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2012年12月

2012年12月29日 (土)

【尖閣】国家海洋局の航空機"Y12"の飛行コース(2/2)|軍事を煽る政府系中国メディア

尖閣激突  日本の領土は絶対に守る尖閣激突 日本の領土は絶対に守る
山田 吉彦 潮 匡人

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尖閣諸島の日本領海や接続水域への、中国の監視船の侵入が常態化しつつある。
12月13日には、国家海洋局 中国海監のY12型プロペラ機が領空侵犯をした。22日以降も中国機は日本の防空識別圏を越え、尖閣諸島まで100~120kmの距離に近づいてきた。

中国機の13日の領空侵犯と、22日の飛行コースについて、中国の政府系メディア「環球網」が地図を載せていた。
意図しているところがミエミエだったので、少し紹介してみたい。


前の記事:【尖閣】国家海洋局・中国海監の航空機"Y12"の飛行コース(22日・24日・25日)(1/2): メモノメモ(12/26)



201212kaikan701
环球网(12/24)より)
(大きい画像にリンクしています)

下の赤い矢印は13日の"予想"飛行ルート、上のオレンジ色の矢印は22日の"編集"飛行ルート。

「環球時報」の社説「社评:日本若致中方飞机坠落,必遭对等报复(社説:日本がもし中国の航空機を撃墜したなら、報復攻撃に遭うだろう)(环球网|12/24)」の関連記事。
空中戦になったら自衛隊機を撃墜するだろうと言っている。

この地図を、防衛省が発表した、22日、24日と25日の飛行ルートを重ねてみると、環球網の地図の飛行ルートは大きく食い違っていることが分かる。

201212kaikan702
(大きい画像にリンクしています)

海岸線を基準として重ね合わせた。(詳しくは前の記事を参照)
薄くなっていて少し分かりにくいが、少し北にある、重なった3本の矢印が防衛省発表の飛行ルート。

13日の"B-3837"機は、政府系メディアの人民日報ほか多くの中国紙が「浙江省の舟山基地から離陸」(地図上の黒い矢印)と書いているのに、ガッツリ無視して福建省福州から離陸したことにしている。
福州には、人民解放軍・南京軍区空軍の司令部があるので、福州空軍基地から離陸したと言いたいのだろう。


22日の"B-3806"機の飛行ルートは、恐らく読売新聞の記事の地図などを元にしたのだろう(中国紙にも転載されている)。
それっぽくジグザグさせているが、こちらも福建省から離陸させている。
さすがに13日と同じ飛行場から離陸はさせられなかったようだ。作図に苦労が感じられる(笑)。

その地域には、中国空軍が新たに建設しほぼ完成したと言われる"水門空軍基地"(水门空军基地)がある。
参考:台湾対岸、福建水門に新軍事基地 国防部:把握済み(中央社日文新聞|2012/5/27)

水门空軍基地は、尖閣諸島まで約380km、東シナ海ガス田まで約200km、台湾の台北市まで246km(参照:cn)。東シナ海を広くカバーする。
2011年後半には、J-10(殲-10, 歼-10)型戦闘機10機が確認された。


領空侵犯したのは、非武装の、国家海洋局所属の"Y12"プロペラ機じゃなかったっけ?
空軍基地から離陸とか、軍を絡めたら逆効果じゃ?(笑)


単に中国人が軍事ネタ好きなのかもしれないが、なにかと軍事方向に盛り上げようとしている。

日本の大手メディアの、軍事行動をイメージさせる中国紙の紹介記事を、ちゃんと読んで、ソースを調べてみると、元ネタが「環球時報」である事はけっこう多い。(*1)

そういう報道を読んで憤る人も多く、それをまた中国紙が「日本は右傾化が進んでいる」と書くわけだが、いったい誰が煽って誰が盛り上げているのやら・・・
マッチポンプとは言わないが、日中両国のマスメディアがお互いにレイズしあっているようにも感じられてくる。


(*1)中には、中国語本紙では元ネタが「环球时报(環球時報)」と書かれているのに、その日本語版では字数の関係か削られている場合もある。

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「環球時報」は政府系メディアと紹介され、特に大衆向けの愛国的な記事が多い。

そこんとこ、ブログ「政治学に関係するものらしきもの」さんは愛国者御用達と、環球時報の多くの記事の紹介をされている。(とても面白いので、ご一読をお奨めします)

中国紙『環球時報』は日本に対して批判的か?:政治学に関係するものらしきもの

この中で毎日新聞の記事「対日強硬論目立つ『環球時報』の編集」(5/26)を引用している。

「環球時報」の過激な主張の一部を引用して伝え続けることで、「強硬な中国」像が一層強調され、日本での反中国感情が強まる引き金になる恐れもある。

この意見に大いに同感。(毎日新聞の記事は未読)
現在もその傾向は変わらず、尖閣絡みの緊張感が高まるにつれてやや拡大していると感じる。


ただ・・・、
中国国内の社会状況が不安定化すると、反日ムードを盛り上げてガス抜きするのはいつものやり方だけど・・・、むしろ今は、中国は「落とし所」を模索しているんじゃないだろうか。
日本による尖閣国有化の後の対応、特にあの「反日暴動」を起こしたところで、中国は対応を間違えたのんじゃないだろうか?


極端な軍事強硬論を多く展開し、最悪の事態を想像させることで危機感が高まる。国内のガス抜きにもなるだろう。
軍事衝突は避けるが、万が一の時は「全て日本の責任」だと言っている。

一方で、その強硬論に比べれば、中国外交部の日本への打診が比較的に理性的で妥当なものだと、誘導しようとしていると感じられる。

防衛省のシンクタンク、防衛研究所がまとめた「中国安全保障レポート2012」では、中国外交部や海防を受け持つ中国海監や渔政、中国軍との連携が進展していると分析している。尖閣問題で、政府系メディアの記事の方向性(細かい部分はともかく)をコントロールしていても不思議はない。

中国外交部の華春瑩(华春莹)報道官は12月26日の定例記者会見で、尖閣諸島問題に関するいつもの中国政府の主張を述べた後、最後にこう締めくくっている。これがホンネではないだろうか。

中国側は、対話と交渉を通じて隣国との領土紛争問題を解決することも主張している。日本側が誠意をみせ、中国側と共に努力し、対話と交渉を通じて問題を適切に解決し、関連問題をコントロールするために現実的な努力を払うことが当面の急務だ。
12月26日中国外交部華春瑩報道官の定例記者会見のうち,日本関係の問答(中華人民共和国駐日本国大使館|12/27)

ーーーーーーーー
我们也一贯主张通过对话和谈判解决与邻国的领土争端。当务之急是日方拿出诚意,与中方共同努力,为通过对话和谈判妥善解决和管控好有关问题做出切实努力。
2012年12月26日外交部发言人华春莹主持例行记者会(中华人民共和国外交部|12/26)

「日本側が誠意をみせ、」と、まず言うところが相変わらずだなあ(笑)

中国が考えるとりあえずの落としどころは、いわゆる「棚上げ論」から一歩踏み込んだところでの、「領土問題としてテーブルに載せて」「日中共同管理」と思われる。
東シナ海ガス田での成功事例を踏まえ、ゆくゆくは南シナ海での成功例のように拡大しようとするのではないだろうか。

カーター元米国大統領が行った、12月中旬の中国 海南市での「三亜財政経済国際フォーラム」の基調講演(参照)でも日中共同管理に触れており、裏付けや権威付けの意図があると感じられる。

軍事衝突は嫌だ。
しかし、中国の提案との二者択一ではない。
中国側が自分に都合良く考えて言っていることなので、日本がどうするかは別問題。

少なくとも中国政府は、"何をするか分からなかった"野田政権に比べると、安倍政権は、外交交渉の相手としてまだ信頼できると思っているようだ。


『安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。』参照

中国メディアに煽られるまま、日本国内で軍事行動を望むような世論の圧力が増していくと、それは中国に有利な状況となると思う。

残念な結果にならないよう、穏やかな新年を祈りたい。


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中西 輝政

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2012年12月26日 (水)

【尖閣】国家海洋局・中国海監の航空機"Y12"の飛行コース(22日・24日・25日)(1/2)

201212kaikan602
防衛省(pdf)より)

中国国家海洋局のプロペラ機が、尖閣諸島の領空侵犯と、接近を繰り返している。
12月13日に領空侵犯。12月22日、24日、25日と続けて、尖閣諸島から100〜120kmまで接近した。
防衛省の発表資料を元に、22日、24日、25日の飛行コースを地図上で重ね合わせてみた。

