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2011年11月25日 (金)

「台湾と仲良しの国は?」日本が3連覇。台湾のアンケート調査の過去データを調べてみた

4398267921まっぷる台湾’11-12 (まっぷる海外版)
昭文社 2011-01-20

KINBRICKS NOWさんとこの「【世論調査】「台湾と仲良しの国は?」日本が3連覇=韓流人気もブービーの韓国」の記事。

2011年11月、台湾の高校生、大学生を対象としたアンケートが実施され、「台湾に最も友好的な国」で日本が3連覇を果たした。
「台湾に最も敵対的な国」は中国がトップ。続いて韓国となった。


これは台湾の「金車教育基金会」という財団法人が2年に1度行っている「地球村公民―國際觀問卷(地球村市民・国際観アンケート)」という、高校生や大学生を対象にしたアンケート調査。


今回で5回目らしいので、過去のデータや報道を調べてみた。


今回の報道でも「台湾に対して友好的な国・非友好的な国」ばかりが注目されているが、この調査は、国際情勢について知識や興味があるか、台湾の若者の国際意識を調べるためのもの。毎回、1500~2000人の学生を対象に調査を行っている。

設問内容(2005年)
設問は、トピックスを入れ替えるなど若干変わるだろうが、大筋は変わらないと思う。

各年の調査結果の報道。
 2003年(行政院)(*1)
 2005年(台灣立報)
 2007年(台灣UN青年俱樂部)
 2009年(今日導報)
 2011年(聯合報)| 2011年(自由時報)

2005年は、2012年の夏季オリンピック大会の開催地についての設問があったが、2005年7月に開催地の決定会議があったにも関わらず「分からない|パリ|ロンドン|メルボルン」の四択で、半分近くが間違っていた。
また、世界保健機関(WHO)への台湾の加盟が認められるか話題となっていたことから、WHOについての設問が複数回で行われたが、「分からない|世界貿易機構|世界保健機関|連合国」の四択で、四分の一がWHOを世界貿易機構(WTO)と勘違いしていた。(参照

台湾の若者は、英語好きと国際化とを混同(英語好≠國際化)していて、知識や興味が伴っておらず国際意識が低すぎる事が(近年改善はされてきているが)いつも問題視されている。 (参照)。



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毎日新聞社 2009-11


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やはり気になるのは、台湾に対して友好的な国・非友好的な国という項目。

「 米国 | カナダ | 日本 | 韓国 | 中国(大陸) | シンガポール | タイ | インド | ベトナム | マレーシア | フィリピン | バチカン市国 | 西欧諸国(英国、フランス、ドイツなど) | 東欧諸国 | ロシア | オセアニア諸国 | 国交のあるアフリカ諸国(マラウィやセネガルなど) | 国交のある中南米諸国(パナマやドミニカ共和国など) | その他 」

これら19の国・地域から3つを選んで回答をする。(2005年の設問から)

台湾と国交のある国が何カ国あるか答える設問があるし、バチカン市国や、アフリカや中南米で国交のある国に対するイメージ中心。


報道された数値だけだが、ヘロヘロっとグラフにしてみた。

台湾に対して友好的な国。
Taiwanfriend03

縦軸はパーセント、横軸は調査年。
中抜きのシンボル点は数値データが見つからなかったので推測値です。
2003年と2005年の日本の値は、報道記事で特に日本に触れていなかったので、大きくは変動していないと考えた。(もっと左下に傾いていてもいいかな?)

意外と、2007年のアフリカや中南米の国交のある国々への友好的イメージが高い(その後の下落基調は国交断絶した国が出てきた結果かな)。

2011年に日本への友好的イメージが跳ね上がったのは、東日本大震災の報道や義援金キャンペーンなどの影響かもしれないが、全体的に日本への友好的イメージは高い。

2003年に米国を最も友好的な国と考える若者の割合(56%)と、2011年の日本の値(56%)が同じことが、米国と日本の立ち位置が入れ替わったようにも見えて、ちょっと面白い。

実はグラフにまとめる前は、「米国への友好的イメージが落ち込むのと反比例して日本への友好的イメージが相対的に上昇する」というストーリーを想像していたが、ちょっと違っていたようだ。(*2)

米国への友好的イメージは2003年から2007年まで一気に落ち込んでいるが、オバマ大統領のイメージからか、その後盛り返して40%で安定している。
一定割合の友好的なイメージが持たれているが、ほとんどの学生の興味は、国際情勢よりも、NBAなどスポーツのイベントや映画などエンターテイメントに偏っているそうだ(参照)。
これについて、2003年に米国がイラク戦争を始めたにも関わらず、その年の米国の友好的イメージが強いことは、台湾の若者の国際意識の低さを表していると嘆く社説もあった。

それら米国文化に向けられていた若者の興味が、近年は日本の漫画やアニメなど日本萌えコンテンツに移ってきているのだろう。

何回か後には、「萌え化≠国際化」がタイトルについた調査結果が報道されるかもしれない。

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台湾に対して非友好的な国。

Taiwanfriend02
縦軸はパーセント、横軸は調査年。

中国は、他の追随を許さずトップ独走です、はい。(笑)

2009年の結果で、日本への友好的イメージが米国を抜いて一番になった事から、中国メディアも大きく報道したため、環球網の記事が日本語に訳されていた。
(参照:裏づけちゃった?―台湾アンケ「大陸は非友好的」で大罵声

米国に対しては、友好的イメージと同じく非友好的イメージにも一定の割合(30%程度)がある。
中国に対しては、同様に80%以上の割合で、非友好的なイメージがあるのだろう。
前の記事で紹介した「台湾人には、ご用心! 」にあった、台湾と中国が貿易・経済で関係が強まっていても「台湾人は中国人が大嫌い」という話を充分に補強する結果だった。

日本は、西欧諸国や東欧諸国とほぼ同じ位置。

ブービー賞を獲得した韓国への非友好的イメージが、2011年に急に増えたのはテコンドー選手権での台湾人選手の失格事件が大きく報道されたためだと解釈されている。


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これだけじゃ面白くないので、2011年のアンケート結果を中国の環球網がどう報道したか紹介したい。

台湾调查“友好国家” 日本第一韩国“不友好”- 环球时报
「台湾の調査によると、日本は最も“友好的な国”、韓国は“非友好的”」

元ネタの時事通信社の記事のタイトルは、
日本は「最も友好的」=中国は「非友好的」-台湾調査

中国が韓国にすり替わり、本文でも中国はすっぽりと抜けてしまいましたとさ。

やっぱり環球時報(笑)





(*1)記事中で、例えば2003年が92年と書かれているのは、1912年(中華民国成立)を元年とした民国紀元。wikipedia

(*2)日本への2003年と2005年のイメージが30%以下と比較的に悪かった場合は、このシナリオも成り立つ・・・かな?


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