(記事から引用ここまで)


(メモ:著作権についてはこのように、あれこれと情報が変わっているため、ここではこれ以上は追いかけないつもりです。)うんざり
(追記ここまで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(追記2011/09/05)
著作権について、ドイツZDFと福島中央TVに問い合わせた方の記事が出てきたので追記。

原発動画削除の件でZDFと福島中央テレビに聞いてみた1

著作権がどうしたという話は番組内容の信頼性とは関係ないので、今後、新情報が出てもこれ以上追記はしません。ご了承下さい。もう、うんざり
(追記2011/09/05ここまで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(*注)
ウェブサイトの広告等を表示させないAdBlockプラグインを使っているため、スナップショット画像で一部表示されていない部分があるかもしれません。掲載後時間が経ってから気付いたので、注釈とさせていただきます。
(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/09/05)
ドイツの掲示板に、ボン大学のラインハルト・ツェルナー(Reinhard Zoellner)教授の書かれた文章が転載されています。 中国製のガイガーカウンターの性能や、計測した日?、ZDF局の報道姿勢など。

Re: J-STUDIEN: "Die Folgen von Fukushima" (Frontal 21/ZDF)(ドイツ語)

Google英語訳 | Google 日本語訳(3つ目の、Post #23)

日本語抄訳(R・ツェルナー教授による)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1. 本番組のいくつかの情報は正しくありません。例えば、大宮市は福島原発から「80キロ」ではなく、60キロ弱しか離れていません。(このコンテキストでは大差です。アメリカ人がすすめた避難地域は80キロですので。)

2. 番組中で映っているGreenpeaceの発表は「Greenpeaceの最新のデータ」に基づいているように紹介されていますが、映っているパワーポイントを見れば、「日本政府発表」のデータです。日本政府のデータを信頼できないという番組の主張には矛盾しています。

3.番組中の測定のやり方は不正確です。測定器は実は線量計で、画面で示されている放射能は一時間あたりの数値は93マイクロSvですが、2011年5月11日以来の合計は85マイクロSvだけです。この事実を無視しています。

4. イギリスのクリス・バスビー教授のコメントは本人が「人種最悪の事故」発言の直後笑ったところをカットしました。3月13日という早い時点から「死者100万人」を予言したバスビーの意見は極めて極端であることも黙殺しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(日本語抄訳ここまで)

9月3日の追記で同姓同名の可能性に触れましたが、R・ツェルナー教授ご本人から、自分が書いた文章であることの確認があり、文章の日本語抄訳をいただきました。

この記事のコメント欄に、同一人物である事とこのZDFの番組についてコメントを書かれています。3つめのコメントです。ぜひ、そちらもご参照ください。


ラインハルト・ツェルナー教授について。
ボン大学日本・韓国学研究専攻教授。
「Japan. Fukushima. Und wir(日本、福島、そして私たち)」の著者。震災後の3月にドイツの日刊紙「ディ・ヴェルト」に、原発事故に関するドイツの報道に抗議する文章「Apokalypse jetzt!(地獄の黙示録!)」を書かれています。
(参照:今朝の日本関係記事(11/03/28)|在ドイツ日本大使館

コメントに付いていたメールアドレスがボン大学のウェブサイトに載っているものと同一であり、そこにメールを送って本人確認をしました。
(本人であることが確定しましたので、同姓同名や詐称の可能性を書いた9月3日の追記はこの追記に変更しました。)
(さらに追記ここまで)

(さらに追記2011/09/11)
R・ツェルナー教授の著書「Japan. Fukushima. Und wir(日本、福島、そして私たち)」を、クララの八百八町さんが書かれています。
 書評: 「Japan, Fukushima. Und Wir」

日本在住のドイツの方です。
書評だけでなく、今回のドイツメディアの報道について考えられた事、感じられた事など、詳しく丁寧に書かれています。
ドイツ紙のネット記事へのリンクを多く載せられているので、ソース記事を参照しやすい。

(追記2011/09/11ここまで)
ーーーーーー

(さらに追記ここまで)

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(さらに追記2011/09/06)
この、ZDF・Frontal21の番組と直接の関係はありませんが、ちょっと気になった記者会見です。

2011年8月8日に行われた統合対策本部共同記者会見で、細野大臣にドイツZDFの記者が質問をしています。(参照)(参照:Togetterのツイートまとめ)

その、ZDF記者の質問部分の動画(YouTube

福島第一原発から80km離れた水田の土の調査を、地元の方がやったところ、3万5千ベクレル/キログラムのセシウム137が検出された、と言っているので、これはZDF・Frontal21で放送されたものと同じデータを使った質問と考えていいでしょう。

この動画の最後のあたりで、通訳が「水田で稲が育っているその土が3万5千ベクレル/キロという数字が出ていました。」と言ってます(通訳は質問原稿を読んでいるのでしょう)。
一方、ZDF・Frontal21の番組に登場している大沢さん(61)は「3万5千ベクレル/キロのセシウム137が検出された 基準値の7倍だ 米作りはあきらめた」と言っています(4分55秒あたりから)。

番組製作スタッフと記者会見で質問をした記者は別でしょうから、若干の情報の食い違いがあってもおかしくないとは思います。
しかし、もし細野大臣へのZDF記者の質問内容が正しくて、もしその後に田植えがされていたらと思うと、かなり心配なので追記。
事故米不正転売事件とかあったので尚更)

上で参照した、この記者会見についての記事でも「既に栽培が始まり稻を付けている」と心配をしています。

(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/09/07)
二本松農園の検証記事への反論を、その記事のコメント欄や、阿修羅♪さんとこの記事のコメント欄で、いくつか読む事が出来ます。
かなり激しい表現のコメントもあります。ご注意ください。

某巨大掲示板「2ちゃんねる」では、基本的に反射的なレスと雑談が多いですが、このスレッドでは700番台以降から検証レスが混じってきます(他にもっと適切なスレがあるのかもしれません)。
「2ちゃんねる」なので、慣れていない人(参照)にはあまりお奨め出来ません。

本当はバランスをとるためにも、ZDFの番組内容が信頼出来るという方向から検証された記事などを参照したいのですが、これまで見つけることは出来ませんでした。そのため変則的な載せ方となっています。
(ZDFの番組動画の紹介記事や、別情報(真偽不明)と絡めた記事は数多くあります。これらに埋もれてしまって見つけられなかったのかもしれません。)

「福島大学」→「福島にある大学」の追記に載せたTogetterまとめ「ドイツZDF番組の内容をめぐって」で、内容についていろいろなツイートが載っています。

福島市の信夫山に住むネコちゃんとこの記事では、本文とコメント欄で「市民放射能測定所」について参考情報があります。
このブログでは、他の事柄についても分かりやすく検証されています。

ZDFもNHKも似たようなもの - 雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~」では、グリーンピースが測定した「原発から55kmまでの海で取った魚で500ベクレル」という部分と、「水田の土から3万5千ベクレル/キロ」について検証されています。