防衛省によりますと25日昼前、中国の国家海洋局所属のプロペラ機「Y12」1機が、尖閣諸島に北西から接近しているのを自衛隊がレーダーで確認しました。
沖縄の那覇基地からF15戦闘機がスクランブル=緊急発進し、中国機は尖閣諸島の北およそ120キロで大きくUターンして、尖閣諸島から遠ざかったということです。
領空侵犯はありませんでした。
尖閣諸島では、同じタイプのプロペラ機が今月13日に初めて領空を侵犯して以降、領空侵犯はないものの、今月22日、そして24日と、島への接近を繰り返しています。
ほぼ同じ時間帯に似通ったコースを飛行しています。
中国機 また尖閣諸島に接近(NHK|12/25)


防衛省 統合幕僚監部の発表資料
『中国機の東シナ海における飛行について』|12月・「22日」「24日」「25日」(3つともpdfファイル)

201212kaikan601
(大きな画像にリンクしています)

GoogleMapを含めた地図4枚を、海岸線を基準にして全体的に重ね合わせた。(微妙なズレは キニシナイ!)
領空は12海里(約22.2km)。"100km圏"と添字がある赤丸は、魚釣島と久場島からの距離100kmを表している。

中国海監所属の航空機の飛行コースは、22日は赤色の矢印。24日は青色で、25日は緑色(この両日は最後に、まったく同じルートを北西に飛んだので、その部分の矢印が重なり合っている)。


この3回の飛行ルートが、ほぼ同じだった事がよく分かる。

関連記事:
【尖閣】領空侵犯した国家海洋局・中国海監の航空機 "B-3837"機 Y-12IV型・主要諸元
【尖閣】領空侵犯した中国海監の航空機の機長インタビュー|海監の戦略
【尖閣】に接近してきた中国海監の航空機 "B-3806"機(12/22, 12/24)

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13日に領空侵犯をしたプロペラ機"B-3837"(Y-12Ⅳ型)は、中国海監・東海航空支隊の舟山基地から離陸した。(参照:.cn)(*1)
舟山基地は、浙江省舟山市の"朱家尖島"、舟山普陀山空港にある(*2)。地図の黒い矢印の先の島。
防衛省発表の飛行コースから考えると、3日とも舟山基地から飛んできたのだろう。

南北方向の赤い折れ線は、日本の防衛識別圏(ADIZ (Air Defense Identification Zone))。(*3)
航空自衛隊は、所属不明機が防空識別圏を越える姿勢をみせた時点で、スクランブル(緊急発進)を行う事が多い。
(よく「スクランブル発進=領空侵犯」と勘違いされるが、むしろ、領空侵犯に至らないスクランブル発進が圧倒的に多い。)


22日(赤色)に"B-3806"機(Y-12Ⅱ型)は、最初、防空識別圏の外をうろついていた。防空識別圏を、尖閣諸島とは別方向に向かって越えた数分後に、急転回して尖閣に向かうコースをとっている。なにか小細工をしてきたようだ。(Y-12型機の巡航速度は約300km/h)

興味深いことに、海監機は3日とも、久場島から110km位の緯度で東に進路を変えている。そしてほぼ同じ位置で北に進路を変え、帰還している。
自衛隊機に追い返されたというよりも、事前に予定した通りの飛行コースを飛んで、あえて自衛隊機にスクランブルをさせる為の"挑発"ではないだろうか。

結果的に、国家海洋局所属のプロペラ機"Y-12"型と確認されたが、スクランブル発進した時点では、相手がどこの所属機か、武装機か非武装機かは分からない。(飛行ルートと速度から、いつもの"お客さん"と推測されるくらいだろうか)
どこの国でも、中国でも、同じように空軍機が緊急発進をして確認するケースだろう。

それを中国は、中国海監の非武装のプロペラ機を、日本の自衛隊の武装ジェット機(F15戦闘機)が緊急発進して追い返したと言っている。尖閣諸島での日本の治安維持活動は不法行為であり軍事的にエスカレートしていると主張するための、プロパガンダ、世論工作と感じられる。

中国外交部の報道官は、尖閣問題に関して「日本は小細工はするな」「火遊びはするな」と発言する。
はてさて、いったいどっちが小細工をしているのやら?(笑)


同じ飛行コースと油断させておいて2機目を福建から飛ばすとか、高度を変えてくるとか、何か小細工をしてくるかな?



ーー(追記:12/27)ーーーーーー
26日に、再び中国機が防空識別圏を越えてきた。
防衛省資料:中国機の東シナ海における飛行について(pdf)(統合幕僚監部|2012/12/26)

飛行コースは、過去3回とほぼ同じ。
進路を東に変えた位置はほぼ同じで、緯度も同じ。進路を北方向に変える位置は4回ともまったく同じ。

中国海監にレンタルされた機体とすると、パイロットは民間航空会社所属だろう。海監から指定された飛行プラン通りに飛んでいるのではないだろうか?

どこが、尖閣諸島の航空パトロールなのやら。
ーー(追記ここまで)ーーーーーー



ーー(追記:12/27)ーーーーーー
国家海洋局の報道官が、中国海監の航空機の飛行について発言した。
中国海监飞机在我国空域正常巡航 日本干扰行为导致事态升级后果自负(12/27)

かいつまんで書くと、中国海監の航空機はずっと大陸の沿岸や島嶼、東シナ海ガス田などで定期パトロールを行っていて、今回の飛行はその延長線上にある、と言っているようだ。

また飛行の南限が北緯27度と書いてあるので、22日以降に、Y12型機が進路を東に変えたのは北緯27度線なのだろうか。
「北緯27度線」というと、1952年の奄美諸島返還の後に1972年に沖縄が本土復帰をするまでの"国境線"。
何か、含みをもたせているのだろうか?
ーー(追記ここまで)ーーーーーー



(*1)13日は、"B-3806"機が随伴して飛行したと発表している。どこまで随伴してたかは分からないが。
(*2)GoogleMapで朱家尖島の飛行場を調べると、屋根に「中国海监」の文字とマークのある格納庫が見える。東海航空支隊のハンガーだろう。飛行場近くにジェット機の形の池があるのが、微笑ましい。(笑)
(*3)与那国島沖の防空識別圏拡大部分は反映させていません。本筋でないし、書くのが面倒でした。 m(_ _;)m

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めも
中国機の飛行コースに絡めて、次の記事で中国紙の記事紹介を考えているので、タイトルに"(1/2)"とつけています。
長文を減らさねばw



2012年12月22日 (土)

【尖閣】に接近してきた中国海監の航空機 "B-3806"機(12/22, 12/24)

201212kaikan501
47NEWSより)

12月22日の昼前、中国海監の海洋監視機 Y-12型 "B-3806"機が、尖閣諸島の北、およそ120kmまで近づき、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進した。中国機が進路を変えたため領空侵犯はなかった。

中国機が尖閣諸島接近 領空侵犯はなし( NHK|12月22日 20時47分)
中国機1機が尖閣に接近 空自がスクランブル(47NEWS|12/22 20:46)

防衛省によりますと、22日昼前、中国の国家海洋局のプロペラ機、「Y12」1機が、尖閣諸島に北側から接近しているのを自衛隊がレーダーで確認しました。
このため、沖縄の那覇基地からF15戦闘機が、スクランブル=緊急発進しました。
中国機は、尖閣諸島の北およそ120キロまで接近しましたが、その後、針路を東に変え、さらに北に飛行しながら尖閣諸島から遠ざかったということです。
防衛省によりますと、中国機による領空侵犯はなかったということです。

NHK(12/22)


(追記12/23:記事末尾に、飛行ルートの地図を追加掲載した)
(追記12/24:24日昼前に、同じ中国当局機"B3806"が尖閣に接近。22日と似た飛行コース。(参照:NHK|12/24
(追記12/25:記事末尾に、24日の飛行ルートの地図を追加掲載した)


この機体は、12月13日に、領空侵犯をした中国海監の海洋監視機 "B-3837"機に随伴して、浙江省の舟山基地を離陸したといわれていた "B-3806"機。

中国海監にこの番号の機体はなかったが、一連の領有権問題に対応して、中国海監東海航空支隊が新たにレンタルしたのだろう。
これで、中国海監が所有する航空機(ヘリ含む)は11機が確認された。


元は、中国飛龍専業航空公司(中国飞龙专业航空公司)が所有し運用していた機体。

201212kaikan502
Airliners.netより)

