【尖閣】熱気球で上陸計画するが失敗 飛行ルート図 2013年9月に計画開始か

(NHK)
正月の三が日で終わってしまったような話だけど、せっかくのお笑いネタなのでこれについて少々。
沖縄県の尖閣諸島沖に中国人が乗った気球が着水し、付近で警戒に当たっていた海上保安庁の巡視船が救助しました。 乗っていた中国人は洋上で中国当局の船に引き渡されました。
尖閣諸島沖に中国人が乗った気球が着水(NHK)
この熱気球に乗っていたのは、許師軍(许帅军)。1980年、河北省唐山市生まれの35才。
いくつかの記事で調理師と書かれている。職業とは別に、それなりの経験を持った「熱気球愛好家」ですね。中国航空運動協会(ASFC)会員。
2012年の年末には、「AX-7型」熱気球で、渤海横断を成功させている。この飛行は中国国産の熱気球による最長飛行記録だそうだ。 その時の熱気球の写真を探してみると、今回の熱気球と同じペイント(文字の垂れ幕つき)だった。多分同じもの。

河北唐山小伙许帅军驾热气球成功飞越渤海湾(图)(2012/12/25|长城网)
中国外交部の発表から、当局が把握していなかった(少なくとも外交部は知らなかった)、個人または少人数のグループの行動と考えられる。
香港フェニックステレビによると、2013年9月から尖閣諸島への飛行と上陸を計画していたそうだ。
许帅军乘热气球登陆钓岛计划始于2013年9月(鳳凰网)
熱気球には無線機を載せていて、台湾当局に救助を要請、台湾から海上保安庁に連絡がいって、海保の巡視船が救助した。中国の掲示板に載っていた、APRS(Automatic Packet Reporting System)のコールサイン"BH3PZS-3"の軌跡を追ってみると、
福建省福州市から離陸し、高度6000m超を東へ向かっている。

尖閣諸島の魚釣島に近づき、南30kmあたりで高度を下げたところ南東に向かい、さらに高度3000m以下でやや北東に向かっている。上空の気流に流されたのだろう。

この記録では、魚釣島に最接近したのは30km前後(領空は12海里(約22.2km))。
ただし、記録は高度1668mで途切れているので、この後に領空侵犯があったかどうかは分からない。
中国が南シナ海でやってきたような、島嶼の実効支配の第一段階としてよく話題にされている、
「尖閣諸島の島か、周辺の海上から救助要請」
→「中国海警局の警備船により上陸や救助」
→「既成事実化と、中国の実効支配をアピール」
そして、
→「メディアに大きく取り上げられて、スポンサーがつく」
を狙っていたのかもしれない。
ところが実際には、尖閣諸島の南側を通り抜けそうになってしまった。
「違う違う、そっちじゃないんだ。このままだと沖縄に行ってしまう」
「高度を下げて、別の気流に乗って進路を変えないと・・・」
「さらに南に向かってるじゃないか! もっと別の気流に乗らないと(さらに下降)」
「ヤバい! 高度が維持できない」
(無線で台湾当局に救助要請)
「(海警局の警備船に連絡してくれるだろう・・・)」
「日本の巡視船じゃないかーっ!?・・・orz」
パイロットの気持ちはこんな感じだったのかな?(笑)(´ ・ω・`)
なにげに、台湾GJでした。
海警2151に乗って帰港した後、中国当局は彼にどう対応するだろう?
保釣団体やそのスポンサーあたりは、上空の飛行経験者として再度の飛行をサポートしようとするんじゃないだろうか。
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