おかしな「世界のコーヒー消費量」の図と説明|インフォグラフィックの功罪
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GIGAZINEさんとこの「「世界のコーヒー消費量」を図解、一番たくさん飲む国と日本との差は?」の記事の内容について。
世界のコーヒー消費量第一位は1人当たり年間2844杯を消費するルクセンブルクで、これによると1人あたり1日約8杯のコーヒーを消費している計算になります。
元ネタは「トリップアドバイザー」という、旅をテーマにしたインフォグラフィックス専用サイトの「世界のコーヒー消費量 TOP30」という記事。
(当のイラストは、GIGAZINEの記事かこのトリップアドバイザーの記事で確認してください)
コーヒーという一般的な飲み物で、ルクセンブルクの人々が他の国々を大きく引き離して、2倍以上も飲んでいるという解釈は、違和感ありまくりです。
2位以下の国々の消費量は、1位〜2位の差に比べれば大きくは違いません。
しかしグラフのすぐ下にある、1位、2位、3位の表彰台のイラストを見ると、左に大きく1日を示す時計があり、ルクセンブルク国民が毎日毎日8杯近いコーヒーを飲んでいると、直感的にイメージしてしまいそうです。
記事を読んだ人たちのネットでの反応を見ると「ルクセンブルク、どうなっている」、「一日中飲んでいるの?」という誤解もされています。
他にも、二次災害紹介記事が出てきました。
・世界のコーヒー消費量、1位の国は1人あたり1日約8杯飲んでいる!?(マイナビニュース)
・【トリップアドバイザー】「世界のコーヒー消費量 」のトリップグラフィックスを公開(MSN産経ニュース)
コーヒー豆の輸入・製造販売の、味の素ゼネラルフーヅ(AGF)のサイトの説明を読んでみましょう。
世界の一人当たりの消費量を見ると、1位はなんとルクセンブルク。1年間に国民一人当たり2740杯ものコーヒーを飲んでいることになります。これは、日本やアメリカのおよそ8倍。ルクセンブルグはドイツ、ベルギー、フランスに囲まれた西ヨーロッパの小国ですが、嗜好品に掛かる消費税が低く、周辺諸国からの買い物客が多いことが、この数字に貢献しているようです。
(世界と日本のコーヒー豆事情|AGFより)
(赤字強調は、ブログ管理人による)
説明はいらないですね。
データや解釈を視覚的に表示するインフォグラフィックは、分かりやすく伝えることが出来るツールです。
しかし、よく分かっていない人が作ってしまうと、その人の間違いも分かりやすく伝えられてしまうという、これまた“とても分かりやすい”例でした。
同時に、こういう変な情報を提供している情報サイトって、そのサイトの他の情報の信頼性は???、と感じさせてしまう例ですね。
せめて、過去データを参照するとか、ちゃんと裏付けをとってから載せればよかったのに。
多分、記事を読んで違和感を感じた人は多いと思います。
その違和感が重要。
記事を書いた人は、違和感を感じなかったか、感じてもスルーしてしまったのでしょう。
メモ
データの元となった資料は、International Coffee Organization発行の「Monthly coffee market report(2012年1月)」だそうです。
ICOのサイトに、その月の資料が見あたらないのですがそれはともかく。
ルクセンブルクでの、コーヒーの一人当たり消費量は、2007年は16.65kg(参照)、2008年は6.8kg(参照)。今回の記事によると、2011年は28.44kg。
2008年が減ったのは世界金融危機の影響。2011年に、2008年以前と比べても大きく増えているのは、ユーロ安で輸入品の値段が上がったため、消費税分を節約しようとルクセンブルクで買う人や、買う量が増えた。そういうことじゃないでしょうか。
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