【H7N9鳥インフル】感染者が「発症した日」を元に、グラフを描いてみた。
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中国の、鳥インフルエンザ(A/H7N9)の確認された感染者数が60人を越え、死者も13人となった。
ニュースで「〜省で何人確認」と報道があり、増える感染者数に不安を感じるだろうが、当然、発表があった日が患者が感染した日ではない。感染者が発症して病院で診察を受け、H7N9鳥インフルウイルス陽性と確認され発表されるまで、若干のずれがある。
4月14日までに発表された60人の感染者を、発症日をもとにしてグラフを描いてみた。
北京でのはじめての感染者の例は、発症から感染確認し発表するまで2日以内で、極めて迅速に行われた。
この7才女児は、11日午前に発症、すぐに病院で診察を受け、翌日には鳥インフル(A/H7N9)陽性と確認された。
(北京确诊首例人感染H7N9病例 患者为7岁女童(凤凰网|4/13))
一方、河南省の65才男性の例では、発症から感染確認し発表されるまで1週間近くかかっている。
4月8日に発症、10日に病院で診察、11日に地域の予防センターで陽性と確認された。12日に検体が北京の中国疾病予防管理センターに送られ、再検査が行われて、14日朝に陽性と確認。そこで発表された。
(河南省发现2例人感染H7N9禽流感确诊病例(中新网|4/14))
北京の7才女児と、上海の4才男児の例では、両親が非常に迅速に対応をした。小児科の対応も早いのかもしれない。早期診察と早期治療が功を奏し、上海の4才男児は快復し、すでに退院している。(参照:cn)
一方、感染者の中には一人暮らしの老人もおり、すぐに病院に行かず検査も遅れがち。理由には、治療費の心配もあるようだ。
さらに、国家衛生・計画出産委員会の規定により、北京の中国疾病予防管理センター(中国疾病予防控制中心)など大きな施設にサンプルを送って再検査を行う手続きなので、感染を確認し発表するまで、数日かかってしまう場合もでてしまう。
また、北京での発症例が発表された直後の14日には、上海市、浙江省、河南省でたてつづけに11人の感染者が発表され、感染者数は一気に20%も増えた。
中国政府の公式見解として「感染拡大はしていない」と盛んにアピールしているので、地方政府も、隠蔽とまでは言わないが、中央の意を汲んで検査を遅らせていた可能性はないだろうか。
報道された日だけをもとに、感染者の増減をイメージするのは誤解を生じそうだ。
そこで、4月14日までに発表された感染者60人を、発症日をもとにしたグラフにしてみた。
ーー(追記:2013/04/16)ーーーー
日経メディカル・オンラインが、その"報道された日"の感染者数と死者をもとにしたらしい記事を書いていた。
ここで描いたグラフと、とても良い比較対象になると思うので、ご参照ください。
中国のH7N9型鳥インフルエンザ、感染者が60人、死者13人に(日経メディカル オンライン|4/15)
そのグラフだと、3月31日より以前には、感染者は一人も出ていないということになるよなー・・・(´ ・ω・`)
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーー

参考:实时更新:凤凰网 他、関連記事。
縦軸は人数。横軸は発症(発熱や咳、体がだるいなど)した日(表示は日曜日のみ)。
一見、ピークがあるように見えるが、現在進行形なので、潜伏期間中だったり感染確認が行われていない例が表に出ていないだけだろう。
それでも、上海市(赤色)では峠を越えたように感じられるが、どうだろう?
浙江省は微妙〜。
H7N9鳥インフルエンザの潜伏期間は1週間とされている。そこに、前述した発症から感染確認と発表までのタイムラグを加えると、ウイルス感染から検査・公式発表までに2週間以上かかる可能性もある。
たとえば、上海が市場を閉鎖した4月6日に運悪く感染した場合でも、13日に発症し数日後に病院で診察を受け、感染確認と発表が今週後半ということも充分ありうる。
中国政府が、鳥インフルエンザ(A/H7N9)を封じ込められたかどうかは、今週(4月第三週)と来週(4月第四週)に、新たな感染者の人数がどれだけ増えないか、にかかっていると思う。
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上海や周辺地域で生きた家禽の販売を制限しても、販売制限されていない地域に持っていく業者もいるだろう。
北京の7才女児の感染例は、両親が生きた家禽販売業を営んでおり、4月4日に天津市の業者から60羽を購入し捌いて販売している(そして6日にはその仕事を止めていた)。
もしかしたら、上海周辺から天津に運ばれた生きたニワトリの中に、感染した鳥がいたのかもしれない。(その天津市の業者が扱った他の家禽は、陽性反応は報告されていない)
(北京首例H7N9病例跟踪:天津畜禽未现异常(中新网|4/14))
もしH7N9鳥インフルが北京や河南に拡大した原因が、野鳥の移動によるなら、生きた家禽を扱う業者や個人が多い中国では、家禽への感染拡大を食い止める現実的な方法はない。
もしヒトへの感染がさらに増え、生きた家禽を扱う業者の関係者以外でも感染者が増えていくようなら、中国政府が封じ込めに失敗しただけでなく、中国社会での人々の衛生意識の改善にも失敗したと言われるだろう。
メモ
今回のH7N9鳥インフルウイルスは、哺乳類に感染しやすい変異を起こしている。
ウィルスがさらに変異して、ヒト・ヒト感染が起こるかどうかは、正直、心配しても仕方ないと思っている。
起こる時は起こる。
もし上海産の鶏肉精肉をもらったなら、グリルで中までじ〜っくりと焼いて、美味しくいただきます(笑)
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