【H7N9鳥インフル】広東省と浙江省で、H7N9鳥インフルエンザ感染者（2014年11月）

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中国で、新疆ウイグル自治区や江蘇省、北京市に続き、広東省と浙江省でもH7N9鳥インフルエンザの感染者が、今回、2014年ー2015年も確認された。前回、前々回の流行期のような感染者の増加が心配される。

広東省東莞市の女性（31）。生きた家禽を扱う（販売・屠殺）卸売り市場近くに住んでいて、家禽との接触歴が多かった。具体的な感染経路は分かっていない。患者と密接に接触した22人が医学的な観察対象となっている。
东莞启动H7N9Ⅲ级应急响应（南方网）

浙江省嘉興市（上海市と杭州市の間）の女性（60）。発症前に市場で市場の道端で2羽のニワトリを買い、自宅で飼っていた。10日くらい後に発症した。
浙江确诊今年秋冬首例H7N9禽流感病例（杭州网）

広東省東莞市と浙江省嘉興市はどちらも、市内や周辺地域で、前回、前々回の流行期に多くの感染者が確認されている。

中国で流通する家禽には、広く薄くH7N9鳥インフルエンザ・ウィルスが感染拡大しているのだろう。家禽の間での感染率は低いし、症状が出ないため確認することは難しい。香港やマカオのように出入境時に厳しく管理出来るならともかく、中国本土では全頭検査は無理だし費用対効果が悪すぎる。

東莞市は、女性（31）の住まい近くの卸売り市場を全面的に消毒し、4日間の休業を決めた。
広東省は独自に、生きた家禽を扱う市場に対して、1日1回の消毒、1週に1度の大掃除、1ヶ月に1度休場して家禽を市場に残さないという、“１１１０”制度を指導している。

前回、前々回の経験からか、当局の対応がこなれてきたように感じられる。
ヒト感染を完全に防ぐことは出来ないが、杭州市の市場でのアウトブレイクや、周辺地域での感染拡大を防ぐ対策を続けると考えられる。
ウイルスが、ヒトに感染しやすく変異しなければ良いのだが。

日本人の滞在者や旅行者に対しては、広東省広州市の在広州日本国総領事館のサイトの情報が参考になります。

鳥インフルエンザ関連情報 - 在広州日本国総領事館

・生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
・死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
・鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
・手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
・外出する場合には、人混みは出来るだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がける。
・突然の発熱や咳など、呼吸器感染症の症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診する。

【H7N9鳥インフル】中国、新疆ウイグル自治区と北京市で感染者　1人死亡（2014年9月）: メモノメモ
【H7N9鳥インフル】中国、新疆ウイグル自治区で初めての感染者　１人死亡: メモノメモ

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