ボディの2本の線が同じ機体であることを連想させる。

機首に"中国海監"のマークを付けて、胴体に"中国海监"の文字を付けている。
機体後部の"中国飞龙专业航空公司"の文字を消して、 "CMS (China Marine Surveillance)"の文字で上書き。
尾翼にあった中国飛龍のマークを塗りつぶして、その上、尾翼上部に中国国旗を描いているので、とてもバランスの悪い位置に国旗が描かれている。
レンタルだろうから、もしかしたらそれらはシールで隠しているだけかもしれない。


12月13日に領空侵犯した "B-3837"機と、ボディラインと、国旗やCMSの文字等の位置やデザインが違うことがよく分かる。

"B-3837"機
201212kaikan504
中国網日本語より)

"B-3837"機は、中国海監東海航空支隊が所有する機体だが、航空サービスやパイロットは民間航空会社に依託されている。
(参照:【尖閣】領空侵犯した中国海監の航空機の機長インタビュー|海監の戦略

レンタル機とすると、"B-3806"機のパイロットもサービスも民間に委託された可能性が高いだろう。


この"B-3806"機。

22日のニュースでは、「13日に領空侵犯した機体と同じプロペラ機"Y12"」と発表されたが、正確には少し違う。
13日に領空侵犯した"B-3837"機は、"Y-12Ⅳ"型機で、今回の中国飛龍専業航空の"B-3806"機は、古い"Y-12Ⅱ"型機。( WikipediaにY-12Ⅱ型機の諸元が載っている。(記事公開時点))

大きな違いは航続距離で、Y-12Ⅳ型機は1300kmを越えるが、Y-12Ⅱ型機は1000kmちょっと。
少しの違いのようだが、その意味は大きい。
中国海監・東海航空支隊のメインベース、浙江省の舟山基地から尖閣諸島までは、片道で約500kmある。

13日には、"B-3806"機もその舟山基地から離陸したと発表した。
一方、今回の報道では、数時間にわたって尖閣諸島付近を飛行した後に東に進路を変え北上したそうだ。(参照
舟山基地から来たとするとY-12Ⅱ型機の能力を超えていると思われる。エンジンや燃料タンクを更新したか、あるいは、福建省あたりの飛行場を使ったのかもしれない。
(わざわざ東に進路を変え北上したのは、撹乱のためだろうか?)


ーー(追記:12/23)ーーーーーーーー
防衛省から"B-3806"機の飛行ルートが発表された。
自衛隊機がスクランブルし、中国機が「数時間にわたり付近を飛行」という報道から、尖閣周辺を長時間うろついていたイメージだったが、少し違っていた。
このルートならY-12Ⅱ型機でも、浙江省の、東海航空支隊・舟山基地からの飛来は充分可能だ。

201212kaikan506
中国機の東シナ海における飛行について(pdf)(統合幕僚監部|12/22)より

飛行ルートが分かり、記事タイトル「【尖閣】領空に接近した中国海監の航空機 "B-3806"機(12/22)」が過大な表現だったので、「【尖閣】に接近してきた〜」に修正しました。
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーー

(参照:【尖閣】領空侵犯した国家海洋局・中国海監の航空機 "B-3837"機 Y-12IV型・主要諸元


201212kaikan505
BBSより)

中国飞龙专业航空公司の頃は、"B-3806"機は、機体後部に地質調査のための磁気探査装置を付けていた。
今回飛来した、中国海監"B-3806"機には付いていない。外したようだ。



ーー(追記:12/25)ーーーーーーーー
24日にも、中国のプロペラ機が約100〜120kmまで接近し、自衛隊機がスクランブルをかけた。
中国当局機がまた尖閣諸島に接近(NHKニュース|12/24))

中国機は"B-3806"機。下図はその機の飛行ルート(防衛省発表)で、22日とほぼ同じことが分かる。
201212kaikan507
中国機の東シナ海における飛行について(pdf)(統合幕僚監部|12/24)より

タイトルを「【尖閣】に接近してきた中国海監の航空機 "B-3806"機(12/22)」から、「【尖閣】に接近してきた中国海監の航空機 "B-3806"機(12/22, 12/24)」に修正。
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーー


ーー(追記:12/26)ーーーーーーーー
追加記事:
【尖閣】国家海洋局・中国海監の航空機"Y12"の飛行コース(22日・24日・25日)(1/2)(12/26)
22日、24日、25日の飛行コース地図を重ねてみた。
ーー
26日も、Y-12型機が確認された。3日連続。

中国機 3日連続で尖閣に接近(NHK|12/26)
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーー



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2012年12月21日 (金)

【動画】中国・上海のデパートの巨大水槽"爆発"の瞬間!!!

上海の繁華街、南京東路にあるデパート「東方商厦」の巨大水槽が、18日の夜に突然破裂、15人が怪我をしました。
その瞬間を撮影した、監視カメラの映像が公開されました。


本当に突然に!、"爆裂"したことが分かります。

(((( ;゚Д゚)))アイヤーーーッ ガクガクブルブル



前の記事:中国・上海のデパートの巨大水槽が爆発(写真4枚) アクリル製 原因は温度差?(12/20)


以下、スナップショット画像(6枚)。
わずか2秒間の出来事。(3枚目〜5枚目は同じ、"00:27"秒)


"00:25"秒
201212shanghai201

"00:26"秒
201212shanghai202

"00:27"秒
201212shanghai203

"00:27"秒
201212shanghai204

"00:27"秒
201212shanghai205_2


"00:30"秒
201212shanghai206


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2012年12月20日 (木)

中国・上海のデパートの巨大水槽が爆発(写真4枚) アクリル製 原因は温度差?

201212shanghai101
南海网)より

上海の繁華街、南京東路にあるデパート「東方商厦」の巨大水槽が、18日の夜に突然破裂、15人が怪我をして、サメ3匹が死亡したそうです。

< びふぉあー↑>

東方商厦1階のウィンドウのあれです。
上海に行ったときに、近くで見たことがある人もいるでしょう。

ーー(追記:12/21)ーーーーーーーー
"爆裂"の瞬間の監視カメラ映像が公開されました。

次の記事:【動画】中国・上海のデパートの巨大水槽"爆発"の瞬間!!!

ーー(追記ここまで)ーーーーーーーー

< あふたー ↓>
大きな破片がデパートの前に散乱し、水槽前の手すりがひどく変型しています。

201212shanghai104

201212shanghai102
南海网)より

水槽は、幅7m・高さ3m・奥行き1.5m、重量33.5トン。

日本語ニュースなどでは「ガラス」の水槽と書かれていますが、「アクリル」製だそうです。(参照:cn

厚さ15cmくらい。
(追記:厚さ7.5cmの板を2枚貼り合わせていたようです。詳しくは文末に。)

201212shanghai105

201212shanghai103
南海网)より

18日の夜7時40分頃、なんの前触れもなく突然"破裂"。
デパート外側のウィンドウが完全に壊れただけでなく、店内側のウィンドウも壊れ、化粧品売り場のディスプレイが滅茶苦茶に壊されました。

水槽の近くにいた、店員や警備員7人、お客さんや通行人8人の計15人が怪我を負い、30歳位の男性が足を骨折する大怪我。ただし、この男性以外の14人は夜10時には帰宅できたそうです。

さらに、サメ3匹が死亡という惨事。( ;゚Д゚)

ウミガメもいましたが、こちらは助かったようです。 (; ̄ ・ ̄)=3 フゥ...


原因はまだ分かっていません。
この日の外の気温が氷点下近くだったことから、水温との温度差で壊れたのではないかとも考えられています。(参照:cn

水槽を作ったのは、上海海聖(上海海圣水族设备厂)。
上海万博に巨大生命球を納入(参照:cn)するなど、実績はあるように思えますが、どこか設計や施工に問題でもあったのでしょうか。

上海海圣のあるスタッフは、取材に対して「こんな事が起こったのはじめてだ」と語り、事故原因の調査に時間が必要なので、いまは多くはコメント出来ないと話したそうです。(参照:cn

ーー(追記201212/21)ーーーーーー
別の水槽製作会社の技術監督の説明では、
厚さ15センチのアクリル製の水槽が"爆裂"する率は、数万分の一と低い。
このデパートの水槽は屋外にあるので、温度差が原因の可能性がある。また紫外線劣化の影響も考えられる。
工期の関係で、厚さ15cmのアクリル板は使わずに、7.5cmのアクリル板を2枚貼り合わせているので、温度差による収縮の負荷の影響は大きかっただろう。

14名伤员已出院警方初步排除人为破坏 国内尚无“展示用鱼缸”相关标准规定
(前半略) (中国)国内には"展示用水槽"に関する規格や規制はまだ無い)(上海青年報|12/20)

