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2012年7月14日 (土)

マテ茶と健康|(2)不都合かもしれない真実(前編)

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主な内容は次の4つです。
 1. レタスの25倍の食物繊維?
 2. 南米は肥満体が少ない?
 3. 牛肉を食べると太る?
 4. 実験で体重が減っている、その理由

簡単に結論書くと
 A1. マテ茶の「茶葉」には食物繊維あるかもね。「お茶」にはほぼゼロ。
 A2. 米国に比べれば少ないね。でも先進国の平均くらいの肥満率。
 A3. 牛肉食べると太るは誤解。食べ過ぎたら太るのは当たり前。
 A4. お腹いっぱいだから。 (←これは後編で、マテ茶と健康|(2)不都合かもしれない真実(後編)

なんか「詳しく書いてるけど長文なブログ」という自分の存在を、自ら否定してしまう事を書いた気もしますが(笑)、詳しく書いてみましょう。



コカ・コーラの『太陽のマテ茶』のペットボトルには、

マテ茶葉には、レタスに比べて約25倍*の食物繊維やカルシウムが豊富に含まれています。(*100g当たり、当社調べ)

と書かれています。
あっちこっちで疑問だと言われていて、コカコーラ社に問い合わせた方もおられました。

「太陽のマテ茶」に含まれております食物繊維は、
マテ茶葉より抽出されにくいことから、
製品中の食物繊維は微量となっております。

コカ・コーラ社から太陽のマテ茶の回答来たよー。より(Googleキャッシュ))

また前の記事では、米国や南米で売られているマテ茶のティーバッグの成分表や、マテ茶の「お茶」の成分の分析結果を調べてみました。
『太陽のマテ茶』、マテ茶と食物繊維
『太陽のマテ茶』|マテ茶に含まれる食物繊維について、もう少し詳しく調べてみた
マテ茶のティーバッグの成分表には食物繊維は0.0mgと書かれています。

『太陽のマテ茶』発売以前からマテ茶を販売している、いわゆる老舗の中には「マテ茶に含まれる成分に食物繊維を書いていない」ところもある、という事に気付いている人も多いことでしょう。

さらに代表取締役が日本マテ茶協会の会長もしている、日本緑茶センターのマテ茶、これを販売する通販大手Amazon社の複数の商品説明にも、食物繊維は書かれていません。(記事投稿時)

マテ茶
南米で古来から飲み継がれてきたマテ茶は、茶・珈琲と並ぶ世界三大飲料のひとつです。植物性のカルシウム、鉄分、葉緑素、ビタミン、カリウム、マグネシウムなどの成分をバランスよく含み、あっさりと飲みやすい味です。食生活が不規則になりがちな現代人の毎日の飲料に最適です。
(Amazon.comより)

201200mate02
(wikimedia commons)

食物繊維、どこ〜〜〜???(笑)

西暦2012年にコ○・コー△の製品を中心に、新しい教義をぶち上げ、≪後『太陽のマテ茶』時代≫が始まりました(笑)

テレビCMでは、右下になんか書いてあるようです。(読めないよ・・・あ〜あ、嘆息)

201207mate0203
YouTubeより)

コカ・コーラの太陽のマテ茶<公式サイト>には、はっきりとこう書いてあります。

201207mate0201
太陽のマテ茶<公式サイト>

マテ茶は、マテ茶葉から抽出した南米の国民的飲料!
「マテ茶の茶葉について」
マテ茶の“茶葉”には、レタスに比べて
約25倍*の食物繊維などが豊富に含まれています。
          (*100g当たり、当社調べ)

さすがコカコーラ。テレビのイメージCM(30秒版のみ)や製品パッケージでは小さな文字で、ホームページではデカデカと書いています。

でも、そこまで「茶葉」 「茶葉」「茶葉」と連呼しなくても・・・(笑)

他の成分もちゃんと書けばいいのに、と思ったのは私だけじゃないはず(笑)
テレビCMの「レタス25倍*のカルシウム」(こう読めます)はどこ行ったー、と言いたくなってきました(笑)


それにしてもコカコーラは、嘘広告と言われないよう対策をして、グレイゾーンから外れなさそうなギリッギリのところを攻めていますね。
「残念な広告」と言われてはいても、尊敬はまったくできないけれども、小狡いうまいと感じさせます。さすがグローバルゲーム・プレイヤー(笑)