(この追記では、適宜追加していくつもりです。)
(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/09/07)
ジャーマン・アングスト(ドイツ人の不安)(German Angst, Deutsche Angst)
ドイツ・メディアの報道姿勢や、ドイツ社会の反応を考える上で参考になると思うので、追記。

「パパ、どうしてドイツは…:脱原発の風景/5止 頻繁に各地でデモ - 毎日新聞」(2011/7/2)(Googleキャッシュ|掲載期限切れ)

(記事から引用)
「ジャーマン・アングスト(ドイツ人の不安)」という言葉がある。明確な定義はないが、ドイツ人は自分を脅かす物事を極度に怖がる、という意味らしい。22年までの脱原発を決めた6月、この言葉は盛んに独メディアに登場した。原発を過剰に怖がるドイツ人気質の分析だった。有力週刊紙ツァイトは、「経済好調のドイツは今、原発くらいしか不安の種がない。原発への不安は、他に不安がないからだ」と逆説的に分析した。
(記事から引用ここまで)

その、ツァイト紙の記事「Atomausstieg: "German angst"(脱原発:ジャーマン・アングスト)(意訳)
ツァイト紙の続編記事「Nach Fukushima: "German angst" II(フクシマの後:ジャーマンアングスト2)」では、「なぜ、音楽家たちは東京に行きたくないのか?」の副題で、ドイツ人が東京に来たがらない理由について分析しています。
東京のドイツ大使館の職員が不足しているという話(参照)にも繋がりそうです。

ツイッターで、@takayukimatsuiさんが簡単な日本語訳と説明を、連続ツイートで書かれています。(参照)。全ツイート

German Angst」から「民族大移動」へ」では、ドイツ在住の方が少し違う見方をされています。
まんぞく社会サイエンス 「ドイツの不安」とは」では、読売新聞で紹介された記事が転載されている。

参照:German Angst (Wikipedia・ドイツ語版)

(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/10/04)
コメント欄で、情報提供をいただきました。
そこまで読んでくださる方はあまり多くないと考えて(ただでさえ長文だし・・・)、追記として転載させていただきました。

(転載ここから)
「福島 信夫山ネコの憂うつ」さんが、さらに興味深い情報を書いていらっしゃいます。 http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-41.html
この番組は「市民放射線測定所」の「やらせ」ではないか、というものです。これが本当だとすると、このドイツの番組が4つ上のMさんが書いている、「ZDFの番組は日本の週刊誌やテレビの言っていることの丸写し」ということの理由が、よくわかります。
(転載ここまで)

その記事のタイトルは「8月10日=あのZDFのクズ番組「フロンタール21」がドイツ国内で放送された翌日、中手聖一氏がドイツ・フライブルグ市で話していたこと。」です。

(さらに追記ここまで)


(さらに追記2011/10/23)

江川紹子(amneris84)さんがEntelchen Quakelmann(Entelchen)さんにきく『ドイツ報道における日本の原発問題』 - Togetter

ジャーナリストの江川紹子さんが、ツイッター上で質問をされた事のまとめ。
Entelchen Quakelmann(Entelchen)さんは、このZDFの動画の日本語字幕を作成された方のようです。

(さらに追記ここまで)



メモ
ツイッターで見てると、日本語字幕版のYouTube動画のURLばかりが拡散していたので、まとめてみた。
多分、ネット掲示板などで似たリンク集はあると思うけどそちらは確認していません。

東電や政府発表が信頼出来ないのはよく分かるけど、誰が訳したか分からない日本語字幕や、もしかしたら改変編集されているかもしれない動画や音声(充分な検証はしてないけど今回は大丈夫?)、分からない言語の番組内容、

よく丸呑みすることが出来ると思う。

小心者なので、元ネタを洗わないと不安で・・・


(追記メモ:(追記)ばかりになってしまったよ・・・ (;´д`)トホホ… )

(さらに追記メモ20110904:(追記)ばかりになってしまったよ・・・ (;;´д`)トホホホホ… )

(さらに追記メモ20110907:(追記)ばかりに以下略・・・ (;;;´д`)トホホホホホホホ… )

(さらに追記メモ20111004:(追記)ばか 以下略・・・ (;;;´д`)トホホホホホホホホホホ… )


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2011年8月23日 (火)

映画「オーシャンズ」の記事へのアクセス解析|スマートフォンが増えているのを実感

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22日の夜に地上波TVで放映された「夏休み映画SP 映画『オーシャンズ』」(*1)

その夜のアクセス結果を見てみたら、昨年書いた映画「オーシャンズ」の記事へのアクセスがまとまって出ていたのでアクセス解析ぽい事をしてみた。

前記事:映画「オーシャンズ」を見てきた。ネタバレあり。



22日の映画「オーシャンズ」の記事への、ユニークアクセス総数:756件。

携帯電話、スマートフォン、タブレット等の携帯端末からのアクセスは365件(48%)。
携帯端末かどうかは、OSやブラウザ、画面サイズで判断した。母集団のサンプル数が300を越えているので参考資料には出来そうだ。
ちなみに普段のユニークアクセスでは、iPhoneやAndroid、携帯端末と分かるものは5%ほど。

データ見なくても分かると思うけど、わざわざPC立ち上げてネット検索ではなく、テレビを見ながら携帯端末でサクッと検索した感じ。
多分、クジラ・イルカ、ヨシキリザメの例のシーンで気になってネット検索。
そりゃ、「『アース』『ディープブルー』を超える、史上最大のドキュメンタリープロジェクト発動!!」(参照)と宣伝してて、ドキュメンタリーだと思って見ていたら、そこにCGとも感じられる映像が混じってたいら疑問も感じるよ。
CGは少ないらしいが、ヨシキリザメのシーンなどメカトロニクスを多用している。(参照

アクセス750件ほどだけど、うちの記事だけでなく他にも掲示板やmixi、twitterなどSNSで「オーシャンズ」のCGやメカトロについて情報収集した人は、桁違いでいるんじゃなかろうか。

記事を読んでくれた人には、映画のCG?やメカトロ、シーシェパードについて、なにかしらの判断材料(+でもーでも)となったかもしれないと、ちょっとだけ達成感。


個人的には、こちらがお奨め。

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携帯端末の内訳。

iPhoneなどスマートフォン:329
iPhoneが195で、Android端末が134。
思っていたよりもAndroid端末が多かった。IS、Galaxy、Experia、INFOBARなどのシリーズ型番が目に付く。たまたまなのかSoftBankは多くない。その他、Blackberryなど。携帯電話は多分数台以内。

iPadなど、タブレット端末:22
iPadが17で、他が5。
こっちはまだまだApple優勢。他タブはGALAXY Tab、Optimus Pad、ASUS Eee Padなど。

その他、iPod(iPod Touch?)が13、プレステ(携帯端末じゃないけど)が1。

トータルで見ると、携帯端末のうち62%がApple製品とやはり強い。



最初に書いたように、うちのブログへのアクセスはスマホが5%ほどで、圧倒的にPCからの閲覧が多い。
ただ、こういう結果もあることを知ると、スマホでも読みやすいような書き方をすべきなんじゃないだろうかとちょっと考えてしまう。

それにはまず、分かりやすい書き方をしないとダメだよな。

前記事読み返して赤面したけど、「素晴らしい映像は確かに素晴らしかった」って何だよ俺・・・orz...