(追記)東方商厦と製造業者、工事業者は、安全性に問題はなかったと言っている。(参照:cn
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーー


この大水槽は2010年9月末に除幕式が行われた、まだ新しいもの。

わずか2年で爆発ですか・・・おそロシア さすが、チャイナボカン・・・

めも
1元コインが爆発したときの記事でも書きましたが、こういう事件事故での定番の表現が"爆裂"や"爆炸"、時には"自爆"。
自然と日本でも、また"爆発"と言われますよね(笑)


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2012年12月19日 (水)

【尖閣】『中国安全保障レポート2012』防衛省防衛研究所 編

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岡田 真理

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防衛省のシンクタンク、防衛研究所が、19日付けで、中国の人民解放軍と政府部門の政策調整に関する『中国安全保障レポート2012』を発表した。


『中国安全保障レポート2012』(日本語・英語・中国語)は、防衛研究所のホームページで公開されている。

中国安全保障レポート - 防衛省防衛研究所



レポートは、周辺諸国が中国との係争地域に軍隊を派遣すれば、国家海洋局などが実施している権益擁護活動への支援として「人民解放軍が運用される可能性が高い」と分析。周辺諸国としては「軍が投入される状況も想定した上での対応が必要」と強調している。
MSN産経(12/19)より)

中国海軍 尖閣諸島周辺で活動の可能性(NHK|12/19)
中国、尖閣など海洋権益で「軍投入の可能性高い」 防衛研報告書(MSN産経|12/19)

レポートについて、「中国人民解放軍が投入される可能性が高い」と危機感をもった報道や意見を多く見かける。

それと共に、レポート公表前日に行われた、ウォールストリートジャーナル(WSJ)紙による"防衛研究所"の 増田雅之主任研究官への取材記事が興味深い。

中国、尖閣諸島でエスカレート回避の意向—防衛研(WSJ|12/18)

日本の防衛省のシンクタンク「防衛研究所」の増田雅之主任研究官は18日、日本が支配する尖閣諸島の周辺海域に中国が最近、船舶を派遣していることについて、日本による尖閣諸島の「実効支配」をやめさせるための長期的な戦略の一環だと述べた。しかし同時に、緊張が劇的に高まるのを避けるため、中国当局が監視活動を調整しているとも指摘した。
WSJ(12/18)より)

防衛研究所の増田雅之主任研究官は、この『中国安全保障レポート2012』の執筆者4人のうちの1人。

その専門分野(参照)と"はしがき"の記載順から、第三章『軍と政府が連携を深める安全保障政策』(27〜37ページ)を執筆したと考えられる。
(参考:中国は本当に日本の“脅威”となったのか ――防衛省防衛研究所・増田雅之主任研究官に聞く(ダイヤモンド|9.21)

 同氏は、個人的に日本の海上保安庁も監視能力の強化に真剣に取り組まなければならなくなると考えており、そうしなければ力のバランスが中国に有利な方向に傾くだろうと警告した。
 さらに、中国が軍を動員するとは予想していないと述べた。また、同国は人民解放軍(PLA)を動員するような事態にならないように情報をコントロールしようとしていると思うと指摘した。
WSJ(12/18)より)

中国軍より、中国海監の監視船ネタを追いかけている一般人の考えですが、この意見に同意。

海監ネタのこれまでの拙文で中国の「世論戦」「法律戦」に触れてきたが、情報や報道の"表現"を管理しコントロールしようとしていると感じている。
弱腰と見られないよう示威行為は続けつつ、既成事実を積み上げていって、(少なくとも今は)日米と軍事対立しない状況を作ろうとしているのではないだろうか。

海保の体制を強化し整えて最適化しないと、疲弊していって、徐々に圧されて押し出される。

また、中国は日本の右傾化を誘い、軍事的な暴発を期待している、という不安感を覚えている。
海監の航空機"B-3837"機による領空侵犯が、衆議院選挙投票日直前に起きた事で、「中国は、実は(右傾化と言っている)安倍政権を望んでいるんじゃない?」という書き込みをいくつも見かけた。

12月18日のラジオ・フリー・アジア(RFA)の社説「钓鱼岛之争:北京的战略企图(北京の戦略企画)」で政治評論家の陳破空は、日本の右傾化を中国が誘因している可能性を述べている。


日本が軍事的に暴発したら、中国は大義名分をもって軍隊を出してくるだろう。
先に引き金を引いたのが日本側となると、尖閣諸島が日米安保条約の枠内であっても米国政府の対応は鈍くならざるをえない。
中国は、钓鱼岛は中国にとっての真珠湾だ、とか言って、新聞・テレビ広告を出して米国世論を刺激するかもしれない。

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第3章第2節『海防で役割を増す人民解放軍』では、海洋安全保障の分野で、人民解放軍と政府部門が連携を強めている状況を解説している。
中国で"海防"に関わる海洋法執行機関は主に5つ(海監、漁政、海巡、海警、海関)。

この5つの海洋執法組織は「五龍」と呼ばれる。
 国土資源部 国家海洋局 中国海監総隊(海監、海监)
 農業部 漁業局(漁政、渔政)
 交通運輸部 中国海事局(海巡)
 公安部 公安辺防海警総隊(海警)
 海関総署(*税関の事)密輸取締警察(海関、海关)

それらと人民解放軍が連携する上での、海防体制の統一的な管理メカニズムの中心に "国家辺海防委員会"がある。

この国家辺海防委員会は、9月13日の中国海監の海洋監視機 "B-3837"の領空侵犯にも関わったと報道された。(参照:「「国家辺海防委員会」領空侵犯など関与か」 (News i /TBS|12/14))(*1)

面白いことに、人民網の、今回の『中国安全保障レポート2012』を報じた記事が、この "国家辺海防委員会"を特に取り上げていた。

しかも、わずか400文字弱の短い記事で・・・

レポートは、海洋安全保障に関して、軍隊と政府の政策調整の中枢として“国家辺海防委員会”に注目しているが、“活動の詳細は明らかではない”としている。

报告对中国军队及政府就海洋安全保障进行政策调整的中枢部门“国家边海防委员会”表示关注,但“尚不清楚其活动详情”。

日报告臆测中国或向钓鱼岛“投入军事力量”(人民网|12/19)


こ・・・これはっ!?( ;゚Д゚)







と色めき立ったのですが、実は、共同通信社・中文記事の丸写しでした。  (ノ∀`)アチャー

日本防卫省智库发布《中国安全保障报告2012》(共同网|12/19)

共同通信社は、この "国家辺海防委員会" に注目しているようだ。

動向を注視すべきかもしれない。

(*1)もしかしてこの記事のニュースソースは防衛研究所?



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2012年12月18日 (火)

【尖閣】最大の漁業監視船「漁政206」の"漂泊"と"孫子の兵法"|中国メディアの記事

201212kaikan401
中新网より)

尖閣諸島周辺では、中国海監が3000㌧級の海洋監視船 "海監50"、"海監110"、"海監111"、漁政局が5000㌧級の漁業監視船"漁政206"と、大型船ばかりを並べてきた。

その漁業監視船"漁政206"、16日の衆院選挙での自民党圧勝のニュースで流されてしまい、大して話題にならなかったが、動力停止して漂流したまま領海に侵入したというニュースがあった。

日称中国“渔政206”船“漂进”钓鱼岛12海里(环球网|12/16)
(日本メディアによると、中国の"漁政206"船が"漂流"して魚釣島12海里に入った)

中国では、環球網(环球网)が記事にし、いくつかのメディアが転載。人民網や新華網など大手はほとんど転載していない。単純転載記事の他は、いまのところ環球時報などゴシップ色の強いメディアだけよのようだ。

政府にとって都合の悪いニュースは報道しないか、薄めて歪めるというよくある対応だろう。(中国に限った話ではない)


元は、共同通信社が配信した記事。

第11管区海上保安本部(那覇)によると、領海侵入したのは「漁政206」。16日朝、久場島の領海外側の接続水域を漂泊していたが、潮に流されるようにして領海に入り、約50分後に領海から出た。

尖閣領海内に一時中国船(沖縄タイムス|2012年12月16日)
(赤字強調は管理人による)。

故障なのか、それとも機関を一時停止していただけなのか・・・、中国情報サイトのサーチナは「尖閣近海で漂泊…中国最新・最大の漁政船、動力喪失か」とやや突っ込んだ表現をしている。


さらに突っ込んだ記事を書いているのが、中国南部の金融経済誌 "股城網(gucheng)"。

中渔政船漂进钓鱼岛?为何会飘进?值班人员睡着?(股城网|12/17 14:36:34)
(中国漁政船が钓鱼岛で漂流?なぜ漂流した?当直船員が寝てたのか?)