もし批判されたとしても、矢面に立たされるのは日本マテ茶協会という構図が出来ているようにも感じられます。


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マテ茶の広告で、「肉を沢山食べている」のに「南米の人には肥満体が少ない」それは「マテ茶を飲んでいるから!」という、3点セットの宣伝を目にした人も多いでしょう。

それらと一緒に、「ダイエットに最適」「痩せる」という表現がついている広告をしている通販サイトもあります。よくあるダイエット広告(笑)と感じられます。

実際のラテンアメリカを知っている人の中には「南米の人に肥満体が少ない???」と、違和感を感じた人も多いのではないでしょうか。

マテ茶の生産地であり、特によく飲まれているのは南米大陸の南の国々、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチンとブラジル南部です。
その地域の太り過ぎと肥満の割合は、米国の70%以上に比べたら少ないと言えますが、OECDの平均と同じくらいで多いです。
日本の20%台(男性28%・女性20%)・肥満が4%未満と比べたら、かなり多い。

ウルグアイでは、2009年の「第一回・“太り過ぎと肥満”全国調査(ENSO I)」によると、人口の51%が太り過ぎや肥満でした。17%が肥満で、5%が肥満に繰り上がる可能性が高いそうです。
Sobrepeso y obesidad(太り過ぎと肥満)(Alimenta.com.uy)

アルゼンチンでは、国立衛生局が2006年から2009年に行った全国調査の結果、人口の53.4%が太り過ぎや肥満でした。肥満は2005年は14.8%で2009年は18%と、急激な増加傾向にあり、肥満が24%という州もあります。
Más de la mitad de la población argentina sufre sobrepeso y obesidad(人口の半分以上が、太り過ぎと肥満で苦しんでいる)(La Gaceta紙)

201200mate05
(wikimedia commons)


日本緑茶センター代表で日本マテ茶協会会長の北島さんは、インタビューでこう語っています。

「南米人は日本人よりも3倍も肉を食べ、ほとんど野菜は摂取しないのに、肥満体の人は少ない。それはマテ茶を飲んでいるからといわれます。マテ茶は食物繊維も豊富で便通も促します」(北島さん)
※女性セブン2012年7月5日号

日本人の3倍肉を食べる南米人 肥満体少ない理由はマテ茶説も(NEWSポストセブン) - エキサイトニュースより引用

201207mate0207
エキサイトニュースより)

女性週刊誌『女性セブン』の記事だし、大目に見てスルーしたい気もするのですが・・・
御社が販売しているマテ茶の「お茶」に、便通をうながすほど食物繊維が豊富であることを証明してほしいものです。

もしマテ茶をよく飲むから肥満体が少ないと主張するのなら、4億人近い人口の「南米」をイメージだけで一括りにせず、マテ茶の消費量の多いサンプル層と少ないサンプル層で比較すべきです。

少なくとも、肥満率が低いという説明に「米国と比べて~」と付け加えるべきではないでしょうか。



アルゼンチンでは、肥満を減らして成人病患者を減らすために、もっと果物や野菜を食べよう運動が進められています。(参照:es
もっともっとマテ茶を飲もう運動はなさそうです(笑)

WHOの調査では、南米各国の野菜・果物摂取量はだいたい200g前後(Table.1)。日本の野菜・果物摂取量の4割ほど。日本も多いとは言えないのに、これは少なすぎ。
The grobal burden of desease attributable to low consumption of fruit and vegetables: implications for the global strategy on diet (pdf)(WHO)


マテ茶は、日本語では「飲むサラダ」とも言われますが、英語では「Liquid Vegetable(液体の野菜)」という表現が一般的のようです。
米国並みに牛肉消費して野菜をあまり食べないのに、「生活習慣病の発症率が比較的低い」ことから、マテ茶(*)が野菜の代替物となっているのだろう、米国で注目されてブームとなったのだそうです。

確証はありませんが、「体重が減る」仮説は御用学者による後付けなんじゃね?という違和感も感じています。

(*)薄いマテ茶飲料ではなく、茶葉も一緒に飲んでしまうような伝統的な飲み方の濃いマテ茶です。


201200mate03
(wikimedia commons)