メモ
ラストシーンはまるごと削除されたらしい。

最後の「作品中で生き物は一匹も傷つけていません」はちゃんと放送されたんだろうか?

(*1)実は、映画「オーシャンズ11」と勘違いしてたので月曜ロードショーは見ていない(笑)



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靴底の補修剤で修理してみた、その2(ちょっと失敗例)

Chaplineatshoes

去年の冬に書いた靴底補修剤の比較記事へのアクセス数が非常に多いです。

皆さんもいろいろと節約されているのでしょうね。

前記事:靴底の補修剤(サンスター・熱硬化型とシューグー・溶剤型)を試してみた

実はその後に別の部分の修理もしたけれども、あまり上手くいかなかったので記事にはせずにいました。
それでも、うちのブログに来て記事を読んでくれた人の判断材料が増えるかもしれないので、恥を晒して失敗&反省メモ。

靴は、前回かかとの修理をした、ロックポートのカジュアル・シューズ。靴底は柔らかめのEVA発泡樹脂。
上足底(虎趾)あたりの靴底が削れて、ほぼ真っ平らになってしまった。

Shoes01

晴れている時はいいけれども、濡れたままタイルや石材の床を歩くとよく滑る。突然の雨に降られてコンビニに逃げ込んだ時に入り口でツルッといったことが何度かあった。
危ないし、コケるとみっともないので修理。

「ちょっと失敗」と書いているように、個人的には及第点ぎりぎり。

家にあるいらないモノを使ったとはいえ、アイディア倒れの感が強い。(*1)

今回使ったのは、

・溶剤型・靴底補修剤のシューグー。前回の残り。
 (熱硬化型は溶剤型よりも若干硬めで少し滑るので上足底には溶剤型の方が適しているだろう。)
・クシ。いつだったか散髪屋で貰って使っていないもの。
・新聞紙。床の汚れ防止用。

残り物だけなので予算はゼロ円。
薄手のゴム手袋があると手が汚れない。

COLOMBUS(コロンブス) シューグー 黒 100G 86960001COLOMBUS(コロンブス) シューグー 黒 100G 86960001

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Shoes02

クシは、適当な間隔で歯を折ってやる。ラジオペンチでボリッ、ボリッ、ボリッと折る。
これで補修部分に溝をつけてやったらイケるんじゃね?と思いついた。(*2)

まず、靴底を洗って充分に乾かしておく。

上足底の部分に、適量のシューグーをでろでろでろっと出して、クシの背で平らにならす。
全体的に平らになったら、クシの歯(加工済み)で溝を作るように2〜3度往復。

Shoes03

はい、ぐだぐだになりました。

テカりは一度歩くと消えます。
まあ、雨の日に滑らなくなったし、グリップ力が上がって歩きやすくなったのでとりあえずは及第点。

(塗っただけでも及第点とれるって? ・・・(;´д`)トホホ)



反省点いくつかメモ。

溶剤型のシューグーはチューブから出した時から乾いていくので、手っ取り早く作業をしなければならない。
シューグーを平らにならしてクシを2〜3度往復させている間に、表面が固まり始めてきれいな溝にはならなかった。
ほとんど一発勝負。

クシの歯の残した部分の隙間から意外と漏れてしまう。(接着剤か何かで歯の隙間を潰しておくべきだったか?)

そもそも、削って溝をつけるアイディアが失敗だった?
靴底がブロックパターンなので、溝をつけるやり方に固執してしまった。

靴によってはA.T.FIELDさんとこの「 (生活)靴底再生補修、滑り止め強化作戦。」のように、爪楊枝でパターンを付ける方がいいかもしれない。
(多分、使われた靴底補修剤はセメダインの「シューズドクターN」。匂いが少ないタイプ。)



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セメダイン
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(*1)アイディア倒れはよくある。いや、かなりある(苦笑)
(*2)熱硬化型の時は、ナイフと彫刻刀を使って削ったけれどもゴムっぽい溶剤型には不向き。

2011年8月17日 (水)

「豊島逸夫が読み解く 金&世界経済」日経マネーを、前著「金に何が起きているのか」と一緒に読んでみた

豊島逸夫が読み解く金&世界経済 (日経ホームマガジン 日経マネー)豊島逸夫が読み解く金&世界経済 (日経ホームマガジン 日経マネー)
豊島 逸夫

日経BP社 2011-06-21
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「金価格高騰はバブルか?」
ジョージ・ソロスは2010年2月のスイス・ダボス会議で「金は究極のバブル」と発言した。

これは2010年9月発行の、豊島逸夫の前作「金に何が起きているのか」の第1部・第1章に最初に書かれた一文。執筆当時にそういう不安感が強くあった事が分かる。

この時の金価格は「1200ドル」。

1年が経ち、2011年8月現在の金価格は「1800ドル」の最高値を記録した。

前書を読み返すと、金価格の上昇シナリオが、米国債の格下げやイタリアやスペインのデフォルト懸念が積み上がっていき拡大した結果なのだと考えられる。
近頃の豊島逸夫のツイッターの書き込みを読むと「雲の上」という表現も垣間見られるが、上値固めを着実にこなしているという印象も受ける。

本書「金&世界経済」は、前作と違い雑誌サイズで写真も多く使ったムック本。
主な骨子は3つ
 ジム・ロジャースなどの大物インタビュー、ディーラー間の談話
 プロ・ディーラーの投資手法を紹介しつつ、日本人の性質に合った個人投資家の投資方法の薦め
 以前のブログ記事を使って、現状を金を通して解説
その他に、実際の金の買い方・売り方の懇切丁寧な解説など。分かりやすく書かれている。

書店の経済誌コーナーに置かれているが、ご家庭ではリビングルームのテーブルやキッチンのカウンターに置かれて簡単にページをめくれる感じ。
セミナー参加者が「加齢臭漂うオヤジ」から「香水の香り」が混じり赤ちゃん連れも居ると書かれているように、ターゲット読者層をそこに合わせてきている。

こういう写真が多いムック本の利点は、こういった記事や解説をする人がどういう「顔」をしているか、どういう「顔相」をしているか、見ることが出来る所にあると思っている。
どういう人がその情報を書いているか知る、判断材料のひとつとなるんじゃないだろうか。(*1)

金に何が起きているのか金に何が起きているのか
豊島 逸夫

日本経済新聞出版社 2010-09-09
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本書では、多彩なインタビューが目を引く。

ジョージ・ソロスとともにクォンタム・ファンドを設立したジム・ロジャースとのインタビュー。
J・ソロス(投資の表舞台から下りた?)との投資姿勢の違いがよく分かる。

J・ロジャースは「金はまだバブルではない 2000ドルまで行く」と言うが、一方で「いずれはバブルになるかもしれないが、それは2020〜2025年の話であって、今すぐ、というわけではないと考えている。」と書かれている。
ただ、その後のディーラー対談で「3〜5年以内に2000ドルと言っていた」という部分があるので、インタビューの時よりもさらにシナリオが修正されているのかもしれない。
とにかく、変化が激しいので頭を切り換えていかないといけない。