この記事が使っているのが、今の5000㌧級の"渔政206"船(冒頭の写真)ではなく、退役した?小さな"漁政206"の写真(次の写真)なあたり、信頼性はアレな記事と感じられる。
(お奨め記事や記事下のサムネイル画像からどういうメディアかイメージ出来ると思う。)

中国網民(ネットユーザー)の「当直が寝てたんじゃね?」というバカにしたコメントなどを載せている。

201212kaikan402
中国评论新闻より)

ところが、苦情でも来たのだろうか・・・、3時間後に、執筆者を変えて、いや違う!「"漂流"は策略である!」という記事を出してきた。

中渔政船漂进钓鱼岛难道这是一种策略 进入的方式很耐人寻味(股城网|17:19:07)
(中国公船が钓鱼岛で漂流したのは一種の策略である。非常に興味深い侵入方法だ)

エンジン修理や燃料の節約といった簡単な理由ではなく、"漂流"には"深い意味"がある、"漂流"を装うことによってチャンスを見つけて座礁させようとしている、のだそうだ。
そうすれば人道的対応と理由をつけて、対外的にも大手を振って、救援船を派遣させ上陸出来るだろうと書いている。
さらに次の記事では、13日の海監航空機の領空侵犯も含めて、中国の戦略は敵を疲労させる<孫子の兵法>に則ったものである、と繋げている。

執筆者の分析では、同じような中国の監視船の"漂泊"行動は今後も継続されるとのこと。


いやいや(笑)
今後も引き続き"漂流"するかもとか、漁業局と渔政206船の真意は分からないが・・・、1998年進水だけど一応は「最新鋭」と喧伝した渔政船で、5800㌧の「最大」の漁業監視船でしょう?

漁船が座礁偽装というならともかく、そんなみっともない姿を見せるかなあ?
孫子曰く「兵は詭道なり(兵者诡道也)」。
予行演習してたら台無しじゃないだろうか(笑)


それにしても、股城网(gucheng)といい证券之星(stockstar)といい、ファイナンス系のネット新聞は、尖閣問題に限らず、煽る方向に走っているような気がする。
雑多な報道がある中国、いろいろと楽しませてくれます。

・・・
このネタはあまり話題にならなかったようだが、これまでに「大ブレイク」した記事もある。

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今年10月末に、「海監の船員募集に応募者ゼロ、海保は過去最高応募者。」という報道があった。
(参照:中国、海監船の乗務員募集に応募者なし(イザ!|10/31))

この報道の後、参照記事が大量に作られたので、目にされた方も多いことだろう。

中国でも大騒ぎで、新聞やテレビで多くの検証報道が出て、人民網や新華網など政府系メディアはそれを打ち消すための報道をする羽目となっていた。
(例:中国海洋局:応募者7400人以上が海洋監視隊人材募集を争奪(中国網日本語版|11/6))


元は、北京のタブロイド新聞 "新京報"の、国考(公務員試験)の競争倍率ベスト10・応募者0の組織ワースト10という記事。(*1)
それを日本経済新聞が吸い上げて、中国海監だけ抜き出して海上保安庁と比較した記事にするという快挙!
さらにFNNがテレビ報道(リンク切れ)したことで、日中両国で仲良く大ブレイクした(笑)


日本のマスコミ各社の記者さんたちにはぜひ、新華社通信や人民日報、環球時報のような中国の官製メディアのニュースをただ伝えるだけでなく、色々な中国メディアの興味深い記事、意見、解釈などを紹介してほしいものだ。

退屈なテンプレート記事よりも、閲覧者数と参照数が格段に増えることだろう。

(*1)新京報は、南方報の新聞と同じように、独自取材や(比較的に)自由な報道姿勢の中国メディア。おすすめ。

めも
南海区渔政局に、世界最大の15000㌧級 "漁政88"があるという。元は海軍の輸送艦 "888 抚仙湖"(撫仙湖)号。
報道ではなぜか、漁政206も「最大」と書かれる。


(追記:公開当日深夜| 尖閣の記事は基本"である調"で書いているのに、何で、ですます調で書いたんだろ??? である調に書き換えました)




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2012年12月17日 (月)

『外科医、正露丸を斬る』読了

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『外科医、正露丸を斬る 〜ぼくが外科部長をやめて経営者になったら見えてきたこと』読了

著者の柴田高 氏は、正露丸やクレベリン等を製造販売している大幸薬品の代表取締役社長(医学博士)。

ダイヤモンド社の『Kei』連載のコラムに、大幅加筆修正をした一冊。
ラッパのマークの『正露丸(征露丸)』が効く理由や、『クレベリンゲル』の空間除菌に少なからず興味があるなら読んでおいて損はないと思う。それと、筆者は肝臓外科専門医だったので、それ関係の裏話。

コラムの一部は、ダイヤモンド社のウェブページで読むことができるが、そこでは外科医の視点での雑多なコラムという印象は拭えない。本書は、コラムの文章に加筆して、「一見すると何の価値もないように見えるものが、見る人によっては『宝の山』になることがある。」という方向で、まとめ治したのだろう。

コラム『外科医のつぶやき』最終回:“想定外”のままですんでもらいたい、 強毒性新型インフルエンザの憂鬱



うちのブログでは、二酸化塩素ガスを使った消臭除菌製品の検証論文の紹介など、記事にしてきた。やはり気になるのは『クレベリンゲル』に関わる部分。

ちょっと尺が短いのは残念だったが、コラムに載っていない事(*1)も含めて、面白く読むことができた。
『クレベリン Cleverin』は、「室内を賢く(clever)、清潔(clean)にする」から命名されたことは、意外と知られて小ネタだろう。


大幸薬品は、これからの衛生管理として「3層防衛」を提唱している。

第1層「物体防衛」:ウイルスが体や物体に付着することを想定した、手洗いの励行、咳・くしゃみのエチケット、排泄物処理等の「うつらない」「うつさない」行動の徹底。

第2層「空間防衛」:ウイルスが咳やくしゃみで空間中に浮遊すると想定し、呼吸することにより吸い込むウイルス量を減らす。二酸化塩素ガスを使用した製品『クレベリンゲル』の「空間除菌」はここにあたる。

第3層「体内防衛」:ウイルスの体内への侵入とその増殖を抑える。うがいによる排出やワクチン接種。


本書で詳しく書いているが、大幸薬品のホームページにも書かれているのでぜひ参考にしてほしい考え方だ。

これからの衛生管理「3層防衛」について|これからの衛生管理(大幸薬品株式会社)



読んでいて感心したのは、医者としての視点と、経営者としてのフットワークが、うまく相乗効果をあげている点。
上場直後に、幸か不幸か鳥インフルエンザの世界的流行が起こったように、そこに運が引き寄せられたとも感じられる。
その根幹にあるのは、「見る人によっては『宝の山』」という視点なのかもしれない。

本書の終わりの方で、今興味をもっているのは、「噂話に惑わされないよう」と慎重な表現を使いつつ放射線ホルミシスと書いている。

あやしい・・・(笑)

それが「宝の山」となるか、間違いと証明されるか、あやしいままで消えるか、これからの研究に期待したい。何も研究がされないよりずっといい。
予想と違う実験結果が出れば出たで、それは何か別の大きな発見につながることもあるだろう。

そういう研究がiPS細胞につながったと、山中伸弥教授はノーベル賞受賞会見で語った。(参照

「予想と違う実験結果が、iPS細胞(人工多能性幹細胞)につながり、この場に来ることができた。予想外の結果は失敗ではなくチャンスだ」


(*1)Kei本誌のコラムを全部読んだわけではないので、未確認。


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2012年12月15日 (土)

【尖閣】領空侵犯した中国海監の航空機の機長インタビュー|海監の戦略

201212kaikan301
沈阳晚报电子版(pdf)より)

12月13日に、国家海洋局・中国海監の航空機"B-3837"機が、尖閣諸島の領空侵犯をした。

2機の海洋監視機(中国メディア日本語版はこう表記している)が浙江省の舟山基地を出発し、"B-3837"機は最低高度は60mで飛行した後、領空内で28分旋回したそうだ。
"B-3837"機に乗っていたのは、パイロット2人と中国海监のスタッフが5人。


中国海監は、船舶や航空機が"非武装"であることを「三戦(世論戦・法律戦・心理戦)」の武器としているので、海洋監視機とパイロットの所属がどこか気になっていた。
中国海監・東海航空支隊の海洋監視機"B-3837"機の機長の取材記事が、出身の遼寧省の瀋陽晩報(沈阳晚报)電子版に載っていた。(*1)
記事は短いものだが、その話と合わせて軽く書いてみたい。

辽宁老乡驾机完成 首次钓鱼岛巡航任务(沈阳晚报电子版|12/15)


(*1)この紙面の"B-3837"機と尖閣の島々は合成写真でしょう。



中国海監の監視船や航空機についてのニュースを見聞きしていると、中国海監は日本の海上保安庁と同じような組織で、中国海監所属の艦船や航空機、海監の隊員だけが最前線に出動しているとイメージされるのではないだろうか。

実際には、海監の航空機(固定翼機・ヘリコプター)には、中国海監が所有しているが航空管制やサービスを航空会社に委託していたり、航空会社等からレンタルしている機体などがある。またパイロットが航空会社に所属している場合もある。
今回、領空侵犯した"B-3837"機のパイロット2人がそれで、中航工業の飛龍通用航空有限公司(中航工业飞龙通用航空有限公司)に所属している。・・・つまり「民間人」?


