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2013年9月19日 (木)

中国、蛟竜号の次は、国産の4500m級有人深海潜水艇を研究開発

201309jialong001
新华网

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中国の7000m級有人深海潜水艇「蛟竜号」。
この「蛟竜号」の技術研究開発と運用のノウハウをいかして計画している、中国国産の4500m級有人深海潜水艇について報道されていた。
すでに計画はスタートしていて、うちのブログの過去記事でも少し触れているのですが、詳しい情報や関連報道がほとんどなかったので、これについて少し。

有人潜水艇「蛟竜号」の試験的応用航行現場副総指揮者、潜水艇本体部門担当者の胡震氏は16日、蛟竜号の母船「向陽紅09号」で取材に応じた際に、「下船後にまず蛟竜号の全面的な検査・メンテナンスを実施し、それから4500メートル級有人潜水艇の研究に全力で取り組む」と語った。新華社が伝えた。
中国が4500m級有人潜水艇を開発 女性潜水士を公募(9/17|人民網日本語版)

中国正研制4500米级载人潜水器(科技频道-新华网)

「蛟竜号」の2013年の"試験的応用"航行が終わり、中国大洋協会(COMRA)に交付した後に、4500m級有人深海潜水艇(以下、「4500m潜水艇」)でのキーテクノロジーの重要問題に取り掛かる。特に重要な"チタン合金製耐圧殻"と"ロボットアーム"を自主研究開発することで、国産化率は90%となる見通しだそうだ。
「蛟竜号」や「しんかい6500」の観測窓は3つ、「4500m潜水艇」は米国が建造中の「新アルビン」と同じ5つとする設計だそうだ。 艇の"腹部"をフラットにして母船での作業効率を高めたり、キャビン内の環境を快適にする工夫をこらす。

国産にならない残り10%は何だろう? 超高圧海水ポンプや照明装置だろうか?続報を待ちたい。


蛟竜号の耐圧殻はロシアで製造(設計は中国)された"虎の子"だったが、そこが中国国産となることで2番艇、3番艇建造の可能性も出てくるだろう。
昨年の報道によると、「4500m潜水艇」の研究開発費は「蛟竜号」の40%の約2億元(約32億円)となる見込みだそうだ。複数運用も可能な金額ではないだろうか。
蛟竜号のお金の話。建造費はいくら?: メモノメモ(2012/6/23)

「蛟竜号」は「しんかい6500」の記録を抜いて、潜水深度7062mの世界記録を打ち立てた。"一番"が大好きな中国にとって満足のいく結果だ。次は、南シナ海(水深〜4000m)や西太平洋の海底熱水鉱床(水深1000〜3000m)の探査など、より現実的で実用的な目標を立ててきている。
単純な比較は出来ないが「しんかい12000」を検討しているという日本の対応と、つい比較したくなってくる。(´ ・ω・`)


また「4500m潜水艇」では、この記事に出ている「蛟竜号」副総設計師の1人の胡震が第一技術責任者、「蛟竜号」主任設計師でテストパイロットの葉聡(叶聪)が第二技術責任者となる。葉聡は1980年生まれの33才と若い。
新たな潜水艇の設計建造とともに、次の世代の高度育成も考えているのだろう。

現在、有人深海潜水艇パイロットの第二次選抜が進められており、11月には、女性2人を含む6人が選ばれる予定。
蛟竜号|中国の深海潜水艇パイロットの第二次選抜が始まった。その選抜要項。: メモノメモ(2013/7/3)

中国メディアの、蛟竜号関係のニュースをいろいろと読んでいるとこの分野では、"ものづくり"以上に、"ひとづくり"で追い抜かれているような危機感を感じる。・・・漁業の現状についてもそうだが、いったい「海洋立国日本」はどこの澱みに嵌まりこんでいるのかしら?と感じてしまうのは自分だけだろうか。


【再掲】中国の有人潜水艇「蛟竜号」はどこまで自主開発なのか調べてみた: メモノメモ(2011/8/4)
中国の7000m級有人深海潜水艇「蛟竜号」の概略。「しんかい6500」などとのスペック比較。: メモノメモ(2012/6/13)

中国の7000m級有人深海潜水艇「蛟竜号」 記事まとめ(2013/06): メモノメモ(2013/6/7)


メモ
2013年の3度(南シナ海、太平洋ハワイ東南のマンガン団塊鉱区海域、北西太平洋のコバルトリッチ・クラスト鉱区海域)の試験的応用航行のニュースも追いかけてて、いろいろと面白かった。ただ、人民網日本語版が頻繁に記事にしていたし、わざわざ張り合って書くほどの面白ネタは特に見かけなかったかなー。

ナマコー、ウミユリー、変な生き物ー、変な生き物ー、変な生き物ー、ってな話ばかり(マジでw)

他には、岩石サンプルとったり、各種装備の実証テストしたり(これ重要)、無名の海山を"蛟竜海山"と命名したり、潜った科学者たちにも海水かけて初潜航を祝福したりと、潜航作業も安定していた(別に事故やトラブルを待ってたわけじゃないよ)から、ほとんど記事にしなかったなー (´ ・ω・`)



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