そこで気を付けるように書かれているのが、プロのディーラーと個人投資家とは明らかに視点と時間感覚が違うということだ。
本書ではプロ・ディーラーと個人投資家、それらの持つ武器の違いを繰り返し書かれている。

プロ・ディーラーのやり方を知る「住友商事 ディーリングルームを見てきました!」は面白い。
結局、一次情報や関連情報、その情報を得るタイミングなどの情報量では、個人投資家はプロには敵うわけはない。
一方で、個人投資家ならではの強みがあり武器がある。
「リスクが苦手な日本人」のDNAに合った投資として、そのリスク回避DNAと闘う必要を説きつつも、プロが持てない、個人投資家が持つ「決算期が無い」ということを活用すべきだと書かれている。

今の市況では高リスクな一点張りのギャンブルではなく、コツコツと投資を進めるべき状況ということなのだろう。

金を通して世界を読む金を通して世界を読む
豊島 逸夫

日本経済新聞出版社 2008-12-18
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よくある金投資本では、結局、高騰している金にしか触れておらず、しかも投資メリットが9割・デメリットが1割で書かれていて、いかにも手数料目当ての「売らんかな」な姿勢が感じられた。
前作「金に何が起きているのか」では、プラチナ投資が取り上げられていた所が目を引いた。(*2)

本書「金&世界経済」では、さらにパラジウム投資について書かれている。
こういう先を先を読む姿勢は、他の金投資本であまり見られない特徴と感じる。
(プラチナ、パラジウムどちらもETFを使っての投資が可能)

パラジウムに関わるインタビュー「プラチナ・パラジウムは同じ値段になる!?」の、イギリスの貴金属調査会社GFMSのポール・ウォーカー。

以前、金に関する記事を書いてから、金とプラチナに関わる記事はアンテナを向けるようにしていた。
しかし、パラジウムがプラチナの副産物的位置で製錬されるとは始めて知った(多分、詳しい人には常識なのだろうが)。さらにプラチナ需給は供給過多だそうだ。
こういった情報が、マイナーな投資本や有料ブログが持つアドバンテージだろう。




以前、「金関連本をまとめて読んでみた記事」を書いた時に、いい機会なのでヘソくり使って金貨を一個買ってみた。

今、売れば、それで新しいMacBookAirを買えるんだよなあ・・・

それは投資姿勢として間違っているのは分かってるんですけど、NHK地上波ニュースが金価格高騰&金を売る人々の列という報道をしたし、今がてっぺんかな、という気分にもなる。

(追記2011/09/26)やっぱりそうだった(笑)


前作では「日本人は世界でもユニークな金に対する投資感を持つ」と書かれている。
1990年代、金価格が200ドル(!)、グラムあたり1000円(!)を割り込む中、日本人投資家だけは逆張りで金を買い漁り「ジャパニーズ・バーゲンハンター」と呼ばれていた。彼ら彼女らが利益確定で3倍以上で売っていることで2008年以来、金の輸出国となり今に至っているそうだ。

でも、もう1年待っていれば4倍以上・・・

1年前に買った金貨も、もう少し待っていれば・・・???

悩ましい・・・ 




(*1)マスコミ露出の多い豊島逸夫はいつもの場慣れした顔。ブログの文章の方が個性が感じられる気がする・・・
(*2)これも投資の多角化を求める投資会社の思惑かもしれないが、深読みしすぎも良くないし・・・




Amazonで金貨も売っていたのかっ!?
しかも、"独立行政法人造幣局" !

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2011年8月16日 (火)

しんかい6500|東日本大震災・震源域、水深3200mの海底に亀裂を発見

Shinkai6500s

うちのブログでは、中国の深海探査艇「蛟竜号」の水深5000m超の潜水試験を追っかけて記事を書いていた(記事まとめ)。

当然、この日本の深海探査艇「しんかい6500」の記事も書くべき・・・いや、書かねばなるまい(笑)

今回の「しんかい6500」の成果。


(YouTube - JAMSTEC Channel)

深海底の泥をまったく巻き上げないパイロットの技量といい、日本の深海底探査の経験と技術の高さを感じさせます。

(追記:2011/08/18)
とても参考になるページがあったのでリンクメモ。
6,500m潜水調査船「しんかい6500」/支援母船「よこすか」システム誕生物語
(追記ここまで)


東北地方太平洋沖地震震源地に大きな亀裂を確認 - JAMSTECニュース
(独立行政法人海洋研究開発機構 - JAMSTEC)

東北地方太平洋沖地震震源海域での有人潜水調査船「しんかい6500」による潜航調査で得られた画像について(速報) - JAMSTEC(2011/08/15)

報道:
震災の震源海域で亀裂を確認 NHKニュース
(場所や大きさ等、詳細)
震源域、水深3200mの海底に亀裂…三陸沖 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
(スナップショット画像)



メモ
(*1)潜水中の「しんかい6500」の画像の掲載許可をJAMSTECに申請してるけど、いまのところ返事無し・・・(´・ω・`)

自己撮影の写真掲載。いい写真がないんだよなあ。





なお、JAMSTECでは「JAMSTEC横浜研究所 夏休みスペシャルデー「しんかい6500」夏休みスペシャル」を開催します。

8月20日(土)、JAMSTEC横浜研究所で「夏休みスペシャルデー」を開催します。
水中ロボット操縦体験、実験教室、深海生物フィギュア作り、スパコン見学ツアー、特別セミナーなど、楽しいイベントがいっぱい!
特別セミナーは下記2題。
(1)【「しんかい6500」のパイロット】
「しんかい6500」の元パイロットが、自らが見てきた深海の世界、そして今後の日本の深海調査の展望について熱く語ります。
(2)【暗黒の生態系にとっての1000年に1度の大地震とは】
「しんかい6500」で東北地方太平洋沖地震の震源海域の調査を行い、下船後すぐの貴重な感想を皆様に披露します。


【暗黒の生態系にとっての1000年に1度の大地震とは】
講演者:高井 研
(海洋・極限環境生物圏領域 上席研究員)
時間:14:45 ~ 15:45


以下、お父さん向けの参考書とか?(笑)

生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)
高井 研

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深海のパイロット (光文社新書)深海のパイロット (光文社新書)
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2011年8月12日 (金)

「レヴォリュ美術館の地下 ある専門家の日記より」日本語版|ルーブル美術館BDプロジェクト

レヴォリュ美術館の地下‐ルーヴル美術館BDプロジェクト‐ (ShoPro Books)レヴォリュ美術館の地下‐ルーヴル美術館BDプロジェクト‐ (ShoPro Books)
マルク=アントワーヌ・マチュー 大西愛子

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「レヴォリュ美術館の地下 ある専門家の日記より」マルク=アントワーヌ・マチュー
"Museum Vaults: Excerpts from the Journal of an Expert" Marc-Antoine Mathieu