牛肉の1人当たり年間消費量は、ウルグアイやアルゼンチンは米国以上です。ブラジルやパラグアイも米国並の消費量です。主要産業の一つが牧畜なので、消費量も多いのですね。

世界の牛肉(1人当たり年間消費量(kg))

 2007年2008年2009年2010年2011年
ウルグアイ51.750.658.462.161.0
アルゼンチン69.267.5 66.755.853.5
ブラジル36.836.937.137.838.4
アメリカ42.641.039.838.837.9
パラグアイ26.231.935.335.635.6
USDA「World Markets and Trade」

マテ茶の広告では、米国よりも「肉の消費量が多い」と言っていますが、牛肉の話です。
米国では、さらに豚肉、鶏肉、その他乳製品、マクドナルドにドミノ・ピザ等々、食べ過ぎで、比較対照としてはどうかと思います。

マテ茶の広告で、「たくさん肉を食べているのに、太っていない。それは・・・」という宣伝文句をよく見ます。
太り過ぎと肥満率がけっこう高いことは、前に書きました。

日本の農林水産省は、「“肉を食べると太る”は誤解」と言っています。

「肉を食べると太る」そんな誤解をしていませんか?
実は肉の摂取はダイエットには効果的なもの。
赤身の牛肉には脂肪分を燃焼させる成分が含まれダイエット中に不足しがちな鉄分の補給もできるうれしい食材なのです。

農林水産省/MAFF NEWS 国産牛を食べて健康で美しいからだにより)

国産牛肉を食べようキャンペーンの一環でしょうが、実際問題、「肉を食べると太る」というのは誤解を含んだイメージで、太る原因は、肉と炭水化物ばかりの栄養バランスが悪い食事だったり、米国みたいに食べ過ぎで、食べ過ぎなのではないでしょうか。

マテ茶協会のホームページの中でも、管理栄養士の伊達友美さんが「肉食ダイエット」と称して、果物や野菜以外からもビタミン・ミネラルを補給することが重要としてマテ茶を勧めています。(参照)(*1)

野菜や果物も含むバランス良い食生活は重要だし、消費カロリーより摂取カロリーが大きかったら太ります。
もとタニタの管理栄養士の安中千絵さんは、著書の中で「ダイエットに覇道なし、王道あるのみ」と、座右の銘にしたいような名言を書いています。エネルギー収支を減らすという王道あるのみ。


野菜や果物を食べていなくても、マテ茶を飲めば大丈夫とか変な勘違いをしないよう注意が必要です。(売り方が、イメージ広告中心なので、勘違いしている人もいそう)

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ウルグアイ料理は、アサード(Google画像検索)という牛肉のバーベキュー料理のような肉料理が中心で、それにイタリアやスペインからの移民が持ち込んだパスタがよく食べられているそうです。(参照:ウルグアイ料理(e-food))


肉と炭水化物中心で野菜少ない、と太る要素がたくさん。

これで日本並みの肥満率を維持出来る社会なら、ウルグアイに移住したいです(マジで 笑)

(asado アサードの例)
201207mate0204
Noticias Rurales .com.uyより)



研究論文で「肥満体の被験者にマテ茶ほかの抽出物を服用させる実験をしたところ、45日で体重が5kg以上減った」というものがあります。よく、マテ茶の体重減少の例として宣伝文句で使われているものです。

その論文では、体重減少の原因についても書かれていますが、マテ茶の宣伝では「体重が減った!」ところばかり強調しています。

すでにかなり長文になってるので、これについては後半の記事「不都合かもしれない真実2」で。

マテ茶と健康|(2)不都合かもしれない真実(後編)



(*1)ここでは「´美女大国´南米」(原文ママ)と、ちょっとイメージ中心すぎだと思える表現もあるのですが、せめて、中南米の美女国の3Cでマテ茶が・・・とか書いてみればよかったのに(笑)


この記事は、医者ではない当ブログ管理人が書いたものであり、健康に関するアドバイスではありません。健康についての判断が必要な場合は医師の指示を仰いでください。

メモ
うちのブログでは、マテ茶を応援しています。マジで。



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