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2013年1月14日 (月)

【尖閣】に接近する国家海洋局「Y12」機、中国海軍「Y8」偵察機2機も飛行していた

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産経新聞による安倍総理が「警告射撃を検討」するよう指示をしたという"誤報"について、中国の軍事専門家の分析記事がいくつか流れている。中央人民ラジオの『中国の声(中国之声)』が、中国人民解放軍国防大学の張召忠教授に取材した記事が興味深い。

その中で、尖閣諸島周辺海域にたびたび接近している国家海洋局・中国海監の「Y-12」型機は単独飛行ではなく、その後方に中国海軍の「Y-8」早期警戒機と「Y-8」偵察機が飛行している語っている。
12月13日の国家海洋局「Y12」機の領空侵犯以来、このような具体的なことが報道されるのは初めてだ。

中国外交部は、日本の航空自衛隊「F15」戦闘機が、中国の非武装の航空機によるパトロールを妨害していると非難しているが、実は、その後方の中国海軍機をも警戒していたのではないだろうか。



張教授:中国が東中国海の巡回に用いる航空機は、中国海洋局・中国海監のY-12が中心となっている。同機は民間輸送機で、改造により電子偵察機になる。一般的な状況下であれば、海軍航空兵のY-8早期警戒機とY-8偵察機がY-12を後方から見守るため、Y-12が東中国海の上空を単独飛行することはない
産経新聞の「警告射撃」報道 中国専門家が疑問視(中国網日本語版|01/10)

张召忠:中国在东海巡航的飞机主要是中国海洋局下属的海监运-12,属于民用运输机,经过改型以后可以改成电子侦查机,一般情况下只要是运-12在前方飞行,海军的航空兵的运-8警戒机和运-8侦查飞机一定会在它的视线之内看着它,不会让这架飞机孤零零的一架飞机在东海上面上飞。
日方否认将对中国巡航钓鱼岛飞机警告射击_军事频道(中国广播网|01/10)

「Y-8」型機は、早期警戒機(情報収集機)と偵察機(哨戒機)で武装は無いので、護衛の役にはたたない。

任務は、哨戒のほかに、日本の防空識別圏を越えた国家海洋局所属の「Y12」機に対して、自衛隊の戦闘機「F15」が妨害をしたという証拠を残すことだと思われる。
(中国海監の海洋監視船の活動でも、不法行為の記録をしていると、大玉の望遠レンズを構えた船員の写真をわざわざ記事に載せている。(参照:新華網日本語版))



国家海洋局・中国海監の「Y-12(运-12, 運-12)」型機は、双発ターボプロップのプロペラ機。最高速度は300km/h弱。(Wikipedia
日本の防空識別圏内を飛行している時間は1時間強だろう。

中国軍の「Y-8(运-8, 運-8)」型機(情報収集機型と哨戒機型)は、四発ターボプロップのプロペラ機。
巡航速度が550km/h。速度が「Y-12」型機の2倍ほどなので、平行して飛ぶことは難しい。(参照:Y-8洋上偵察機

中国は、日本の航空自衛隊の"戦闘機"が、軍用機ではない"非武装機"の妨害をして追い返したと、日本の対応を非難しているので、中国軍の「Y-8」哨戒機が「Y-12」機のすぐ近くを飛んでいては都合が悪いだろう。

しかし、Y-8洋上偵察機(Y-8ASA)は、高度1,000m~3,000mを飛行している状態で、空中目標に対して85km~110kmの捜索範囲を有している。(自衛隊「P-3C」哨戒機の最大捜索距離は約200km)

中国軍用機Y-8偵察機の速度とレーダー能力、国家海洋局所属の中国機「Y-12」の飛行コースから推測すると、Y-8偵察機も防空識別圏に入っているだろう。

参照:【尖閣】国家海洋局・中国海監の航空機"Y12"の飛行コース(〜2013/01/11): メモノメモ

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1月9日の産経新聞の報道で、9月の尖閣諸島国有化の後に、中国軍機「Y8」が防空識別圏をたびたび突破していることと、それを防衛省は発表していないことが分かった。

中国軍機、相次ぎ領空接近 空自の警告射撃検討(MSN産経|01/09)
(注)この記事には「政府が警告射撃など自衛隊の対抗措置を強化する検討に入った」という"誤報"も含まれている。しかし、この軍用機「Y8」へのスクランブルについての情報は、複数の政府高官に確認しているので信頼性は高いと思う。

ある高官は「3日続け1日空けるペースだ」と証言している。
この中には、国家海洋局所属の「Y-12」機の北側を飛行していただろう中国軍機、「Y-8」哨戒機も含まれているのではないだろうか。

小野寺五典 防衛大臣は1月11日の記者会見で、記者の質問に対してこう回答している。

A:もし、皆様に公表すべき様な、例えば昨年12月13日に起きたような領空侵犯というようなことがありましたら、速やかに公表させていただきますが、今のところ特異な事例という中で皆様に公表するというところではないと思っております。
防衛省・自衛隊:大臣会見概要 平成25年1月11日(10時38分~10時59分)


自衛隊だけでなく在日米軍、もちろん中国の人民解放軍も含めて、軍事組織は情報を公にしない傾向が強い。(任務遂行のため必要なのかもしれない)

防衛省が中国軍機へのスクランブル発進を全ては発表していないように、中国軍も発表はしていない。これまでに無かったわけではない。
1月12日に新京報が、国防部新聞事務局の官員の発言として、航空自衛隊「F15」機に対して中国空軍の「J10(歼-10)」2機が発進していたことを報道した。(参照:cn 新京报

これ1回だけのはずは無い。
(もしそうだったら、まあ、なんて平和的な軍隊なんでしょう(棒読み)w)

国防部報道官による公式発表ではなく、国防部新聞事務局の官員の発言としているあたり、あまり大っぴらにはしたくないようだ。


一連の報道から、日中両国の軍用機によるスクランブル発進がお互いに始まり、軍事対立が急速にエスカレートしていると見る人もいるようだが、むしろ、これまでにも起こっていた事だと考えるほうが蓋然性が高い。
そして「特異な事例」ではないと防衛省は判断している。

単に、日中の軍部がどちらも発表していなかっただけ。
よく言われる事だが、報道されることが全てではない。


防衛省にいわせると、国家海洋局所属の航空機「Y12」が防空識別圏を越えて飛行しているのは、「特異な事例」なのだろう。
スクランブル発進した時には、その北に中国軍機が付き従っていないか確認をしてほしいものだ。

もし「Y8」哨戒機が防空識別圏を越えているなら、「Y12」の発表と一緒に「特異な事例」として発表をしてはどうだろうか。

後方を飛行している中国軍の「Y8」哨戒機を牽制することになり、国家海洋局「Y12」の飛行空域も制限できて尖閣諸島から遠ざけられる、と考えるのは楽観的すぎるかな?



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