ルーブル美術館BDプロジェクトの2作目。
邦訳出版されているのは「氷河期」「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」と合わせて3作品。
翻訳・解説は前作と同じく大西愛子、小池寿子のペア。(ルーブル美術館BDプロジェクトについては前に書いた「氷河期」の記事を参照下さい。)

前の記事:「氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト―」日本語版 フランスのコミック(バンドデシネ)



「氷河期」と同じく未来のルーブルを描いたもの。

ただし、美術館の地下へ。


真の名前が失われ、今はさまざまな異称で呼ばれている、ある美術館。
「レヴォリュ(Révolu)」とは「過ぎ去った」という意味で、同時にルーブル(Louvre)のアナグラムにもなっている。
その全貌を解明すべく、専門家ル・ヴォリュムールが、助手レオニールと共に美術館の地下に広がる巨大な倉庫を巡っていく。彫刻の型だけの保管庫、額縁の保管庫、修復工房、模写。何か重要な事を教えているらしいセミナー。

調査場所ごとに何日が経過したか記してある。

33日目・・・46日目・・・212日目・・・651日目・・・・・・。さらっと「ここで2ヶ月」とか書かれているので、時間感覚もおかしくなってくる気がする。あちこちでアナグラムが使われ、入れ子構造もあり、エッシャーに似たモチーフもあるんじゃないかと探してしまう。

美術館や博物館に行った時、よく分からないけれども気になった絵の前で足が止まり、正面から見て、横から見て、斜めから見て、解説のパンフレットを読んで、いろいろと考えたり感じとろうとした気分。
結局、よく分からないけれども何かちょっとだけ満腹感満足感が残ったような感じ。



冒頭に書かれたアンリ・ベルグソンの「創造的進化」からの引用
『時間は発明であるか、あるいはまったく何ものでもない』
"Le temps est invention ou il n'est rien du tout."
が意味を持っていそうだが、考えすぎるともっと深い何かに嵌りそうな気もする。

バンドデシネの本には決まった判型はないが、本書のような正方形は珍しいそうだ。
作者によると、ルーブル入り口のガラスのピラミッドの底辺の形に倣ったと書かれている。

Les Sous-sols du Révolu - Wikipédia(fr)



フランス語版 (Amazon.co.uk)

Les Sous-sols du Révolu : Extraits du journal d'un expertLes Sous-sols du Révolu : Extraits du journal d'un expert
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「氷河期」もちょい役で登場。

氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト― (ShoPro Books)氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト― (ShoPro Books)
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2011年8月 6日 (土)

フランスの有人深海探査艇「ノティール」も再び深度5000mへ

Nautile
(AFP, Bertrand Langlois)

「そういえば最近、ノティールのネタ聞かないね」とツイッターで話が出て、「そういえば聞かないなー」と気になったので調べてみたら、タイミング良く7月下旬にニュースになっていた。

このニュースに触れている日本語の記事が見あたらなかったので、蛟龙号ネタの流れでちょっとメモ。



Le Nautile de nouveau prêt pour le grand bain !
(新しいノティールは再び深海へ向かう用意が出来た!)

フランス国立海洋開発研究所(Ifremer)で、4ヶ月かけてノチールの大規模な改修が行われていた。
亀裂が見つかっていたチタン合金製のフレームを交換し、高精細カメラやナビゲーション・システム、ソフトウェアなど最新のものにアップグレード。

7月27日に、支援母船のアタラント(L,Atalante)に乗せ、まずはツーロン沖の地中海で潜水試験が行われ、そして8月7日にアゾレス諸島沖で5000mの潜水を行うそうだ。
(そのニュースくらいは報道で流れるかな?)

その後、メキシコから南太平洋のウォリス・フツナ諸島への航海に出て、予定どおりなら帰港するのは2012年から2013年初旬らしい(参照)。

太平洋に来るなら、日本に立ち寄ってくれないかなー

ノティール - Wikipedia

Nautile - Ifremer (フランス国立海洋開発研究所(Ifremer)のNotileページ)



奇妙でセクシーな海の生きものたち奇妙でセクシーな海の生きものたち
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2011年8月 5日 (金)

中国の有人深海探査艇「蛟竜号」関係の記事、まとめ

Jiaolong_2010
(2010年)

中国の有人深海探査船「蛟竜号」は第五次潜水試験を終え、母船「向陽紅09」は8月4日、帰途についた。江蘇省江陰市の蘇南国際埠頭に戻るのは17日か18日の予定(参照)。

帰港するまでが遠足ですが、ほぼ終わったようなのでここでもまとめ。

日本語では「蛟竜号」(こうりゅう)、中国語(簡体)では「蛟龙号」(ジャオロン)、英語では「Jiaolong, Dragon, Sea Dragon」。「〜号」は付いていなくても可。

全長x全幅x全高:8.2m x 3.0m x 3.4m
空中重量:22トン
ペイロード許容重量:240kg
乗員数:3名
最大速力:2.5ノット(*1)
設計深度:7000m
潜水記録:5188m(2011/07/28)
耐圧殻直径:2.1m(4.8m3
通常潜航時間:12時間(3名)
ライフサポート時間:84時間(3名)(参照
(参考資料:蛟龙号5000米载人深潜|新浪网蛟龙号载人潜水器|百度百科、他)




中国の有人深海潜水艇「蛟竜号」で起きていたトラブル

潜水時と出水時の写真を見比べると、塗料あるいはコーティングが剥がれているし中国国旗の五星紅旗がなくなっている。
何があったんだ?と気になって、潜水試験している間に書いたもの。

28日(第三次潜水試験)の中国の有人深海潜水艇「蛟竜号」

その次の潜水試験ではどうだったか?

一方、この28日の第三次潜水試験は、報道がちょっとおかしなことになっていた。

有人潜水艇「蛟竜号」の報道も制限されていた?中国高速鉄道事故の報道規制の影響?

その報道は、一連の潜水試験でどう変わっていたか。

【再掲】中国の有人潜水艇「蛟竜号」はどこまで自主開発なのか調べてみた

蛟竜号についてのニュースでは「自主設計」や「自主開発」という文字が付いているものが多い。

どこまで自主開発なのか、中国の記事を中心に調べてみた。


(*1)資料では「最大速度为每小时25海里,巡航每小时1海里(最大速度は毎時25海里(25ノット)、巡航速度は毎時1海里(1ノット))」と書かれている、さすがに25ノットは変。2.5ノットの書き間違いだろう。
しんかい6500は2.5ノット、アルビンは2ノット、ノチールは1.5ノット、ミール1は5ノット。



(追記2011/08/07)
先日発表された2011年版防衛白書で「蛟竜号を軍事的用途をもつものとみなしている」と書かれている記事があった。
参照:
根拠のないことばかりで冷戦思考を暴露 中国の専門家、新「防衛白書」で指摘_新華網
日本防卫白皮书将蛟龙号潜水器视为有军事用途 - 新浪网

防衛白書(電子書籍版)の関係しそうな部分を読んでみたんだが、蛟竜号の名前はおろか深海潜水艇について書かれた部分すら見あたらない・・・ (´・ω・`)  書籍版には載っているんだろうか?
中国語翻訳者のつぶやきさんとこの「日本の防衛白書に対する中国メディアの報道振り」のように、一連の中国メディアの報道には「なんだかなあ」という気分。
(追記ここまで)


