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2011年8月17日 (水)

「豊島逸夫が読み解く 金&世界経済」日経マネーを、前著「金に何が起きているのか」と一緒に読んでみた

豊島逸夫が読み解く金&世界経済 (日経ホームマガジン 日経マネー)豊島逸夫が読み解く金&世界経済 (日経ホームマガジン 日経マネー)
豊島 逸夫

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「金価格高騰はバブルか?」
ジョージ・ソロスは2010年2月のスイス・ダボス会議で「金は究極のバブル」と発言した。

これは2010年9月発行の、豊島逸夫の前作「金に何が起きているのか」の第1部・第1章に最初に書かれた一文。執筆当時にそういう不安感が強くあった事が分かる。

この時の金価格は「1200ドル」。

1年が経ち、2011年8月現在の金価格は「1800ドル」の最高値を記録した。

前書を読み返すと、金価格の上昇シナリオが、米国債の格下げやイタリアやスペインのデフォルト懸念が積み上がっていき拡大した結果なのだと考えられる。
近頃の豊島逸夫のツイッターの書き込みを読むと「雲の上」という表現も垣間見られるが、上値固めを着実にこなしているという印象も受ける。

本書「金&世界経済」は、前作と違い雑誌サイズで写真も多く使ったムック本。
主な骨子は3つ
 ジム・ロジャースなどの大物インタビュー、ディーラー間の談話
 プロ・ディーラーの投資手法を紹介しつつ、日本人の性質に合った個人投資家の投資方法の薦め
 以前のブログ記事を使って、現状を金を通して解説
その他に、実際の金の買い方・売り方の懇切丁寧な解説など。分かりやすく書かれている。

書店の経済誌コーナーに置かれているが、ご家庭ではリビングルームのテーブルやキッチンのカウンターに置かれて簡単にページをめくれる感じ。
セミナー参加者が「加齢臭漂うオヤジ」から「香水の香り」が混じり赤ちゃん連れも居ると書かれているように、ターゲット読者層をそこに合わせてきている。

こういう写真が多いムック本の利点は、こういった記事や解説をする人がどういう「顔」をしているか、どういう「顔相」をしているか、見ることが出来る所にあると思っている。
どういう人がその情報を書いているか知る、判断材料のひとつとなるんじゃないだろうか。(*1)

金に何が起きているのか金に何が起きているのか
豊島 逸夫

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本書では、多彩なインタビューが目を引く。

ジョージ・ソロスとともにクォンタム・ファンドを設立したジム・ロジャースとのインタビュー。
J・ソロス(投資の表舞台から下りた?)との投資姿勢の違いがよく分かる。

J・ロジャースは「金はまだバブルではない 2000ドルまで行く」と言うが、一方で「いずれはバブルになるかもしれないが、それは2020〜2025年の話であって、今すぐ、というわけではないと考えている。」と書かれている。
ただ、その後のディーラー対談で「3〜5年以内に2000ドルと言っていた」という部分があるので、インタビューの時よりもさらにシナリオが修正されているのかもしれない。
とにかく、変化が激しいので頭を切り換えていかないといけない。

そこで気を付けるように書かれているのが、プロのディーラーと個人投資家とは明らかに視点と時間感覚が違うということだ。
本書ではプロ・ディーラーと個人投資家、それらの持つ武器の違いを繰り返し書かれている。

プロ・ディーラーのやり方を知る「住友商事 ディーリングルームを見てきました!」は面白い。
結局、一次情報や関連情報、その情報を得るタイミングなどの情報量では、個人投資家はプロには敵うわけはない。
一方で、個人投資家ならではの強みがあり武器がある。
「リスクが苦手な日本人」のDNAに合った投資として、そのリスク回避DNAと闘う必要を説きつつも、プロが持てない、個人投資家が持つ「決算期が無い」ということを活用すべきだと書かれている。

今の市況では高リスクな一点張りのギャンブルではなく、コツコツと投資を進めるべき状況ということなのだろう。

金を通して世界を読む金を通して世界を読む
豊島 逸夫

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よくある金投資本では、結局、高騰している金にしか触れておらず、しかも投資メリットが9割・デメリットが1割で書かれていて、いかにも手数料目当ての「売らんかな」な姿勢が感じられた。
前作「金に何が起きているのか」では、プラチナ投資が取り上げられていた所が目を引いた。(*2)

本書「金&世界経済」では、さらにパラジウム投資について書かれている。
こういう先を先を読む姿勢は、他の金投資本であまり見られない特徴と感じる。
(プラチナ、パラジウムどちらもETFを使っての投資が可能)

パラジウムに関わるインタビュー「プラチナ・パラジウムは同じ値段になる!?」の、イギリスの貴金属調査会社GFMSのポール・ウォーカー。

以前、金に関する記事を書いてから、金とプラチナに関わる記事はアンテナを向けるようにしていた。
しかし、パラジウムがプラチナの副産物的位置で製錬されるとは始めて知った(多分、詳しい人には常識なのだろうが)。さらにプラチナ需給は供給過多だそうだ。
こういった情報が、マイナーな投資本や有料ブログが持つアドバンテージだろう。




以前、「金関連本をまとめて読んでみた記事」を書いた時に、いい機会なのでヘソくり使って金貨を一個買ってみた。

今、売れば、それで新しいMacBookAirを買えるんだよなあ・・・

それは投資姿勢として間違っているのは分かってるんですけど、NHK地上波ニュースが金価格高騰&金を売る人々の列という報道をしたし、今がてっぺんかな、という気分にもなる。

(追記2011/09/26)やっぱりそうだった(笑)


前作では「日本人は世界でもユニークな金に対する投資感を持つ」と書かれている。
1990年代、金価格が200ドル(!)、グラムあたり1000円(!)を割り込む中、日本人投資家だけは逆張りで金を買い漁り「ジャパニーズ・バーゲンハンター」と呼ばれていた。彼ら彼女らが利益確定で3倍以上で売っていることで2008年以来、金の輸出国となり今に至っているそうだ。

でも、もう1年待っていれば4倍以上・・・

1年前に買った金貨も、もう少し待っていれば・・・???

悩ましい・・・ 




(*1)マスコミ露出の多い豊島逸夫はいつもの場慣れした顔。ブログの文章の方が個性が感じられる気がする・・・
(*2)これも投資の多角化を求める投資会社の思惑かもしれないが、深読みしすぎも良くないし・・・




Amazonで金貨も売っていたのかっ!?
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