挑発にのって過剰な対応をしてしまうと、逆効果になるだろう。


地元出身者がニュースになっていたら、ローカル紙がインタビューを試みるのは万国共通らしい。
(中国メディアのネット化は、日本以上に進んでいるので、こういうローカル記事も結構簡単に見つける事が出来る。)

"B-3837"機のパイロット2人(陈书军(陳書軍)、张洪军(張洪軍))のうち、機長の陳書軍は遼寧省丹東市の出身。48歳。元中国空軍のパイロットで、除隊後に中航工業の飛龍通航に入社し、その後ずっと、海監の仕事に関わっているそうだ。
世界の空軍(日本の航空自衛隊も含む)パイロットが、除隊後に経験と資格を活かして、民間航空会社のパイロットに転職するのも万国共通のようだ。

今年6月からずっと家に帰れなくて、母ちゃんと子供に会ってないんだよ、と苦笑いしている。(苦笑)



ところで、領海侵犯した中国機への海上保安庁の警告に対して、"飞行员(パイロット)"が無線で、次のように回答したと報道されている。

中国巡逻机的飞行员回答称:“这里是中国的领空,我们是在自己的领空巡航”。
中国のパトロール機のパイロットは「ここは中国の領空である。我々は自国の領空パトロールをしている」と回答した。
中国飞机巡航钓鱼岛回应日方:是在自己领空巡航より)

中国政府は"法執行"任務として、海と空からの立体パトロール(巡航)を行ったと言っている。他国への回答も、その"法執行"任務に含まれる。
しかし、もし”民間人のパイロット”が海保の警告に対してそう回答したのなら、それは法執行を行う資格がない人が行った事にならないだろうか?
分かりやすく書くと、警察官を乗せたハイヤー、その雇われ運転手が「スピード違反だ逮捕する」と叫んだ事を、警察の摘発実績にした感じ。

"飞行员"には同乗していた海監職員が含まれているのか?、誰が無線で回答したのか?、ちょっと気になっている。
・・・まあ、うちのブログ記事らしい、重箱の隅な事なんですが(笑)


"B-3837"機は、2004年に中国海監・東海総隊に配備された。

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中国海監は、所属艦船や航空機が "非武装" であることを武器にしている。

"B-3837"機は、2004年に中国海監・東海総隊に配備された。
"B-3837"機自体は中国海監が購入し所有している機体だが、運用やメンテナンス等は飛龍専業航空(飞龙专业航空公司)に依託されている。(参照:cn)(名前から察するにグループ会社(?)なのだろう)


海監の航空機の中には、このように海監が所有して運用を民間航空会社に委託している機体や、ヘリコプター"B-7101"機や"B-7772"機のように航空会社や関連会社からレンタルをしている機体がある。(参照(コメント欄も参照)」)
パイロットの中には、航空会社所属の民間人もいる。
(1987年の1機目納入当時からずっと、装備をそう調達するシステムになっているだけだろう)

中国海監の船艇に、機関砲を装備する海監船がある事や、中国海軍の退役艦から移籍改修した海監船がある事は事実だが、中国海監の船舶や航空機のほとんどは基本的には "非武装" 。それも武器として「世論戦」と、国際法上の「法律戦」を仕掛けてきている。

日本政府と海保は難しい対応が必要となるが、欧米からも右傾化が心配される中で、挑発にのって過剰な対応をするのは日本のためにはならない。



日本は、中国の所属不明機("B-3837"機)による領空侵犯に対して、空自のF-15を8機とE3Cを1機、スクランブル発進させた。これは通常の対応だ。
中国メディアの報道には、非武装の航空機に対して軍用機が9機もやってきたと、・・・まあ難癖つけているようなものもある。


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・・・

海上保安庁や日本メディアは、尖閣の現状について、いつもいつも同じような内容の発表や報道を繰り返しているように感じられる。

中国メディアの尖閣報道では、日本メディアがどう報じた、「日本の〜新聞によると“・・・”」という翻訳記事が非常に多い。中国の監視船が尖閣諸島周辺海域から数日いなくなった時には、中国メディアの報道もパタッと止まっていた。

中国メディアは当局発表がないので、日本メディアの記事を参照せざるをえないという、日本にとって非常に有利な状況にある。
しかしその利点は、世論戦において有効に使われていない・・・

日本メディアの記事では、海保の主張は"警告した"とさらっと簡単に書いて、中国海監の海洋監視船の主張をカッコ「」付きで書いていることが多い。本当に多い。
そして中国メディアは、そのカッコ「」付きの中国の主張をそのまま中国語訳して、日本メディアがこう記事に書いたと報道している。
記事の文字数が決定的に違う。

ならば逆に、海保の巡視船の警告内容を、カッコ「」付きで具体的に書いてみてはどうだろう? 海監の監視船の警告はさらっと簡単に文字数少なく書いたらどうだろう?




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2012年12月13日 (木)

「ウイルスブロッカー」が「空間除菌ブロッカー」に改名?|驚きの「お知らせ」が・・・

二酸化塩素ガスを使った「見えないマスク『ウイルスブロッカー』」という身につける製品は、「空間除菌ブロッカー」と名前を変えたのかもしれません。


うちのブログでは昨冬、「ウイルスブロッカー」の二酸化塩素ガスの濃度などについて記事をいくつか書いてきました。そこでは、使い方によっては二酸化塩素ガス濃度がかなり高くなる可能性があるので、使うならよくよく注意をした方がいいということを書きました。

二酸化塩素を使った「見えないマスク『ウイルスブロッカー』」の資料を読んでみた(2012/02/21)
「ウイルスブロッカー」が販売停止中(2012/3/21)

その「ウイルスブロッカー」。
昨年の冬に、楽天ゴールデンイーグルスの星野監督が大量購入して話題になったアレです(参照)。

通販サイト等では今でも「ウイルスブロッカー」という名前で売られていますが、すでに「空間除菌ブロッカー」という名前に変わっているのかもしれません。
(注意:正しくは「ウイルスブロッカー」(ウイルスの"イ"が大文字)で、「ウィルスブロッカー」(同、小文字)ではありません)

ここは、やはり製造元のオフィシャルの情報を調べるべきだと思い、久しぶりに、製造元のエンブロイ株式会社のホームページを閲覧してみたのですよ。
製品番号「CL-40」に「ウイルスブロッカー」という書き方はもうされていませんでした。「空間除菌ブロッカー」と書かれています。

そしてさらに、驚きの「お知らせ」が載っていました。


(追記:12/14)販売店のサイトをいくつか見てみたところ「ウイルスブロッカー」は、12月から「空間除菌ブロッカー」と商品名が変更されたようです。通販の表示もおいおい変わっていくのでしょう。

Kittycat
(箸休め)



これは、エンブロイ社さんのみならず、正規の契約をされた代理店さんたちの信用にも関わることです。
また、利用者やこれから利用を検討されている皆さんにも注意を即すべき重大な情報だと思うので、引用させていただきたいと思います。

201212virusblocker101
(2012年12月13日現在です。トップページに載っているので、そのうちに通常モードに戻るでしょう。)

お知らせ

弊社はただいま新規代理店の募集はしておりません。
また、弊社商品「空間除菌ブロッカー」の販売目的のお取引に当たり、保証金・代理店権料等をご請求することは一切ございません。
くれぐれもご注意下さいますようお願い申し上げます。

エンブロイ株式会社

除菌消臭|お知らせ|エンブロイ株式会社




なっ・・・ ∑(゚Д゚) なにがあったんですかーっ!?

