Opera11(Mac版) + dolipo
Opera11はOpera10.xxに比べてバグも減ったしいろいろ使いやすい。しかし、うちの環境では時々レインボーカーソルが出てしばらく待たなければならないことがある。一番困るのがこのトラブル。
Operaのトラブルというとディスクアクセスやキャッシュ絡みが多い気がするので、dolipo (polipo)にキャッシュを任せてみた。
"dolipo" はローカルProxy "polipo" のフロントエンドGUI。あちこちで詳しい記事が書かれているのでそちらを参照してください。
ここではOpera11+dolipoでの使い勝手や設定、トラブルなどメモ。
ダウンロードはこちらから。drikin.com - the Mac way
現在の最新バージョンは、v.1.0.8.3。
Mac OSX 10.5.8 Leopard
Opera 11.00 build1156
1週間ほどかなりガシガシ使ってみたが、以前、たびたび出ていたレインボーカーソルはほとんど出なくなった。やはりキャッシュ絡みだったようだ。
Operaの終了動作も速くなった。
無線LANのような低速の回線だと、dolipo/polipo関係の記事で書かれているローカルプロキシの効果が目に見えて分かるだろう。
dolipoはキャッシュサイズを設定することが出来、起動時と24時間ごとにサイズ調整をするそうだ。参照
また、Trimコマンドを手動で実行することでシュリンク出来る。
Opera使用中はキャッシュ無制限、シュリンクすれば最新のキャッシュ数10〜数100Mbだけを残すことが出来ると考えれば、HDD容量に余裕があるなら安定して便利に使えると思う。
うちではApplescriptと"Do Something When"を組み合わせて、Opera起動時にdolipoを再起動させている。参考
上の画像は、Operaのキャッシュ削除後、GoogleSearchとMyOperaとAmazonのトップページを読み込ませたところ。ドメイン単位で整理されている。
時々、dolipoの本体のpolipoのネットアクセスが止まらないことがあるが、これは他ソフトやユーザーJSの影響、ウェブサイトの方の問題かもしれない。
(追記2011/01/19)Operaで、ほぼ全ての要素を読み込んだのにページの読み込みが終わらないこともある。ページによって出たり出なかったり。プロキシ外して再読込するとちゃんと終わる。
(追記2011/01/21)補足記事「Opera 11+ dolipo (polipo)のトラブル 原因の1つはGoogleか」
(追記2011/01/25)補足記事:Opera 11+ dolipo (polipo)のトラブル(その2) GreaseKitのエラー
インストール&OSXの設定
MacOSX へのdolipoのインストールについて、SafariやFirefoxの例が多く書かれている。
ネットワーク設定は「システム環境設定のネットワーク・パネルでプロキシ設定を変更する」とあるが、OperaではOperaのネットワーク設定を変更するだけで問題ない。
目的はメインブラウザのOpera11の不安定さの解消で、Safariなど他のソフトはdolipo通す必要はないし、全てのHTTPとHTTPS、特にHTTPSプロトコルで余計なソフト(dolipo)を通すのは避けたい。
Operaでのプロキシ設定
Operaを起動し、ウィンドウやタブは全部閉じておく。
ファイルメニューの「設定」>「詳細設定」タブの「ネットワーク」の「プロクシサーバー」で設定。
HTTPプロトコルのIPアドレスは「127.0.0.1」、ポートは「8123」。HTTPSプロトコルでも使いたかったら、そちらも同じ設定にする。
「プロクシ経由でHTTP1.1を使用する」にチェックを入れる。
「OK」→「OK」で保存。
これでOperaだけで、HTTPを通す時はdolipoプロキシ経由となる。
プロキシのオンオフは「Opera」メニューの「クイック設定」から簡単に実行できる。
Operaのキャッシュ設定
「設定」>「詳細設定」タブの「履歴」から、「メモリキャッシュ」は「自動」、「ディスクキャッシュ」は「無効」とする。
Operaのキャッシュは"~/Library/Caches/Opera/cache/"に保存されている。(自分の環境での正確な場所は "opera:config" で確認。)その他に、opcache と、 vps という先読みキャッシュがある。
vpsは"visited pages search"で、読んだページに素早く戻るための機能。
Operaのキャッシュの削除
「詳細設定」タブの「履歴」から、ディスクキャッシュを「無効」にして「削除」。
Operaを終了し、cacheフォルダの残滓を手動で全部ゴミ箱へ放り込む。
Operaのディスクキャッシュの設定を「無効」にしていなかった場合、polipo(dolipo)プロキシとブラウザの両方にキャッシュが保存されてしまう。
「詳細設定」タブの「履歴」から、「表示したページのコンテンツを記憶する」のチェックを外すと、vps用のキャッシュがフォルダごと削除される。(参照:Opera ヘルプ: 詳細設定: 履歴)。
dolipoの設定
dolipoの本体のpolipoではディスクキャッシュの容量に制限がないが、dolipoではキャッシュ容量を制限出来る。デフォルトは500Mb。適度に大きい数値が好ましい。
キャッシュを小さくして、適当なニュースサイトの記事をタブ50枚ほど一気に開いてみたら、処理が追いつかないのか、polipoのCPU占有率が10%くらいでいつまでも止まらずページ表示もされないトラブルがあった。(通常のCPU負荷は0〜数%程度)
セッションで十何枚ものタブを一気に開いて、山ほどウィンドウを開くような使い方をする人は要注意。ノシ
100Mb以上に設定したらそのトラブルは起こらなくなった。
そういう状態になったときは、Operaの全ウィンドウを閉じて dolipoのメニューからRestartを実行する。
dolipoのキャッシュは、"~/Library/Application Support/dolipo/" の下の cache フォルダに保存される。
裏でpolipoが動いているので、まずpolipoのキャッシュフォルダに保存された後、dolipoのcacheフォルダに移動されるようだ。Finderでキャッシュが表示されるまでに若干のタイムラグがある。
dolipoのcacheを全削除
まずOperaを終了させるか全ウィンドウを閉じる。
dolipoのRestartコマンドを実行してpolipoからdolipoへキャッシュを移動し、cache(dolipo)フォルダの中身を丸ごと手動で削除した後にTrimコマンドとRestartコマンドを実行して、フォルダの中身が空であることをdolipoに認識させる。
その後にゴミ箱を空にすると、捨てることが出来る。ちょっと面倒くさい。
キャッシュフォルダはデフォルトのままだとTimeMachineのバックアップ対象となってしまうので注意。
cacheフォルダをTM対象外とするか、キャッシュ用フォルダの場所を変更しておく。
メモ
ソフトとして使い勝手がいいというわけではないので、他ソフトを組み合わせて自動で再起動させたり、ショートカットキーを割り当ててカスタマイズすると便利。
普通の使い方な人なら、Operaのキャッシュ容量を最大にして「終了時に削除」すれば事足りるかも(;´Д`)
参照サイト:
インターネットを過激に加速するアプリdolipoの種明かし- @IT
Macのネット環境高速化「dolipo」はナゼこんなに速いのか [C!]
高橋敦の「Macでいいじゃん!」第12回:ウワサの「dolipo」で、Webブラウジングを高速化 - ITmedia +D PC USER
dolipo使ってるMacにGoogle Public DNSを設定したらブラウジングが激速になった - F.Ko-Jiの「一秒後は未来」
peraperaOpera - 通信速度最適化ソフト "dolipo" を Leopard 上の Opera で使う