鳥インフルエンザ(H7N9)予防の万能神薬?漢方薬が売り切れに。

(正北方网より)
前回に続いて、鳥インフルと漢方薬について。
前記事:漢方薬やツボで鳥インフルエンザ(H7N9)予防。中国当局が発表。: メモノメモ
中国で、感染者が増えている鳥インフルエンザ(H7N9)。4月5日に、江蘇省で新たに2人の感染が確認され、感染者16人(死者6人)となりました。
市民の間でも、10年前のSARS禍のような感染拡大が恐れられ、江蘇省南京市では、ある漢方薬が薬局店頭で売り切れていると中国新聞網などが伝えています。
南京多家连锁药房板蓝根断货(南京の多くの市民が、連鎖的に板藍根を買い占め)(中新网|4/5)
その生薬は "板藍根(バンランコン)"。
"板藍根"は、アブラナ科のショウバンやホソバタイセイの根を乾燥させた生薬。薬効は「清熱、凉血、解毒」。
インフルエンザやウイルス性疾患の症状の高熱や頭痛に効果があるとされています。
薬局店頭。売り切れ。
張り紙には、
「春季抗流感 喝!板藍根(春のインフルエンザ対策に "板藍根"を飲もう!」

(中新网より)
江蘇省衛生局(感染患者6人を確認)が、鳥・家禽を扱う職業など高リスクの人への感染予防として、"玉屏风散(玉屏風散)"顆粒、"板蓝根(板藍根、ばんらんこん)"、"黄芪(黄耆、おうぎ)"内服液を薦めたところ、特に板藍根がインフルエンザに効くと言われて南京市の薬局で売り切れ状態となっているそうです。
来店客は記者の取材に対して、新聞で鳥インフルエンザに板藍根が効果があると書いてあったので子供と家族のために買いに来たが、どこも売り切れていたと話しています。薬局店長によると、3日の午前中だけで"板藍根"200袋以上を完売、マスクや体温計も飛ぶように売れているとのこと。
本当にインフルエンザ予防の"万能薬"なのでしょうか?
全国的にも著名な中国医学専門家が、"板藍根"フィーバーに対して注意を即しています。
"板藍根"は、伝統的に病毒に効くとされる漢方薬で、インフルエンザにも一定の治療効果がありますが、インフルエンザの予防に使われることはありません。中国医学書でもインフルエンザ予防に用いるという記載は見たことはありません。たとえ使っても大きな効果はないでしょう。
板蓝根是一个传统的抗病毒的药方,对流感确实有一定的治疗效果,但我们临床上从来不会用它来预防流感,我也没看到过哪本中医书上有记载板蓝根可以用来预防流感的。即使有,也不可能起很大作用。
国家级名中医:板蓝根预防流感更多是心理安慰(凤凰网|4/6)
続けて、非科学的であり、気休めにしかならないと言っています。
上海市当局が発表した、鳥インフルの感染患者(死亡)の例によると、風邪症状が出た後に風邪薬を服用、診療所には行かなかった。しかし、1週間後に肺炎を発症し、病院に運び込まれたときにはすでに重篤な状態だったそうです。
確認された感染患者16人中、6人が死亡と死亡率の高い強毒性のウィルスですが、一方で、病院での治療後に快復している感染患者もいます。
国家衛生・計画出産委員会の感染症対策専門家は、病院での早期の診断と治療が有効と話しています。(参照:cn)
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