もし購入をご検討されているなら、信頼のおける店を探すことをお奨めします。
また、いまは新規代理店の募集はしておられないそうです。


効果に興味を持たれたなら、その際に、当ブログの拙文記事をちょっと思い出していただければ幸いです。
その上で、ご自身で、安全性などを判断してみてください。

二酸化塩素を使った「見えないマスク『ウイルスブロッカー』」の資料を読んでみた

私自身、二酸化塩素ガスを使った製品(据え置き型)を自宅で使っています。

個人的には、二酸化塩素ガスの安全性が喧伝されていますが国内での規制が無い(米国産業衛生専門家会議(ACGIH)が設定している基準がよく使われる)ですし、二酸化塩素ガスを使った製品、特に家庭用製品、特に子供さんがおられるご家庭で使われる製品は、利用状況に合わせて、充分にガス濃度のコントロールが出来ている必要があると考えています。



メモ
NAVER まとめで、「今人気のウィルスブロッカーって本当に安全で効果はあるのか?」というまとめ記事が作られ、うちのブログ記事リンクと多くの引用がされています。

そのNAVER まとめ記事の中で「プールの塩素を直接触るような感じになるようです。」と、プールの塩素と比較した表現がされています(2012年12月13日現在)が、私はブログ記事で「プールの塩素」というような表現は一切していません。

もしかしたらNEVARまとめ記事を書いた方が、「固形二酸化塩素剤」を昔の小学校のプールでよく投げ込まれていた塩素剤(プールで潜って拾って遊んだタブレットのアレ)と同じものだと勘違いしたのかもしれません。これらはまったく別物です。


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【尖閣】領空侵犯した国家海洋局・中国海監の航空機 "B-3837"機 Y-12IV型・主要諸元

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対象機(中国国家海洋局所属固定翼機):防衛省(pdf)より)


尖閣諸島の領空を、中国海監の航空機が領空侵犯をした。中国国家海洋局は、同時刻に領海内にいた4隻の海洋監視船とともに立体的にパトロールを行ったと発表した。

13日午前11時6分ごろ、沖縄県の尖閣諸島の魚釣島の南およそ15キロの日本の領空を中国の国家海洋局に所属する固定翼機1機が飛行しているのを海上保安庁の巡視船が見つけ、防衛省に通報しました。
これを受け、航空自衛隊那覇基地からF15戦闘機8機と早期警戒機がスクランブル=緊急発進をして対応しましたが、現場に到着したときには、この航空機はすでに領空の外に出ており、防衛省によりますと、自衛隊機による警告は実施していないということです。

中国当局機 尖閣周辺で領空侵犯(NHK|12/13 16:02)

国家海洋局は、次のように発表した。

北京時間午前10時すぎ、中国海監"B-3837"機が、尖閣諸島(中国称:钓鱼岛)の我が領空に到着した。領海内をパトロールしている(海洋監視船)海監50、46、66、137の船隊と落ち合い、尖閣諸島の海と空から立体的にパトロールを行った。
その際、中国海监の船隊は日本に対して、我が国の政府の立場を厳正に説明し、日本船(海上保安庁の巡視船)に対して中国の領海からすぐに離れるよう要求した。

北京时间上午10时许,中国海监B-3837飞机抵达我钓鱼岛领空,与正在我钓鱼岛领海内巡航的中国海监50、46、66、137船编队会合,对我钓鱼岛开展海空立体巡航。
期间,中国海监编队对日方进行了维权喊话,严正声明我国政府立场,要求日方船只立即离开中国领海。
国家海洋局组织中国海监开展钓鱼岛海空立体巡航(国家海洋局|12/13)(写真2枚)

中国海監 "B-3837"機より撮影。
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国家海洋局より)



いろいろと五月蠅いことだ。

(追記2012/12/14)記事末尾に、最低飛行高度は60mだったなど、飛行内容を追加。随伴機が1機いた。


国家海洋局・中国海監は現在、ヘリ・固定翼機を合わせて10機(固定翼機6機、ヘリ4機)を所有している。(機数は未確定)

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国家海洋局・中国海監は現在、ヘリ・固定翼機を合わせて10機(固定翼機6機、ヘリ4機)を所有している。(機数は未確定)(追記12/15:未確定機が数機。配属前か退役した機体?)
固定翼機はY-12型(II型とIV型)機を使用しており、今回、尖閣諸島の領空侵犯をしたのは、東シナ海を管轄する "東海航空支隊" 所属の、Y-12IV型 "B-3837"機。
2004年に配備された新型機で、最新の航空装備を備えているとのこと。

Y-12(运12)型は、1980年代末に小型の多用途輸送機として開発された、双発の多用途ターボプロップ機で、1995年には米国FAAの認可を得て輸出もされている。バージョンアップを重ねている。

諸元 (Y12-IV)
乗員:2名
機体長:14.86m
翼幅:17.24m
機体高:5.58m
翼面積:34.27m²
乾燥重量:3000kg
最大離陸時重量:5000kg

性能
最高速度:328 km/h
巡航速度:292km/h
航続距離:1340 km
営業高度:7000m
離陸/着陸 滑走距離:425/480〜620m

参考:中国装备国产海监飞机 進化
Wikipediaに載っている諸元(12月13日現在)はY-12Ⅱ型のもの。性能が若干向上している。)

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国家海洋局东海分局より)


中国海監のY-12型機というと、今年4月に海上自衛隊の護衛艦 "あさゆき"に対して50mまで接近した事を覚えている人、あるいは今回検索して知った人もいるのではないだろうか。

中国機が護衛艦に接近、東シナ海/50メートルの距離(四国新聞社|2012/4/12)
中国航空機による護衛艦「あさゆき」への近接飛行事案(pdf)(防衛省|2012/04/12)

これは同型機の"B-3826"で、"B-3837"と同じ東海航空支隊に所属している。(*1)
東海航空支隊は、浙江省舟山市近くの舟山航空基地を拠点とする、中国海监の3つの航空支隊の1つ。

舟山市から尖閣諸島・魚釣島までの直線距離は、約500kmある。
"B-3837"の航続距離は約1300kmなので、舟山航空基地から飛来したのだろう。片道2時間弱。(もちろん、もっと近い福建省かどこかの飛行場を使った可能性もある)


この"B-3837"、今年10月に、Leica製のデジタル・カメラ(エアボーン・デジタル・センサー)"ADS50" を "ADS80" に更新し、報道陣に対して中国海監の法執行能力が向上したことをアピールしている。

走进中国海监东海航空支队(新华网)

中国海監の東中国海航空支隊を取材 海洋権益保護の先兵(人民網日本語版|10/19)(写真7枚)


(*1)ネットで出回っている写真の中には、このB-3826の写真も混じっているようだ。


(追記:2012/12/14)
人民網で、飛行内容が報道されました。
海监2架Y12在钓鱼岛巡航28分钟 巡航高度最低达60米(人民网|12/14)

ーーー
朝7時半(北京時間)、2機のY12型機が国家海洋局海監大隊のスタッフ5人を乗せて舟山基地を出発した。9時40分に尖閣諸島海域の上空に到着し、魚釣島の領空内に28分滞在。最低飛行高度は60m。空からのパトロールと撮影の任務を終了した後、帰路についた。"B-3837"機の任務執行の際に、"B-3806"機が護衛飛行していた。

13日早上7时30分,两架Y12飞机搭载着5名国家海洋局海监大队工作人员,从舟山基地出发,9时40分进入钓鱼岛海域上空,在我钓鱼岛领空盘旋飞行约28分钟,空中巡航高度最低达到60米,完成空中巡视、拍照等任务后顺利返航。B-3837飞机执行任务的同时,中国海监B-3806飞机进行了护航飞行。
ーーー

記事では"B-3806"と書いてあるが、中国海监にはこの型番の航空機は無い。
"B-3826"機の書き間違いかもしれない。

中国のフォーラムでも話題になっていた。(参照:cn
もし"B-3806"機(Y-12Ⅱ型)をレンタルして使ったとすると、その機体には地質探査用の磁気測定器が付いている。いきなり魚釣島の地質探査を行った???
しかし海保の巡視船は魚釣島上空を飛ぶ航空機は確認していない。
またこのY-12Ⅱ型は、後続距離が1000kmちょっとなので舟山基地との往復はちょっと厳しい。
詳細不明。
(追記ここまで)

(追記:2012/12/22)
22日昼頃、領海近くまで"B-3806"機が飛来した。
東海航空支隊が、新たに"B-3806"機をレンタルして、磁気測定器をはずしたようだ。

【尖閣】領空に接近した中国海監の航空機 "B-3806"機(12/22): メモノメモ
(追記ここまで)


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2012年12月 6日 (木)

【動画】中国の"花型"綿飴(わたあめ)の作り方

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中国的爆発日記さんとこで紹介されていた、中国の綿飴(わたあめ)。

【画像】中国の綿飴(わたあめ)職人がすごい!|中国的爆発日記

これは面白い。
気になったので作り方を調べてみました。メモ。

"わたあめ"は、中国語では"棉花糖"です。
この綿飴は"花形棉花糖"。

作り方の動画(4分)

花形棉花糖制作原理_花式棉花糖相册—花式收集-石家庄 - 56.com


原理は簡単。
ざらめを入れて、巻きつけて、箸を使って花型を作る。
色違いのざらめを入れて、巻きつけて・・・。
ざらめを入れて、熱して回転させて出来る糸状の砂糖を、偏ることなく均一にずっと出し続けることが重要なのでしょう。それと、上に向けて風が出ているみたい。

日本で、縁日の屋台で実演販売するには、手間がかかりすぎてコスパ悪いだろうけど、人の目をひくのは確実。
イベントでの路上パフォーマンスとか、小さな子供が多く集まるパーティとか、TPO次第で大人気になりそうです。


この花式棉花糖の製造器も売られています(参照:cn)。2500元くらい。
日本の綿菓子製造器では出来ないかな???