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2011年8月 4日 (木)

【再掲】中国の有人潜水艇「蛟竜号」はどこまで自主開発なのか調べてみた

Jiaolong03

蛟竜号は、中国初の自主設計、自主開発された有人潜水艇だそうだ。

新華社電によると、乗組員3人を乗せた中国の有人潜水調査船「蛟竜号」が26日、太平洋で水深5057メートルの潜水に成功した。中国メディアは調査船が「初めての自主設計」であると強調し、潜水の成功を大々的に報道している。
中国:有人潜水船が5000メートルを突破 (毎日新聞)

メディアによって「自主設計」だけだったり、「自主設計+自主開発」だったり微妙な違いがある。

どこまで自主開発なのか中国の情報を中心に調べてみた。

関連記事:
中国の有人深海潜水艇「蛟竜号」で起きていたトラブル
28日(第三次潜水試験)の中国の有人深海潜水艇「蛟竜号」
有人潜水艇「蛟竜号」の報道も制限されていた?中国高速鉄道事故の報道規制の影響?
中国の有人深海探査艇「蛟竜号」関係の記事、まとめ


keyword:深海探査、深海探査船、潜水船、潜水器、探査艇


“蛟龙”号の設計主任は徐芑南
中国の深海潜水艇の父とでも呼ばれそうな人物。中国船舶重工集团公司の第七○二研究所。この研究所が蛟竜号開発の中心である。

第一副設計者・崔维成は、第一次潜水試験(22日)では潜航員の1人として潜っている(参照)。

Jiaolong0803fig1b


設計主任・徐芑南は、7月1日の母船「向阳红09」の出航後のインタビューでこう話している。

記者:蛟竜号は中国で設計され中国で製造されたものですか?
徐芑南:蛟竜号は我が国の初の自主設計の、自主統合開発された有人潜水艇です。
設計プログラムから、初期設計から詳細な設計まで、全て我が国の技術者たちがやり遂げました。組み立て、調整、海上試験等も我が国が単独で行っています。
蛟竜号の耐圧殻、生命維持装置、水中遠隔音声通信、システム制御、その他の技術は我々独自の画期的なものです。ただ、ごく少数の非核心的な部品は輸入品です。
これらをもって、蛟竜号は本物の「中国のドラゴン」と言えます。
记者:“蛟龙号”是中国设计中国制造么?
徐芑南:“蛟龙号”是我国第一台自行设计、自主集成研制的深海载人潜水器。
从方案设计、初步设计到详细设计,全部由我国工程技术人员自主完成。总装联调和海上试验也由我国独立完成。
“蛟龙号”的耐压结构、生命保障、远程水声通讯、系统控制等关键技术,都是我们自己突破的。只有少许非核心零部件进口。
可以说,它是一条地道“中国龙”。
总设计师等谈“蛟龙号”载人潜水器5千米级海试

自主設計・自主統合開発(自行设计、自主集成研制)という表現。


第一副設計士・崔维成は、5月30日の記事を読むと、ちょっと口が滑ってしまったようだ。

有人潜水艇「蛟竜号」の第一副設計者で、中船重工の第702研究所副所長の崔维成によると、蛟竜号の今後の応用に影響するようなボトルネックとなる輸入パーツや設備はすでにない。現時点では、蛟竜号のパーツ数量の割合は国産化率が58.6%となっている。
据“蛟龙号”载人潜水器第一副总设计师、中船重工第七O二研究所副所长崔维成介绍,已经没有任何“卡脖子”的进口部件或设备会影响到中国“蛟龙号”载人潜水器今后的应用。从部件数量比例而言,“蛟龙号”目前的国产化率已达到 58.6%。
蛟龙号深潜器国产化率达58.6% 核心部件不进口_新浪网

数量比例とあるので単純にパーツの数の割合だろうか、現時点で国産化率は58.6%だそうだ。
記事には、この後、仮に輸入している部品が手に入らなくなっても他から入手出来るし、まったく国産パーツで代替出来るだろう、と書かれている。

深読みすると、仮に耐圧殻がロシア製だったとしても、それが使えなくなった時イコール蛟竜号が使えなくなる時なので今後の運用に影響は出るわけではないと解釈することも出来そうだ。


一方、上海交通大学・海洋水下工程科学研究院のある教授はこう言っている。

上海交通大学・海洋水下工程科学研究院の教授はこう語る:「蛟竜号で使われる、水中遠隔音声通信、システム制御、耐圧殻などのキーテクノロジーについてブレイクスルーを得た。しかし、特殊材料や深海機器、そしていくつかの加工技術は依然として輸入に頼っている。」
上海交大海洋水下工程科学研究院一位教授表示:“通过‘蛟龙号’项目,我国在远程水声通讯、系统控制、耐压结构等关键技术上取得了突破。不过,在特殊材料、深海配套设备以及一些加工工艺方面,仍然依赖进口。”
蛟龙号:可下五洋捉鳖(产经动态) - 国际金融报-人民网

この上海交通大学は徐芑南、崔维成の出身校であり、徐芑南は船舶与海洋工程学院の教授だった。コメントをしたのは別組織の教授。

これも深読みすると、こういうコメントが出る背景には組織間の勢力争いや名声への嫉妬がどこか絡んでくるかもしれない。


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蛟竜号は、国家高等技術研究発展計画(国家高技术研究发展计划)(通称:863計画)の重要事項のひとつとして有人深海潜水艇の開発計画が始まった。

徐芑南によると、「蛟龙(蛟竜)号」は最初は「7000米载人潜水器」とだけ呼ばれていた。その後、「和谐(和諧)号」と命名されたが、中国高速鉄道CRH車両、いわゆる中国版新幹線が和谐号と命名された事が分かったため、蛟龙号と改名された(参照)。

いくつかの資料で、蛟竜号は海极(海極)一号と呼ばれていたように書かれているが(参照)、他の遠隔操作無人探査機(ROV)と勘違いされていたのではないだろうか。
(追記修正2011/08/09)
2007年6月の中国船舶科学研究中心(CSSRC、第702研究所の事)によるプレゼン資料(pdf)に蛟龙号と外観がそっくりな実寸?モデルの写真を確認。そこには「海极-Ⅰ」と書かれている(p.112)。
「和谐号」と命名されたのは2007年11月27日(参照)で、すでに潜水試験可能な状態にある。もしかすると「海极-Ⅰ」は、米国のスペースシャトルの滑空実験機「エンタープライズ」のような、開発モデルの名前なのかもしれない。

ところで、
(追記ここまで)
蛟竜号の開発に関わった中国科学院沈阳自动化研究所が「海极号」という中型ROVを開発している(参照)。その名前が示すように北極海の探査用のようだ(参照)。

wikipediaで「蛟竜号」を調べると「シーポール級潜水艇(海极)」の項目にリダイレクトされている(記事掲載時)。英語版から訳されたものらしい。(*)この記事でも当初これに気付かずに書いていたため、修正して再掲している。
注意が必要だが、いくつかの情報、特に有人潜水艇についての情報は蛟竜号のものとして参照することは出来るだろう。

