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2012年11月24日 (土)

【尖閣】中国海監 巡航パターンと海洋監視船の数

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山本 皓一

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尖閣諸島周辺の海域にあらわれる海洋監視船、その巡航パターンと、出動可能な船の数を調べてみた。

中国海監の海洋監視船は、交代を繰り返し尖閣周辺を航行している。中国はこれを「定期パトロール」と称している。
10月以降の海洋監視船(海監船)と交代日を、報道で確認された日時を元にまとめてみた。


~10月08日 ・・・ 海監15、海監26、海監27、海監50

10月08日~ ・・・ 海監51、海監66、海監75、海監83
(10月10日~19日は、台風のため、退避していたらしい)
~10月25日 ・・・ 海監51、海監66、海監75、海監83
(25日には、8隻の海監船が確認されている)

10月25日~ ・・・ 海監15、海監26、海監49、海監50
(28日に海監27が現れたらしく、28日夜に海監49は接続水域を出た)(*1)
           海監15、海監26、海監27、海監50

11月07日~ ・・・ 海監51、海監66、海監75、海監84

11月18日~ ・・・ 海監15、海監26、海監27、海監50


尖閣周辺に現れる海監船は常連さんが多く、台風による荒天のため現れなかった日もあるが、11~13日で交代していることが分かる。(*2) 
常態化しつつあるので、乗組員は、出港から帰港まで約2週間のお仕事、その後、陸上勤務と休暇、近海の仕事で2週間かな。


東シナ海を管轄する東海総隊だけでなく、北海総隊・南海総隊の船もいる。

以下、資料的な意味もこめて、ちょっとメモ(苦笑)

海上保安レポート〈2012〉海上保安レポート〈2012〉
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中国海監は、黄海・渤海周辺を管轄する「北海総隊」、東シナ海の「東海総隊」、南シナ海の「南海総隊」、その他に省・直轄地や市など地方自治体に分かれており、海監船はそれぞれの総隊に所属している。
所属は簡単に分かる。豆知識。
各総隊に支隊があり、北海総隊は第一、第二、第三支隊、東海は四五六、南海は七八九十。(追記修正。南海総隊に第十支隊)
海監15は北海総隊・第一支隊、海監51は東海総隊・第五支隊という様に、船番に支隊番号がついている。(基本はこうだが、船番3桁や4桁の船は省や直轄地が絡んで少し複雑)

海洋監視船の中には、巡航"パトロール"を主に行っている船隊がある。(*3)
海監15、海監26、海監27、海監50の4隻は、以前から、東シナ海ガス田〜尖閣諸島周辺の海域を巡航していた。尖閣国有化を発表した直後、最初に尖閣周辺海域に現れた4隻。(参照) 
海監50は3000㌧級の大型新鋭艦で、東海総隊の旗艦。


海監51と海監66は、以前から尖閣諸島の周辺海域をうろつき、時々、接続海域に侵入していた、いわば担当者。
いまのところ、この東海総隊の2隻と応援の南海総隊の2隻をセットにした4隻、それと海監50ほかの巡航グループ4隻が交代して航行しているようだ。

南海総隊の2隻のうち、海監83はヘリ一機を搭載する3000トン級(海監50の姉妹船)だったが、11月7日からは海監84(1500㌧級)に代わった。

次の交代は、たぶん11月末から12月はじめ。
そこで海監83(3000トン級)がふたたび現れるか、それとも海監84や他の1000トン級が来るか、ちょっと気になっている。(*4)


(追記:2012/11/29)
尖閣周辺に最新中国船 「海監137」初確認(MSN産経フォト|11/29)
第11管区海上保安本部(那覇)によると、29日午後は、海監137のほかに「海監46」「海監49」が接続水域内で航行しているのも確認された。

連続1カ月が過ぎたからか十八大が終わったからか、巡航パターンを変えてきたよ・・・orz

海監137については、前の記事で書いています。
(参照:中国海監、新しい(?)3000トン級の海洋監視船を配備 | 昔の名前で出ています
(追記ここまで)


(追記:2012/12/17)
北海総隊の海監110と海監111が確認され、十八大前までのパターンは完全に変わりました。
【尖閣国有化】中国船が尖閣周辺航行 4隻、7日連続(MSN産経ニュース|12/17)

この新顔2隻については、うちのブログ記事で触れています。ご参照ください。
海監110海監111
(追記ここまで)

南シナ海での、定期パトロール。
201211kaikan102
铁血网より


尖閣周辺まで航行可能な1000トン級以上の、中国海监の海洋監視船は現在、29隻。(2012年11月20日現在)
その中には、船齢30年以上の“老兵”も多いことはこの前の記事で書いた。(参照

これまでに尖閣周辺に来ている海監船は、9月中旬に集結した海監船も含めて、すべてが中国海監が海洋監視船として新造した船、生え抜きだけだということは、意外と知られていない。
(追記20121129:海監137が現れたことで、この状況は変わりました。前身は中国海軍の拖中級・航洋曳船。)
その数は現在17隻。(もうじき18隻目が配備される)

北海総隊(北海总队) ・・・ 海监15、17、18、23、26、27
東海総隊(东海总队) ・・・ 海监46、49、50、51、66
南海総隊(南海总队) ・・・ 海监71、72、74、75、83、84

海监50と海监83は3000トン級(3980㌧)で、ヘリ1機を搭載する大型船。
海监71は1000㌧級の高速船(最高34ノット)。
一方、海监18のような海洋環境調査が主任務の船もあるし、この中では一番古い海監72(1989年建造)のような自力航行可能日数が20日と短い船もある。それぞれの担当海域を空っぽにするわけにもいかないだろう。

いまはまだ、こんな感じ。
テリトリーだと主張する場所を定期的に見回って、マーキングして、既成事実を作っている段階。


中国海监は第三期・海監船建造計画を2011年に開始し、2020年までに36隻を配備する計画をすすめている。うち1000㌧級以上は22隻(1500㌧級7隻、1000㌧級15隻)。(*5)
10年後には、尖閣諸島周辺海域に来る性能を持つ海洋監視船は、中国海監の新造船だけで40隻近くになる。
さらに、漁業局・漁政でも大型の漁業監視船を建造する計画が進んでいるし、中国海軍など他の組織の大型艦船の、海洋監視船への改装も行われている。

いまはまだ、海上保安庁が数で勝っているが、老朽船も多く、逆転される日は近い。

将来を考えた配備計画を考えるなり外交で決着を付けるなり、本気で対応を考えなければ、数年後には漁船も絡めた中国お得意の人海戦術で物理的に押し出されかねない。

「あの時にちゃんと考えて行動しておけば・・・orz」、という内向き思考は、今の日本社会では定番となっている。

本気で、そう言いたい人はいないはずだ。


(*1)海监27は、故障でもしてて出港が遅れたかな?
(*2)海監船の自力での航行可能日数は、1000トン級で約30日、1500トン級で40日。3000トン級以上は40~60日。海監50と海監83は60日に及ぶ。
(*3)中国海監は2006年7月から、海洋監視船による、東シナ海での権益保護と法執行のための定期パトロール(定期维权巡航执法)を開始した。 (2007年2月から、黄海と東シナ海での定期パトロールを開始)
(*4)かなりマニアックな楽しみかたをしてるなあ(笑)
(*5)残りは600㌧級。



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