こちらのサイトに作り方動画がたくさん載っています。
视频教学(動画レッスン)

艺术棉花糖官方网站

作り方のコツの記事も載っている。官方网?業界団体?



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2012年12月 5日 (水)

中国海軍の退役"戦艦"(笑)が海監の海洋監視船に|中国メディア日本語版の記事のワナ

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中国网より)

中国網日本語版が、中国海軍の一部の退役戦艦が中国海監の海洋監視船として配備されたという写真記事を載せている。

海軍退役戦艦 中国海監に配備(中国網日本語版|12/4)

中国語の「战舰」は、『宇宙战舰大和号』、映画『超级战舰(Battleship)』 のように「戦艦」と直訳できるが、「戦艦」は正しくは「战列舰」と書く。ざっくりと「戦闘艦」にも使われるが、元々の記事では「軍艦」として使われている。

中国メディアの日本語版記事では、このように意訳をしたり、中国語から日本語への漢字の直訳がされるので注意が必要だ。



中国網の元記事は、中国大批海军军舰换马甲变身海监执法船(中国网|12/4)
(中国の多くの海軍軍艦が、制服を換えて海監の海洋監視船に変身(少し意訳))

元記事では、「戦艦(战舰)」ではなく「軍艦(军舰)」が使われている。
中国網日本語版は、本文も『中国海軍の一部の退役戦艦がこのほど、海洋監視船に変えられ、中国海監に配備された。』だけで、思いっきり省略。
ここから、この「海軍退役戦艦」の表現は、中国網日本語版の記事にする際に意訳されたものだと考えられる。

次の文章は中国網の元の記事の本文。いたってまともな内容です。

中国海監は長い間、海洋監視船(法執行船)の数が少なくトン数も小さく、日本の海上保安庁が優位に立っていた。 近頃、中国海軍の多くの退役軍艦が変身し海監船になっており、それらの船には砕氷船、機雷敷設艦や救援艦が使われている。 退役した軍艦を改造するのは、海監船の戦闘力を迅速に整備するための早道と言えるだろう。しかし長期的に見たら、これらの退役軍艦のエンジンは古く、船体の状況も悪く、長期の高強度の海上活動には適していない。トン数の大きな専用のパトロール船を多く建造することが、法執行能力強化の根本である。

中国海监长期以来,执法船只和吨位不足,对日本海上保安厅没有优势,近来,中国海军大批退役战舰摇身一变,改成了海监船,这些船曾经是破冰船、布 雷舰和救援舰等。将退役战舰改造为海监船不失为迅速形成战斗力的一条快捷之路,但从长期看来,这些退役军舰主机老化,船体状况不佳,也不适合于长 期高强度的海上活动,批量建造大吨位的新型专用巡逻舰才是强化执法能力的根本所在。



ちなみに、この中国網の記事の元は、光明網の記事。さらにその元ネタは、環球網のBBS(写真の右下に「环球网 论坛」のロゴがある)。
元スレッドは「中国海军真狠:大批退役战舰换海监马甲,气死日本人!(多くの退役戦闘艦が海監に衣替え、狂い死ね日本人!)」と思われる。タイトルで分かるように激しく煽っている。

分かりやすく書くと、
「2ちゃんねる」軍事板のスレッドの投稿写真を元にして、
 →「マイコミジャーナル」が比較的まともな写真記事を書き、
  →「産経新聞」が転載したところ、
   →「サンスポ」がタイトル換えて本文削った煽り記事にした感じ。

さすがに2ちゃんねるでも冷めた意見が多い(笑)
もし「戦艦が海洋監視船に!」と騒いでいたら、それは中国網日本語版に「釣られた」ひとかな。


尖閣諸島に来る能力のある1000トン級以上の海洋監視船は、いまのところ固定兵装を持たない "非武装"の政府公船(携行できる機関銃などは積んでいる)。
中国は、海監の海洋監視船が非武装であり、他国(日本の海上保安庁巡視船やベトナムの沿岸警備隊パトロール船)が固定兵装を持つ武装船であることをことさらに強調している。


挑発にのって騒ぎすぎるのは、中国の片棒を担いでいるようなものです。

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今回の中国網の記事が紹介しているのは、北海総隊に配備される予定の"海監111"と"海監112"。それと前の記事で書いた "海監110"。
(中国網日本語版の記事では「中国海監に配備された」とあるが、海監110以外は、まだ正式には配備されていないようだ (追記:12/7の報道から、12/2〜12/4に正式配備された事を確認した。参照:cn))
その他、南海総隊に"海監167""海監168""海監169"が配備される予定。


"海监111"は、1981年に配備された5000トン級砕氷艦"海冰723"
37mm機関砲4基を載せていたが、1990年前後に電子情報収集艦として改装された時に前2基をレドーム2つに載せ替えた。
さらに海監の海洋監視船として改装されたときに、後部の機関砲2基とレドーム2つは撤去された。
元砕氷船の頑丈さと大きさ、自力航行可能日数の長さだけが特徴と感じられる船。

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中国网より)


"海监112"は、元は918型機雷敷設艦(Wolei型/沃雷型)"814 辽阳(遼陽)"。排水量2300トン。
旧ソ連の脅威に対して、渤海を防衛するため近海や海峡の封鎖を目的として、自主建造、敷設装置のテストが行われた機雷敷設艦だが、結局、ソ連が崩壊したため同型艦は造られなかった。
2000年半ば以降に新型の掃海艇・掃海船が多数配備されたことで、他艦船への輸送や補給に使われていた。(参照:cn

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中国网より)

いまのところ、中国海軍の1000トン級以上の艦船が7隻、中国海監に移籍し海洋監視船となることが決まっている(すでに配備された船もある)。
7隻の中では元機雷敷設艦の"海监112"が一番、戦闘艦に近かったと思うが、その特徴は固定兵装ではなく機雷を格納する大きな船内空間にある。

いずれも海軍に在籍していた船だが、ほとんどが補助支援艦船だった。船齢30年以上の "老兵"で、固定兵装は持っていない。これらの、

北海総隊:海監110(北拖710)、海監111(海冰723)、海監112(814 "辽阳"号)
東海総隊:海監137(东拖830)
南海総隊:海監167(南拖154)、海監168(南调411)、海監169(852“海王星”号)

について詳しくは、そのうち別記事で書くかもしれません。
この他に数隻(4隻?)の海軍軍艦の移籍が予定されているそうだ。


また5000トン級海洋測量船 "871 李四光"号が改修され、今年11月16日に農業部漁業局の漁業監視船 "漁政206" として配備されたされる。
1998年に進水した、比較的に新しい船。(参照:cn

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铁血网より)

この監視船について、
日本メディアはまったく報道していないんだよなあ・・・(´ ・ω・`)

(追記:2012/12/11)
12月11日に、正式な就任式が行われ、報道されました。

中国、最大の漁業監視船就役 東シナ海に配属、尖閣周辺の監視活動も(MSN産経ニュース|12/11)
中国最大渔政船入列暨首航仪式成功举行(东海渔业信息网|12/11)

11月16日の報道は、退役して中国海監に配備されるという報道だったようです。
(追記ここまで)



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メモ

タイトルで「ワナ」と書いたけど、煽り気味な言葉を使ってアクセス数稼ぎにいったのかな、とも思う。中国網日本語版ではたまにある(笑)


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