開発は、中国の工業水準が仕様を充分に満足し得るものではなかったので、チタン製の耐圧殻はロシアで製造され、マニピュレータは米国で、浮力装置はイギリスで製造されている。また、海極二号の主要な部材は中国の製造業者が、海極一号製造の際の技術移転により取得した技術で製造するとされたがそのような公式発表は確認されてないそうだ。(資料未確認)


Jialong0803b


2010年8月の南シナ海での潜水試験(中国国旗を海底に刺した時)の後、設計主任・徐芑南は蛟龙号の耐圧殻とその他の技術開発や特許について語っている。

人が乗る耐圧カプセルは深海潜水艇の重要な部分です。その中でチタン合金のシェルは、中国の設計に基づいてロシアに製造を委託したものです。
载人舱是潜水器的关键部分,其中,钛合金球壳是根据中国的设计方案,委托俄罗斯制造。
蛟龙号生命支持系统可保证3人84小时安全_新浪网

主任設計者ご本人が、はっきりとロシア製だと言っていました(笑)

また、

「プロトタイプとしての蛟竜号では、一部でまだ国内生産の部品や材料を導入していません。そのうち、マニピュレータと照明設備などはアメリカから導入し、映像設備などは日本から導入しています。」と徐芑南はチャイナ・ウィークリー紙の記者に伝える。「一方で、我々は国内開発の部品の導入をすすめ、次回のために準備を進めています。」
“作为原型机,蛟龙号也引进了国内还无法加工生产的部分部件和材料。其中,机械手、灯光设备等引进自美国,成像设备等引进自日本。”徐芑南告诉《中国新闻周刊》记者,“同时,我们正在进行引进部件的国产化研制,为下一步的应用做准备。”
と言っている。

それら他国の先進技術を導入する過程でいくつもの独自の技術革新を経て、45の特許獲得、25の特許受理、3のソフトウェア著作権を得たとある。

この1年の間に、どこまで国産部品の開発と導入が行われたか気になってきた。


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蛟竜号の開発は、中国船舶重工集团公司(中船重工集团)が中心となって行っている。(参照・中船重工)

前述した第702研究所が主要部分を開発し、
第701研究所が、母船「向陽紅09」の潜水艇を吊り下げるA字型クレーンと着水揚収装置を開発と母船の改修をしている。(参照
また、第725研究所が、チタン合金の関連部品を担当し、直径500mmの耐圧球と、電池ボックスと燃料タンクなど10のチタン合金製重要設備の開発をしている。
河北網の記事によると、725研究所はチタン合金の材料・加工研究で中国をリードする位置にあるそうだ。ここが潜航員が載る耐圧殻の自主開発・研究をしていくのだろう。

北京长城电子装备有限责任公司については資料が見つからなかった。

中科院沈阳自动化研究所が航行、ナビゲーション、制御システム設計(参照)で、中科院声学研究所が通信、測地等(ソナーなど)の設計・製造で関わっている。(参照

十一五国家科学技術計画執行優秀グループ賞(“十一五”国家科技计划执行优秀团队奖)の受賞リストにあるこれら研究所が中核で、その他に、中船重工・第712研究所など50以上の研究機関が関わっている(参照)。

使用されている高性能の材料の一部として、チタン合金、浮力材に使われる微小中空ガラス球とエポキシ樹脂、そして高性能の海洋防腐塗料などが伝えられている(参照)。


残念ながら、マニピュレータ、照明設備、映像機器など米国製や日本製だった部分で、〜研究所が独自開発でブレイクスルーを達成というような資料は見つけられなかった。

視点を変えてみると、他分野で転用出来る技術、例えば軍事で使える技術を集中的に研究開発していると言えるかもしれない。



結論。

「蛟竜号は、中国の自主58.6%開発された深海有人潜水艇。」



南シナ海では、中国の潜航員が、ロシア製の耐圧殻に入って潜り、米国製の照明で照らし、日本製の映像機器で記録をとりつつ、米国製のマニピュレータを使って、中国国旗を水深3000mの海底に刺していたのでした。どっとはらい。

今回の太平洋でもあまり変わっていなさそうです。



(追記2011/08/18)
マニピュレータは、やはりSchilling Robotics社製。Orion7Pの可能性大。
参照画像:Orion Series蛟龙号のマニピュレータ

しんかい6500と同じタイプ(Titan 4)かと思っていたけど違っていた。持重量性能落ちるけど、重量か値段を重視した結果かな?
参照:商品情報:産業機械関連 マニピュレーター|株式会社ニシヤマ

メモ:けっこう泥縄的な調べ方していたので、この方面に詳しい人ならすぐ分かることをあれこれ遠回りをしています。 (追記ここまで)




ところで、

第四次潜航試験で深海5182mの海底に置いてきたドラゴンの木像は浙江省東陽で作られたものだそうだ。誰が作ったものかはまだ分かっていないらしい。(参照

実はベトナムの木材でした、というオチが付けばかなり面白いんだが(笑)



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2011年8月 2日 (火)

有人潜水艇「蛟竜号」の報道も制限されていた?中国高速鉄道事故の報道規制の影響?

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中国高速鉄道の衝突・脱線事故の直後、中国の科学技術への信頼回復のためか中国メディアは有人潜水艇「蛟竜号」が水深5000mの潜水に成功した事を大きく報じていた。
参照:中国、信頼回復に懸命?深海艇成功をPR

それは1〜2日だけで、実はその後にかなり制限されてしまっていたかもしれないという話。

自分でも何が何やら分からない気分をまとめたいので、ちょっとメモ。
前の記事で変な写真を見つけてから、ちょっと想像力たくましくなってます。)

追加記事まとめ:「中国の有人深海探査艇「蛟竜号」関係の記事、まとめ


蛟竜号の今回のミッションはかなりオープンに報道されていたので、ツッコミいれつつもけっこう楽しくニュースを追いかけていた。
ところが、速報や記事が頻繁に出ていて多くの写真や動画も迅速に公開されていたのが、7月28日の第三次潜水試験から急に変化する。

新浪网の特設 サイト「蛟龙号5000米载人深潜」の更新はストップし、母船からのレポートは電話レポートに切り替わり、動画はおろか写真も公開されなくなった。第三次潜水試験で水深5188mに達して無事帰還したという報道では「子供の科学」的なイラスト(冒頭のイラスト)が使われていた(参照)。

何か変だ。

こういう状態の中国の報道から感じてしまうのは「隠蔽工作」。
中国高速鉄道の大事故の直後という最悪のタイミングなので、余計にそのイメージは強かった。写真や映像に出せないような大きなトラブルが蛟竜号に起こったため、報道を制限し、時間稼ぎをしている間に修理をして誤魔化そうとしているのではないだろうか、そう疑っても仕方ないだろう。

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21日の第一次潜水試験(中国高速鉄道の事故の前)では、

蛟竜号が「潜水を開始 4:21」「水深1700m突破 5:39」「4027m到達 7:17」「新記録を作った 7:37」「海面まであと100m 8:35」「水面に出てきた 8:45」「潜航員が姿を見せた 9:20」
等々、速報や多くの関連記事があり写真・映像が使われていた。

