電源まわりのACアダプタの整理のために、Anker製のUSBマルチ充電器を購入しました。レビューというか使用感と、Ankerについてちょっとメモ(例によって深読み気味で)。
モバイル機器のACアダプタが一掃できて、電源まわりがかなりすっきり。
もし電源タップにACアダプタを3つ以上繋ぐ場合があるなら、USBマルチ充電器の購入を検討すべきです。捗ります。
USB充電器は、各社から様々な製品が出ている。
製品に求めた条件は。
・自宅で使用。
・2.1アンペア充電ポートが必要。出来れば2つ欲しい。
・充電USBポートは5つは欲しい。
新製品のテーブルタップ型のPLANEX『充電大王』にするか、縦に5つのポートが並んでいる製品にするか迷った。
各社製品の仕様と、通販サイトのカスタマーレビューを見比べてみて、2.1A出力が2つある"縦5ポート"型で、TUNEWAREの製品かプリンストンテクノロジーの製品かで悩んだが、結局、財布と相談した結果、安いAnkerの製品にした。よくある話(苦笑)
電源まわりなので、無名製品は避けた。
この3社の製品を比較してみたところ、スペックはあまり変わらない。
5つのポートの出力は上から、「2.1A、1.3A、 2.1A、1.0A、1.0A」。
出力は5ポート全部で最大5Aなので、全部同時に最高性能で使えるわけではない(最大5.1A出力のPLANEX『充電大王』も同じ)。
電源入力はAC100~240V。
製品情報に「過電流保護/過電圧保護/過温度保護/過負荷保護機能」と書いてある、プリンストンテクノロジー『5ポートUSB充電器 PPS-UTAP2』。
オレンジ色が鮮やかな、TUNEWARE『TUNEMAX 5USB CHARGER』。
少し安い、ANKER『ANKER 25W 5ポート USB急速充電器』。
ANKER『ANKER 25W 5ポート USB急速充電器』(Anker® 5-Port Desktop Charger)。
入力:AC 100-240V(*) 50/60Hz 650mA
出力:5V - 5A(Max)
USBポートは、上から「2.1A (iPad)、1.3A (Samsung Tab) 、 2.1A(iPad)、1.0A(iPhone)、1.0A(Android)」。
(*)Amazon.co.jpの商品仕様には「100~220V」と書かれている(記事投稿時)が、製品現物には「AC100~240V」。Amazonのは書き間違いだろう。
保証期間18ヶ月。(公式サイト、Amazonと楽天の公式ショップや認定販売店で購入した製品)
パッケージも、取り扱い説明書などカードサイズの添付資料も簡素、安っぽいのでなく、Apple製品みたい。 開封の儀は、こちらの記事が写真入りで詳しい。
取り扱い説明書には、各出力ポートの違いについて「各出力ポートは、異なる機器の使用(原文ママ)に合わせた電流を供給するように設計されています」、「各ポートはそれぞれ対応する機器に最大の速度で充電するよう設計」と書かれている。
iPod nanoを、"5V/1A(iPhone)"ポートに繋ぐと充電マークが出るが、"5V/1A(Android)"ポートに繋ぐと充電マークが出ない場合もある(充電は行われる)。 これは仕様なのか、初期不良なのかは不明。(正月明けて覚えていたら問い合わせてみよう)
耳を製品に付けると「ジジジジ・・・」と小さい音(気にならないレベル)がしている。モバイルを1つ繋いで充電すると「ブイーン」という小さい音(気にならないレベル)に変わり、2つ目、3つ目を繋いで充電すると消えた。充電が終わった?らまた鳴り出した(気にならないレベル)。 謎w
USB充電器のノイズ音は、各社製品の使用レポートでも報告されているので、こんなものだろう。
自宅用で、持ち運びには使わないつもりだったけど、思っていた以上に小さかった。出張の時は重宝しそうだ。
(*2)レビュー記事の中には、「Wall Charger」と書いている記事があります。どことは書かないけど有名どころも含む。パッケージや取説の表記も「Wall Charger」なのですが、これは印刷ミスでしょう(笑) Ankerには「Wall Charger」という壁のコンセントに直付けできる製品もあって、150cm電源ケーブル付きのこの製品は「Desktop Charger」です。上に載せた製品写真にそう記されています。
"ANKER"は、モバイル・バッテリー製品で日本でも頭角を表してきているベンチャー企業、あるいはそのブランド名。
アンカー・ジャパンの日本語サイトにはこのUSB充電器は載っていない(記事投稿時)が、英語ページには載っている。ラップトップのACアダプタなど各種ラインナップされている。
Anker 25W 5-Port USB Family-Sized Desktop Charger
Ankerの会社紹介(「ANKERについて」「About Us-Anker」)には、Google社員が作った会社と企業イメージを作っているので、米国の会社と鵜呑みしている人もいるようだけど・・・
Ankerは米国で設立され、今は米国と中国の会社の合作ブランド。もしかしたら中国の製造会社のブランド名です。
製造会社のCEOは、Googleの上級ソフトウェア技術者だった阳萌(陽萌、Yang Meng)。
2003年、米国に留学。2006年、Googleに入社。2009年の"Anker"設立に加わった? 2011年、中国に帰国して、海翼電子商務科技有限公司(以下、"海翼電商")(Oceanwing)を設立。
ANKERブランドの製品の、上流にあたる中国の工場の工程管理、製品管理、中間マージンを削る目的もあって2011年に中国で起業したのではないだろうか。
Ankerの米国サイト(www.ianker.com)にリンクがある、YouTubeチャンネルのアカウント名は"AnkerOceanwing"です。
Anker Page - YouTube
中国メディアの記事では、80后(1980年代生まれ)の若者が、年収200万元(3000万円以上)のGoogleの上級技術者を辞めて起業し、中国国内で会社を興して、わずか数年でENEGIZERなど欧米のバッテリーメーカーを追撃するブランド "Anker"の、注目の人物として描かれています。
80后小伙放弃谷歌高薪工作回国创业 一年赚1亿(2013/03/28|新华网)
Anker設立当時は分からないけど、今は海翼電商(Oceanwing)の製品と見るのが適切のようだ。(米国に工場があるかどうかは不明)
Ankerブランドの製品情報や会社情報には、海翼電商(Oceanwing)について触れているものはほとんど見かけなかった。Googlerが設立した事を前面に出して、ブランドイメージを構築しているのだろう。
この製品の評価は、
Amazon.co.jpの製品レビューの評価は高く(約20人。5つ星のうち4.7)、トラブルが起こったということは特に書かれていない(記事投稿時点)。(同社のモバイルバッテリー製品の方は若干トラブル事例が載っている)
(Amazon.co.jp: カスタマーレビュー)
米国Amazon( Amazon.com)の、同一製品レビューでも評価は高い(約600人。5つ星のうち4.6)。
(Amazon.com: Customer Reviews)
けっこう良さげ。それでいて安いのがうれしい。
自分は、中国製品に対する偏見は特に持っていないつもりです。
安くて悪い製品はひたすら悪いし、高くても悪い製品もあってボッタクリだったり。 それなりに普通の製品もあるけれど、不良品率がちょっと心配、と、ごくごく普通の考え。(笑)
電源まわりの製品なので万が一の時のリスクが高い、情報が少なかったりイメージ重視のメーカーについては調べます。
100均で電源タップを買って、「ぜってー、二度と買わない。家族や友人にも買わせない」と肝に銘じたのは、懐かしい失敗談です。
Ankerが、製品のクオリティを維持していく、あるいは、さらに高めることが出来るか、・・・それとも安かろう悪かろうのブランドに堕ちていくか、ちょっと興味深い。