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2013年8月29日 (木)

【尖閣】国家海洋局の航空機"Y12"の飛行コース(8/25) 拡大する海洋と島の調査活動

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中国機の東シナ海における飛行について(pdf)(08/26|統合幕僚監部)

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8月25日に、中国の国家海洋局のプロペラ機が東シナ海を南下し、防空識別圏(ADIZ)を越えるため航空自衛隊機がスクランブルをした。
中国機による、昨年12月から今年2月にかけての、尖閣諸島での領空侵犯1回を含む複数回の事例に続いて、今回は、中国海警局が正式に発足した後に、はじめて発表・報道された例となる。

防衛省統合幕僚監部は26日、中国国家海洋局のY12型航空機1機が同日、沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領空から約100キロ北まで接近飛行したのを確認、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)したと発表した。領空侵犯はなかった。
Y12による尖閣への接近飛行を防衛省が確認、公表したのは2月28日以来約半年ぶり。防衛省は、尖閣周辺での中国の動向に警戒を続けている。
防衛省、尖閣へ中国機接近と公表(8/26|沖縄タイムス)

08/26[公表]中国機の東シナ海における飛行について(pdf)(統合幕僚監部)

報道発表2013 | 統合幕僚監部



中国機は、Y-12Ⅳ型のプロペラ機「B-3826」機で、東海航空支隊の所属機。2012年12月13日に、尖閣諸島の魚釣島で領空侵犯をした「B-3837」機と同型機。

【尖閣】領空侵犯した国家海洋局・中国海監の航空機 "B-3837"機 Y-12IV型・主要諸元: メモノメモ


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中国機の東シナ海における飛行について(pdf)(08/26|統合幕僚監部)


飛行ルートは昨年から今年はじめにかけてのルートとほぼ同じなので、舟山基地から、中国海監総隊の頃と同じ飛行プランで飛んでいるのだろう。
今回も、舟山基地から離陸し南下した後、ほぼ同じ緯度で東に進路を変え、北上して帰っている。
その東に進路を変えるのは、だいたい「北緯27度」。沖縄復帰するまでの、かつての"国境線"の緯度だ。

もしかすると中国は、そこにも含みをもたせて、布石のひとつとしているのかもしれない。

【尖閣】国家海洋局・中国海監の航空機"Y12"の飛行コース(22日・24日・25日)(1/2): メモノメモ



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機体のペイントが、中国海監(CMS, China Marine Surveillance)のままだと気付いた人も多いと思う。
単に再塗装されていないだけかもしれないが、中国海警局としての任務だとも言いきれない。

国家海洋局の職責・組織再編規定(国家海洋局主要职责内设机构和人员编制规定)では、次のように記されている。

国家海洋局は中国海警局の名義で海上での権利維持と法執行を展開し、公安部の業務指導を受ける。

国家海洋局以中国海警局名义开展海上维权执法,接受公安部业务指导。
国家海洋局设3个海警分局负责海上维权执法 编制16296名--时政--人民网

中国海警局が正式発足したからといって、国家海洋局がなくなったわけではない。海洋権益・法執行活動を行うときに中国海警局の名義で行うと、まあ、面倒くさいことになっている。

中国海監も、中国海警局発足によって消滅したわけではない。


中国は、2010年に海島保護法(中华人民共和国海岛保护法)を制定し、大陸沿岸部を中心に東シナ海や南シナ海の海洋島も含める形で、管理強化のための調査を行ってきた。今年も引き続き、調査地域を拡大して進めている。
8月には、国家海洋局と国立海洋センターによる「海島サーベイランス・モニタリング・システム(国家海岛监视监测系统)」の試験運用がはじまった。
中国国家海岛监视监测系统开始试运行(8/23|新华网)

海の島の、効率的な管理や経済利用、法執行を行う上での情報共有を目的としたプラットホームで、海監のシステムのネットワーク化や、業務のリアルタイム管理、書類のデジタル化等が行われる。
また、その基礎となる海図作成や無人島の名前や地名の策定と測量を行い、航空機を主要手段として、衛星や無人機、船舶によるパトロールや、上陸による調査などの補助手段を用いて、包括的な調査が進められる。

国家海洋局の機関紙、中国海洋報の記事(参照:cn)でも、中国海監総隊・支隊の活動も紹介されている。

ああ、面倒くさい(笑)

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中国は、プロペラ機による科学調査なのに、日本の航空自衛隊の武装ジェット機によって妨害されたと言うだろうし、代替手段として衛星写真やリモートセンシングによる調査も考えているだろう。
もしかすると、海警局の船から無人機を飛ばして調査を行うかもしれない。


日本の領土と領海であり、国際的な観点でも実効支配をしているわけだが、科学調査すらろくに行われていないのは問題だ。
情勢を無視してまで積極的な経済的利用を拡大しろとまでは言わないが、中国が徐々に実績を積み上げていくのをただ看過するのではなく、海洋環境保護・保全活動や科学調査活動を積極的に行わなければならない。

波風が立っていれば(立てれば)自分の望む方向の風が吹くと信じるには、情勢は複雑になりすぎた。武力の行使は下の下の下策、神風の幻想を持たずによく考えて舵をきらないと、強い逆風に流されて遭難しかねない。最悪、沈没してしまうだろう。


波風さえ立てなければ良い方向に進むかもしれないと、無邪気に信じていても平和で安全でいられる時代はとうに過ぎ去っている。


何もしなければ、状況はさらに悪くなるばかりだ。



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