事故後の26日の第二次潜水試験では、「中国、信頼回復に懸命?深海艇成功をPR」(参照)と言われたように特設サイトの速報だけを抜き出しても

「潜水を開始 4:59」「毎分30〜40mで潜水する 5:07」「水深500m突破 5:13」「1000m突破 5:22」「2100m突破 5:50」「3176.6m到達 6:16」「4335m到達 6:50」「4944.6m到達 7:08」「5000m突破 7:12」「蛟龙号は正常、3人の潜航員も良好 7:33」「水深5000mで海底巡航 7:45」「海面下100mまで浮上 10:24」「浮上 10:40」「3名の潜航員が姿を見せた 11:15」

と、いったいどこのマスコミかと思うくらいの頻繁に情報発信を行っていた。高鉄の事故後の報道から目を逸らさせたいという意気込みが伝わってきそうだ。
成功直後の朝(日本時間28日午前)にGoogleニュース検索で記事数を調べると約1700件、写真や動画も多く掲載されていた。

ところが、28日の第三次潜水試験では、

「もうすぐ潜水を始める 5:09」「水深5115m到達 7:20」「5143m到達 7:23」
これだけ。
それと水面から潜っていく時の水中撮影映像(参照)。

母船「向阳红09(向陽紅09)」からのレポートは、これまでは映像レポートだったが電話レポートになる(参照)。
そして、浮上して数時間経ってから「第三次潜水試験を完了。水深5188mと新記録達成 16:03」(参照)というまとめ記事が出るが、そこでは(深海の様子を説明したいのかもしれないが)イラストを使っている。

翌日になっても大して状況は変わらない。
第二次潜水の写真を使い回す記事は出てくるが、第三次潜航試験の時の蛟龙号の写真はなかなか公開されず、新たな映像も無く、潜航員3人の勇姿も見ることは無かった。

30日にやっと、第三次潜水試験で海底で撮影したというマンガン団塊の鉱床の映像が公開された(参照)。
これは今回のミッションの主目的の一つだから、成果と証拠をアピールしないわけにはいかない。

29日に、母船に同乗している王凯博レポーターが、マイクロブログで「(何かが)壊れて船上では修理出来ないと、蛟龙号の技術者もソニーの技術者も言っている」と書いている(参照)が、その影響だろうか?



その30日には第四次潜水試験があったが、新浪網の特設サイトでは「潜水を開始」「5182mに到達」だけ。
CCTVの夜のテレビニュース(参照)で使われた映像には、第三次潜水試験のものも一緒に使われていてちょっと分かりにくい。
31日に公開された第四次潜水試験の数枚の写真から(参照)、映像の最後で、甲板に引き上げている部分は第四次潜水試験のものだろう(あれ?映像使えるように修理できた?)。

荒天のため、揺れまくっている。

Jiaolong0730_02
[视频]“蛟龙”号第四次深潜 成功采集到锰结核_中国网络电视台

それでも潜水試験当日の夜に母船からの映像を含むニュースが流れるようになっただけ、報道姿勢は好転したと言えそうだ。
公開するタイミングを逃したのか、第三次潜水試験のものは、潜水時の映像と海底の映像以外は公開されていないようだ。

参照:蛟龙号5000米深潜--新闻报道_科技时代_新浪网


とまあ、こんな感じで。

改めて分かったのは、中国メディアの報道は、その文章と写真と映像を頭から信じ込んでしまうか、そうでなければ経験とか、読み比べて考えるテクニックがかなり必要になるということだろうか。

疑うときりがなくなるけど、前の記事で変な写真を見つけたから、頭から信じ切れないのも事実。何が何やら分からない気分。


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これらを見ていると、第二次潜水試験の大々的なPRは極端な状況としても、その前の第一次潜水試験と第三次・第四次潜水試験との落差が激しい事に気付く。
第三次潜水試験ではすでに報道が興味を無くしたとか、新浪网が何かヘタをしたために報道から外されたかとも考えたが、それでは写真がほとんど出てこない理由には弱い。

中国高速鉄道の事故に対してのネット世論の高まりと報道規制の余波もあり、それまでのオープンな報道姿勢の反動が出て過度に保守的に制限されてしまったのではないだろうか。

第一次潜水試験までの報道は中国にしては比較的にオープンな報道をしていると感じていた。

はやぶさ君のツイッターよろしく、蛟龙号も微博(ウェイボー)のアカウントをとる(結局、ろくに更新されていない)など革新的な事をやろうとしていたようだ。
比較的にオープンな情報公開もその流れだったのだろう。第一次潜水試験の準備の写真では新浪网のマスコットを写り込ませたり、母船「向陽紅09」に同乗しているレポーターによるインタビューも和気あいあいと行われていると感じられる。

Jiaolong001

陸地から遠い海の上、長い船旅、美人レポーター(王凯博、丛威娜)や撮影スタッフと寝食を共にして、規則とかいろいろとゆるんでいたのかもしれない。

そこに中国高速鉄道の事故が起こり、信頼回復の為に大きく取り上げられ注目された結果、どういう記事と写真を載せるか決定するまでに多くのチェックと承認が絡んできたのではないだろうか。
中国の資源探査船「海洋六号」が同海域で、潜水試験の保護監視任務を行うとともに、試験海域の温度や塩分データ、海底地形の測量などを行っている。(参照
それぞれの船の船長や科学者に命令順位があるだろうから、蛟竜号の報道に対しても自由裁量の幅は狭くなったのかもしれない。



第二次潜水試験で、今回の5000m級潜水という第一目標は達成され、第三次潜水試験では、マンガンノジュールの鉱床の発見という目標も達成された。
28日の夕方には、刘赐贵 党書記・国家海洋局局長により、第三次潜水試験の完了宣言、ほとんど全ミッションの成功宣言とも受け取れる宣言が行われる。
イカにもこの2つが主目的と宣言しているようだ。
後は、都合の悪い報道や写真、映像が流れないように、公開情報のコントロールをしようとしているのかもしれない。

その後、第四次潜水ではマンガンノジュールの採取、第五次潜水では深海生物のサンプル採取など成果をあげている。
上の興味も薄まり報道指針も固まってきたからか、徐々に母船からの現地レポートを含む映像も出てきている。





蛟竜号は、第四次潜水試験で海底に竜の木像を置いてきたそうだ。
公海なので、大っぴらに置くことが出来ない中国国旗「五星紅旗」の代わりだろう。(*)その底に「五星紅旗」が貼ってあるのかも、というのはあまりに穿った見方だと思うが。

道教では「四竜(蒼竜、白竜、赤竜、黒竜)」が「四海」をおさめる。
「四海」は「黄海、渤海、東シナ海、南シナ海」と言われる。

それを第一列島線、第二列島線を越えて「黄海+渤海、東シナ海、南シナ海、太平洋」とシフトさせようという大きな精神的・呪術的戦略の一手とみているというのは考えすぎだろうな。



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