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2014年1月21日 (火)

【H7N9鳥インフル】上海で医療関係者が感染、死亡 31才の外科医

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中国で感染者の確認が毎日の様に発表されている鳥インフルエンザ(A/H7N9)。1月20日までの感染者は約200人、死者約50人。
そして1月20日に、上海市の病院に勤める医療関係者が、はじめてH7N9鳥インフルエンザが原因で死亡したと発表された。心配する人が多い。

他のH7N9患者に比べると、中国衛生当局や医療関係者からの情報が多いので、これについて少し。



上海市衛生・計画生育委員会は1月20日、浦東新区(浦东新区)人民病院に勤める外科医の男性(31)がH7N9鳥インフルに感染、死亡したと発表した。また上海戸籍の農民の男性(77)も同じくH7N9に感染し死亡したと発表された。

速報の直後は「医者が、H7N9患者から感染して死亡!」という、短絡的でナンセンスなコメントを見かけた(歯科医や眼科医の可能性は考えなかったのだろうか?)が、その後は、外科医である事などが報道され、比較的冷静に受け止められているように感じられる。(*1)

上海市新增2例人感染H7N9禽流感确诊病例(上海市卫生和计划生育委员会)


(*1)韓国の全羅南道のアヒル農場でのH5N8鳥インフルのアウトブレイクの方が、インパクトが強く日本への悪影響も大きいので、そちらが注目されているのかもしれない。

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患者は、張某、男性(31)、上海市浦東新区(浦东新区)人民病院の救急外科(急诊外科)の外科医。

1月11日に発症し、薬を飲んで対処していたが悪化、15日に救急搬送され治療を受ける。17日に急激に悪化し18日に死亡した。
発症後(時期は不明)に簡易検査を行ったところ結果は「陰性」だった。そのためか発症後も2日ほど、病院の仕事を休まずに診察を続けていた。病院の同僚によると、救急外科は人手不足で、とても休める状態ではなかったそうだ。
H7N9鳥フルと確定する前に、「重度の肺炎で、"32才"の外科医が死亡。妊娠7ヶ月の妻がいる」という報道がある。これが事実上の最初の報道。
記事は、病院の人手不足とハードワークを伝える内容で、張医師の個人情報が色々と流れてしまった。他報道によると、太りぎみでやや高血圧だったようだ。

ここんとこ、カナダで確認されたH5N1鳥フル患者(死亡)の発表と比べると、中国の報道では、個人情報の保護や適切な情報発信は軽んじられている。
先進国で発生した鳥インフルエンザH5N1(1/17日経メディカル)

中国だけでなく、日本でも(以下略)(´ ・ω・`)...



感染源は確定していない。

浦東新区人民病院には、H7N9鳥フル患者はいない。
張医師は、救急外科の外科医であり、インフルエンザ症状の来院者を診察することはない。
発熱や咳など、インフルエンザの症状の来院者は「発熱外来」で受け付けを行い、診察と治療を行う。それなりに、H7N9鳥フル対策は行われている。あくまでも、それなりに・・・だが。

報道の中には、もし来院者にH7N9に感染した人がいたとしても張医師との接点は皆無、というものもあった。

浦東新区人民病院のフロア図(楼层分布)を見てみると、「発熱外来」と張医師の職場の「救急科(急诊科)」は駐車場を隔てた別棟にある。「救急科(急诊科)」と「内科」は、隣り合った棟にあり、正面玄関は同じ。 ちょっと微妙な位置関係にある。

もっとも、この程度の接点で、人から人への感染が起こっているのならとっくに病院内で多数の感染者が出ているだろう。張医師の密接な接触者であり、発症後も同じ職場で、同じような仕事環境(ハードワークも)にある医療関係者にインフルエンザの症状は出ていない。

院内感染の可能性は極めて低い。


浦东新区人民医院は、ベッド数800、職員1000人以上の二級甲等の総合病院。小さな診療所や病院ではない。

これが浦東新区人民病院の正面入り口。
入り口を入り、駐車場の右側に「発熱外来」受け付けの建物がある。

201401h7n9flu201


左側のこの建物に、内科や「救急科(急诊科)」がある。

201401h7n9flu202


浦东新区人民医院
浦东新区人民医院 科室介绍 >> 临床科室简介 >> 急诊科
浦东新区人民医院 楼层分布



感染源は、病院の外にあるだろう。

病院の斜め向かいには、"生きた家禽"を扱う店がある肉菜市場がある。
また張医師は、1月4日に両親の家を訪れて1泊している。隣の家(集合住宅?)ではハトを飼っているそうだ。

上海市衛生当局は、張医師には、発症前10日間に"生きた家禽"との直接接触歴はないと発表した。

しかし、上海市公共衛生臨床センター副主任の盧洪洲(卢洪洲)教授(*2)によると、必ずしも「"生きた家禽"との接触が無かった」とは言い切れないそうだ。
(*2)昨年春の流行前に、H7N9感染者を最初に発見した。
張医師が住む浦东新区の川沙鎮は、都市部と農村部が接している地域で、"生きた家禽"の取引が比較的に多い。春節を前にして、"生きた家禽"の運搬や取引は多くなるから、もしかすると、何らかの接触があったのではないかと話している。

この「"生きた家禽"との接触」には、糞や羽毛などとの間接的な接触も含まれる。

広東省東莞市のH7N9感染者(死亡)のような、ウイルスを含んだエアロゾルによる感染の可能性も考えるべきかもしれない。
【H7N9鳥インフル】空気感染か? 広東省東莞市の感染者: メモノメモ


昨年春の流行時と比べて、この冬は30才代40才代の感染者が多い。
この張医師も31才だ。
【H7N9鳥インフル】30才代の感染者が増加傾向 ウイルスの感染力が強くなってきたのか?: メモノメモ


安心は出来ない。

【H7N9鳥インフル】検査結果が「陰性」でも安心はできない  重態になった後に「陽性」確認: メモノメモ

上海市新增2例人感染H7N9禽流感确诊病例(上海市卫生和计划生育委员会)

浦东32岁医生重症肺炎去世 准爸爸倒在岗位上(1/20|东方网)(H7N9陽性確定の発表前の報道)

上海一医生感染禽流感死亡续:所接诊病人暂未见异常(1/20|新华网, 央广网)
“H7N9”发现者卢洪洲教授:活禽不禁疫情不止(1/21|青年时报)


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